「自社サイトを新たな集客の窓口にしたい!」と考えている経営者向けの記事です。
Webを使った集客はいまや一般的な集客手法のひとつですが、いざ自社にも導入しようと調べてみると専門的なことが多く、理解するのも難しいですよね。
本記事では、自社サイトで集客していきたいWEB初心者の方に、SEO対策の基本とWEB集客ができる自社サイトの作り方をお伝えしていきます。Web集客に興味はあるけれど、どこから手をつけたらいいのかわからない…という方はぜひ本記事を読み進めて、参考にしてくださいね。
- 1 集客できる自社サイトを作るならSEO対策が必須
- 2 SEO対策で集客をする5つのメリット
- 3 SEO対策で集客をするデメリット
- 4 集客を叶えるSEOコンテンツの概念
- 5 SEO対策を施し集客をできるホームページの制作
- 5.1 メインとなるHPを用意する
- 5.2 【STEP1】ドメインを取得する
- 5.3 【STEP2】サーバーを取得する
- 5.4 【STEP3】CMSを導入する
- 5.5 ホームページ制作が難しいと感じたらHP制作会社に依頼するのもひとつ!
- 5.6 最低限必要となる企業紹介ページを用意する
- 5.7 コンテンツをつくるためのSEOキーワードを選定する
- 5.8 SEOキーワードに沿って執筆する
- 5.9 執筆した記事を自社サイトにアップロードする
- 5.10 定期的に公開したページの順位チェックを行う
- 5.11 2~3ヶ月経っても上位表示しない場合は見直しをする
- 5.12 流入が増えてきたらキラーページを作る
- 5.13 流入をキラーページに遷移させてCVを得る
- 6 SEOで集客するために欠かせない考え方
- 7 集客できるSEO対策のまとめ
集客できる自社サイトを作るならSEO対策が必須
自社サイトで集客したいならSEO対策を、という言葉はよく聞きますよね。しかし、そもそもSEOってなに?SEO対策って何をしたらいいの?と思っている人も多いはず。
そこではじめにSEOの基本について説明していきます。
SEO対策とは
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語
もう少しかみ砕いていくと、GoogleやYahoo!といった検索エンジンを使って、ユーザーを自社サイトに誘導する手法のことを「SEO対策」といいます。
つまり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索をして、自社サイトにたどり着く人数を増やしていくのが、SEO対策に求められることなのです。
SEO対策の詳細はこちら
01 SEO OPERATION SEO対策(検索エンジン最適化)とは 検索エンジン最適化とは、検索エンジンのオーガニックな検索結果において、 特定のウェブサイトが上位に表示されるようウェブサイトの構成などを調整することで[…]
集客目的で作る自社サイトの基本構成
集客目的でSEO対策をした自社サイトを作る場合、次のような構成が一般的です。
自社サイト内に、自社の分野のSEOコンテンツを作り、ページ内に自社サービスへのお問い合わせページや購入ページのリンクを貼って、誘導するのが多くみられる形です。
たとえば引越し業者の自社サイトなら「引越しにおすすめ時期とは?」や「安く引越し業者に依頼するコツ」といった読み物ページが、SEOコンテンツとなります。
自社サイトをこれから作る場合には上記の構成例を参考にしつつ、競合他社のサイトもリサーチして、自社サイトに必要なページを確認しながら作成していくのがオススメですよ。
SEO対策で集客をする5つのメリット
企業がSEO対策で集客をする5つのメリットについてお話ししていきます。
上位表示さえすれば無料で集客できる
SEO対策で集客するメリットの一つ目は、上位表示さえすれば無料で集客ができる点。
集客をする際に、チラシを配ったり広告を出したりすると、その分費用がかかってしまいますよね。
しかしSEO対策をして、狙ったキーワードで自社サイトが上位表示できた場合、その後はユーザーが検索をすれば勝手に自社サイトが表示されるため、0円で集客をし続けられるのです。
SEO対策をして自社サイトが上位表示するということは、腕利きのエリート営業マンを無料で雇っているのと同じことになりますね。
集客効果が長期的に持続する
SEO対策をした結果、自社サイトが上位表示するようになると、Googleの評価基準が大きく変わらない限りは基本的に集客効果が長続きしてくれます。
チラシや広告は出したときの一時的な効果しか得られないのと比較して、長期的に集客が見込めるSEOは魅力的な存在ですね。
SEOコンテンツは自社の資産そのものになります!
