ホームページを作るか検討するにあたって、どんなメリットがあるかは気になりますよね。
現代は小規模な事業者や個人事業主の方でもホームページを持っているケースは多いため、「ホームページを作っておいた方が良さそう」と考える方も多いでしょう。
そこでこの記事では、ホームページを作成するメリットやデメリット、作成する方法について解説します。本当にホームページを作成する必要があるのか、自社の状況と照らし合わせて検討しましょう。
ホームページを作成するメリット
ホームページは、集客や求人、情報発信などさまざまな用途で役立つため、上手く活用すれば大きな成果をもたらしてくれます。
まずはホームページを作成する5つのメリットを紹介します。
法人としての信頼感が上がる
ホームページは企業の「顔」としての役割を担うため、会社にとって名刺やパンフレットのような役割を果たします。
ホームページに会社概要や取引実績、スタッフ紹介などを掲載することで、企業の透明性が高まり信頼感の向上につながるでしょう。
現代はインターネットで情報を検索することが当たり前になっているため、ホームページの有無やその内容も、企業を選ぶ際の判断基準の一つです。
反対にホームページがない企業は、まっとうに運営されている会社なのか実態が見えにくいため、顧客は不安を覚えてしまう可能性があります。
インターネット経由で集客ができる
ホームページはインターネット経由で世界中のユーザーに情報を提供できるのが大きな強みです。
検索上位を獲得したりオンライン広告を活用することで、特定のキーワードで検索したユーザーを自社サイトに誘導して集客ができます。
ブログやニュースを定期的に更新することで、リピーターの獲得や潜在顧客の開拓にも役立ちます。
また、ホームページ上からお問い合わせや申し込みもできるようにすれば、24時間365日いつでも受付ができるため、機会損失を減らせるでしょう。
情報発信ができる
ホームページは、自社の情報やキャンペーン、製品情報などを素早く発信できます。
ページの更新も簡単にできるので、パンフレットなどの紙媒体と比べて、最新の情報をいち早く掲載できるのもホームページのメリットです。
これにより、顧客や取引先に対して迅速に情報を提供できるため、信頼関係の構築や維持に役立ちます。
さらに、ブログ記事やコラムなどのコンテンツを発信して業界の知識やノウハウを共有すれば、専門家としての地位を確立することもできるためブランディングに役立ちます。
データを集めてマーケティングに活用できる
ホームページを通じて、ユーザーの行動データやアクセス解析情報を収集できます。
これらのデータを分析して顧客のニーズや興味を把握し、マーケティング戦略の最適化に役立てることが可能です。
例えば、どのページが多く閲覧されているか、どんなキーワードでサイトに訪問しているか、どんな流れでコンバージョンしているかなどが調べられます。
その他にも、ホームページからはさまざまな情報が取得できて更新も手軽にできるため、分析と改善を繰り返しやすいのが特徴です。
求人ツールとして利用できる
ホームページ上に採用情報や会社のビジョン、社内の雰囲気などを掲載することで、求人媒体として活用できます。
外部の求人サイトを利用するのと比べ、自社のホームページであれば自由に情報を掲載できるのがメリットです。採用ページを充実させて多くの情報を伝えることで、採用時のミスマッチを減らすのにも役立つでしょう。
社員の声やインタビュー、新入社員のスケジュールなどのコンテンツを増やしていけば、企業文化や働く環境を具体的に伝えることができ、信頼の獲得や応募のしやすさにつながります。
ホームページを作成するデメリット
ホームページはさまざまな用途で利用できる反面、制作や運営にコストがかかるなどのデメリットもあります。
ここではホームページを作成する場合のデメリットを紹介します。
初期費用や運用費用がかかる
ホームページの作成には、立ち上げるための初期費用と運用していくためのランニングコストがかかります。
- ドメイン取得費用
- サーバー費用
- ホームページ制作費用
制作会社やフリーランスなどの外部に制作を依頼する場合、制作費用は10〜300万円ほどです。
ホームページの規模や機能、ページ数などによって幅がありますが、中規模程度のホームページでも数十万円は必要と考えておきましょう。
さらに、定期的な更新や保守、セキュリティ対策などの運用費用も発生します。管理や保守も外部に依頼する場合は1~5万円ほどが相場です。
最低限の知識がある担当者が必要
ホームページの運営には、HTMLやCSSなどの基本的なウェブ技術や、SEO、アクセス解析、セキュリティに関する知識が求められます。