ターゲット層と合致したユーザーを集客できる
SEO対策は、あなたが欲しいと考えているターゲットをピンポイントに狙って集めることができるのもメリット。
例えば30代女性をターゲットにした化粧品会社の場合、「30代 スキンケア」「エイジングケア 化粧水」など、年代をうまく絡めたキーワードを使ってコンテンツを作ればいいのです。
自社サービスに合致したターゲットを的確に集めることでサービスの成約にも結びつきやすくなるため、SEOコンテンツをつくる際のキーワード選びは非常に重要です。
上位表示すればブランド力が高まる
SEO対策をして自社サイトが上位に表示されることは、ブランド力の向上にも繋がりますね。
自社サービスの売上をあげるためだけではなく、自社ブランドの認知度アップにもSEOは役立ちますよ。
潜在顧客にも露出して顧客を育成できる
SEO対策で自社サイトのコンテンツを上位表示させると、既存顧客だけでなく、今はまだ自社サービスの顧客にはならなくとも、いずれ顧客になりうる潜在顧客にもアプローチすることができます。
例えばマッチングアプリを運営する会社が「失恋の傷を癒す方法」に関する記事を上位表示させることで、今すぐ顧客にはなり得ないものの、今後自社のマッチングアプリを使う可能性のあるユーザーにアプローチができるのです。
自社サービスの活用の幅を広げることで、多くの潜在顧客に自社を宣伝できるため、自社サービスに対する理解の深さがカギになりますね。
SEO対策で集客をするデメリット
自社サービスの集客のため、SEO対策をおこなうデメリットについてもお話ししていきます。
SEO対策は即効性がない
SEO対策の大きなデメリットとなるのは集客に対する即効性がない点。
集客のためのSEOコンテンツを作って自社サイトにアップロードしたとしても、Googleに評価されるまでに早くても2~3週間、一般的には2~3ヶ月かかるといわれています。
しかも、SEO初心者の方が作ったコンテンツがすぐに上位表示することは考えにくいため、はじめについた順位をもとに内容をリライトして、またGoogleの評価を待つ…
ということを繰り返すのがSEO対策の基本的な流れ。
SEO対策を始めれば、すぐに自社サイトから集客ができて売り上げに繋がる、という意識でやるのは非常に危険です。
長期的にみたときに、自社の資産となるコンテンツを今積み上げている、という意識を忘れず、すぐに評価がでなくても焦らないで前向きに進めていきましょう。
コンテンツ作成に手間と時間がかかる
SEO対策はすぐに効果がでないのは、Googleの評価を待つ以外にも理由があります。
それは、SEOコンテンツを作ることそのものに手間と時間が大幅にかかるから。
SEOを意識したコンテンツを作るときには、次のような作業が必要になります。
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検索エンジンで一位を目指してSEOコンテンツを作るとなると、リサーチにも執筆にも相当な時間がかかります。
またコンテンツをアップロードしたからといって終わりではなく、SEOの順位によってはリライト(加筆・修正)を行って再度順位を見守っていかなくてはなりません。
作ったコンテンツが狙った通りに上位表示して、さらにそのコンテンツから自社の顧客を獲得していくためには、どんなに早くとも2〜3ヶ月は見積もっておくのがオススメです。
競合が強いと新規参入が難しい
SEO対策で集客するデメリットには、新規参入に対する難しさも挙げられます。
自社サイトであげていきたいジャンルに競合他社のサイトがすでに上位に並んでいる場合、Googleは競合他社のことを「そのジャンルに対する専門家」と認識している可能性が高く、他のサイトよりも優遇されていることがあるのです。
競合他社のサイトが多く上位表示している場合には、自社サイトで集客できるようになるにはより多くの時間がかかると考えておきましょう。
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集客を叶えるSEOコンテンツの概念
検索エンジンを使って集客できる自社サイトを作るためには、どのようなコンテンツがSEOに好かれるのかを知っておく必要があります。
そこでここでは、集客につながるSEOコンテンツの概念についてお話ししていきます。4.1 「Googleが掲げる10の事実」に則ったコンテンツを作る
SEOで上位表示するコンテンツをつくるなら、「Googleが掲げる10の事実」に必ず目を通すべきです。
Googleが掲げる10の事実には、Googleが大事にしている10個の考え方が書かれており、これらは検索順位を決定づける要因になっていると考えられます。
集客できる自社サイトを作りたいという方は、Googleが掲げる10の事実は定期的に見直して頭に入れておくように心がけましょう。
ユーザーファーストのコンテンツを作る
Googleが掲げる10の事実のひとつ目である「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」と重なる内容ですが、大事なことなので改めてお伝えします。
Googleが最も大事にしている考え方は「ユーザーファースト」です。
検索してくるユーザーを理解し、分かりやすく読みやすく、悩みを解決できるコンテンツを作ることが、上位表示をするためには何よりも欠かせないのです。
広告費を稼ぎたいから無駄に広告リンクを貼ってみたり、自社のブランド力を強化したいからロゴを全面に貼ったりするのは、ユーザーファーストとはいえない悪い例。
検索するユーザーが最も求めていることは何か?求めている情報は網羅しているか?