そのため、ホームページ運営の知識がある担当者が最低でも1人は必要になるでしょう。できれば数名ほど担当者を配置し、新鮮な情報をすぐに更新できる体制を作っておくことをおすすめします。
CMS(コンテンツ管理システム)を活用することで、専門知識がなくても簡単な情報更新や記事のアップロード程度であれば誰でもできる環境を作れます。
ただしセキュリティ面やSEO対策などで不安がある場合は、専門業者にサポートを依頼するのがおすすめです。
戦略的に運営しないと高い効果を得られない
ただホームページを作って置いておくだけでは、高い効果は得られません。
ホームページを活かすには、明確な目的設定やターゲットの選定、コンテンツの質、定期的な更新、ユーザーの動向分析など、戦略的な運営が求められます。
たとえばホームページから集客をするためには、コンテンツを増やして検索上位を獲得し、アクセス数を伸ばす必要があります。
また、ホームページは作成してすぐに成果が上がるわけではなく、中・長期的に少しづつ成果が増えていくのが一般的です。
長期的に運営を続けながらデータの分析・改善を繰り返し、ホームページを育てていくことが大切です。
ホームページを持たない理由とそれによるデメリット
ホームページを持たない理由としては、初期費用や運営費用への懸念、運営に必要な知識の不足、あるいは時間や人手の問題が挙げられます。
しかし、ホームページを持たないことにはいくつかのデメリットもあります。
まず、オンライン上での存在感を確立できないため、競合他社と比較した際に信頼性や認知度が劣る可能性がある点です。
特にインターネットで情報収集を行う現代の消費者にとっては、ホームページを持たない企業は選択肢から外れる可能性が高まります。
また、情報発信や顧客対応が非効率になるため、潜在的な顧客を獲得するチャンスを逃すかもしれません。
データを活用したマーケティング活動ができないため、集客や売上増加の機会も逃してしまいます。
ホームページを作成する方法
ホームページを作成するには、まず自社で作るか外部に依頼するかを決める必要があります。
制作にかかるコストや、どれくらいの規模やクオリティ、機能を求めるかで制作方法を検討しましょう。
ホームページ作成サービスを利用する
ホームページ作成サービスを利用すれば、専門知識がなくてもホームページを作成できます。
ドラッグ&ドロップ操作で簡単に構築ができるものや、AIによるアシストで最適な機能やデザインで作ってくれるものなど、便利な機能が豊富です。
ホームページ作成サービスなら、制作会社などに依頼するのと比べると初期費用を大きく抑えられます。ただし、カスタマイズやデザインでできることには限界があるため、他と同じようなホームページになってしまう可能性もあります。
ホームページ制作会社に依頼する
大規模なホームページやオリジナリティのあるホームページなどを作成するなら、制作会社に依頼するのがおすすめです。
ホームページ作成についてプロに相談でき、専門知識を持つデザイナーやエンジニアによってオーダーメイドで作ってもらえます。
セキュリティやサイト設計など、自社で作った場合には不安がある部分も、プロに作成してもらえるので安心です。
また、SEO対策や運用支援などのアフターサポートも充実している場合が多いため、運営に自信がない場合でも相談できます。
自分で作成する
コストを抑えたい場合や自分で全てを管理したい場合は、自力でホームページを作成することもできます。たとえば無料のCMSを利用すれば、難しい知識がなくても自由度の高いホームページを構築できます。
また、HTMLやCSS、JavaScriptの基礎知識があれば、より細かなカスタマイズも可能です。
ただし、学習やホームページの制作に時間がかかる点や、複雑な機能を搭載したりクオリティの高いモノを作ったりするのが難しい点はデメリットです。
まとめ
ホームページを作成すれば、集客や情報発信、求人など、さまざまなことに役立ちます。
制作コストや担当者の配置などの問題はありますが、簡単にホームページを作成できるシステムやサービスもあるので、上手く活用するとよいでしょう。
制作会社などに依頼する場合は費用がかかりますが、その分効果の高いホームページを作成できます。売り上げの増加や信頼性の獲得につながるため、自社のビジネスや目的を考慮してホームページの作成を決めましょう。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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