など、常にユーザーの気持ちを一番に考えながらコンテンツを作りましょう。
SEO対策を施し集客をできるホームページの制作
ここからは集客を目的にSEO対策を施した自社サイトの作り方をご説明していきます。
ただし、紹介する自社サイトの作り方の流れはあくまで一例なので、ご自身の会社ですでにサイト制作を進めている場合は、必要な部分から読み進めていってください。
メインとなるHPを用意する
自社サイトをまだ持っていないという方は、下記の流れを参考に自社サイトを用意しましょう。
【STEP1】ドメインを取得する
【simple-alpha.com】といったURLは見たことがあると思います。
このURLのsimple-alpha.comが、ドメインと呼ばれている部分で「インターネット上の住所」といわれています。
ドメインは、自分の好きな文字列を選べる「独自ドメイン」とHP作成サービスに無料でついてくる「サブドメイン」に分かれますが、自社サイトを作るのであれば独自ドメインを取得するのがオススメ。
まずはドメイン販売会社から独自ドメインを購入しましょう。
ドメインが取得できるおすすめサービス お名前.com https://www.onamae.com/ |
【STEP2】サーバーを取得する
独自ドメインを取得したら、サーバーを取得しましょう。
サーバーとは、自身のWEBサイトの情報を置いておく保管場所のことをいいます。
ドメインを取得したとしても、サーバーがなければ自社サイトの情報がWEB上に保管されないため、自社サイトが表示されることはありません。
ドメイン取得後には、必ずサーバーの取得もおこなってくださいね。
サーバーが取得できるおすすめサービス エックスサーバー https://www.xserver.ne.jp/ ロリポップ! https://lolipop.jp/ |
【STEP3】CMSを導入する
独自ドメインを取得して、サーバーの取得も完了したら、CMSを導入します。
CMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略で、WEBサイトを作ったことがない方でも、ホームページを簡単に作成したり、更新したりできるシステムのことをいいます。
自社サイトを運営していく場合には、ホームページを制作した人以外もページ制作やページ編集をする可能性があるため、CMSの導入は必須といえますね。
ホームページ制作が難しいと感じたらHP制作会社に依頼するのもひとつ!
ドメインやサーバーの取得が難しい、理解するのが大変…という方は、思い切ってHP制作会社に依頼するのがいいかもしれません。
ドメインやサーバーの取得はもちろん、その後の管理についても適切に行ってくれるので安心感がありますよ。
また自社サイトの中身を作っていく際にも、ある程度はパソコン操作に慣れていないと作成に手間と時間がかかってしまいます。
もともとパソコン作業が苦手だったり、ホームページ制作に時間を割くのが難しかったりする場合には、ホームページ制作会社への依頼も検討してみてくださいね。
最低限必要となる企業紹介ページを用意する
自社サイトを用意したら、次に最低限必要となる企業の紹介ページを作りましょう。
企業のサイトでよく掲載されている情報の一覧を挙げていくので、必要なページの作成を進めてくださいね。
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コンテンツをつくるためのSEOキーワードを選定する
企業紹介ページの作成が完了したら、SEOで上位表示を狙うコンテンツをつくるために必要なキーワードを選定していきます。
ここでいうキーワードとは、自社サイトにきてほしいターゲットがGoogleで検索するキーワードのこと。
たとえば、ある地域の整骨院が腰痛に悩む50代をターゲットにしたSEOコンテンツを作りたい場合には、キーワードは「50代 腰痛 地域名」「加齢 腰痛 地域名」などに設定します。
SEOキーワードに沿って執筆する
上位表示したいSEOキーワードを決めたら、いよいよ執筆に入ります。
執筆の流れは下記のような流れが一般的です。
1. 執筆に必要な情報をリサーチ 2. 必要な情報をまとめてページの構成を考える 3. 考えた構成をもとに記事を執筆していく 4. 執筆が完了したら内容を補足する画像や図を用意する |
執筆した記事を自社サイトにアップロードする
記事が完成したら自社サイトにアップロードしていきます。
アップロード作業をするときには、スマートフォンやパソコン、タブレット端末などで見え方を確認しながら進めるようにしましょう。
定期的に公開したページの順位チェックを行う
自社サイトにSEOコンテンツをアップロードしたら、記事が上位表示されているかどうか、定期的に順位チェックを行いましょう。
順位チェックは下記のようなツールを利用するのが便利です。
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2~3ヶ月経っても上位表示しない場合は見直しをする
自社サイトにSEOコンテンツをアップロードしてから2~3ヶ月経過しても上位表示しない場合には、内容を見直してリライトを行います。
SEOコンテンツを見直す際には次のような要素に注目してみましょう。
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流入が増えてきたらキラーページを作る
自社サイトにアップロードしたSEOコンテンツが上位表示し始めたら、だんだんと流入が増えてくるはず。
自社サイトへの流入が増えてきたら、売りたいサービスへのお問い合わせページや購入ページへ誘導するためのキラーページを作るといいでしょう。
たとえば、清掃会社が自社サイトで清掃サービスを売りたいと考えているのであれば
「年末の大掃除を清掃会社に依頼したらどれだけキレイになるのか?」
のような、サービスの魅力を全面に伝えるキラーページを作成するのです。
ただし気を付けていきたいのは、たとえキラーページだとしてもユーザーファーストの概念を忘れないこと。
ユーザーが読みたくなる情報を、分かりやすく伝えるキラーページを作るのが理想です。
流入をキラーページに遷移させてCVを得る
キラーページが完成したら、SEOコンテンツで得た流入をキラーページに誘導していきましょう。
SEOコンテンツ内の自然な箇所に、キラーページへ遷移するリンクを置いていきます。
サイトのコンバージョン率(CVR)を改善する8の施策
今回は、Web担当者必見の記事になります! 自社のホームページを改善して見込み客の獲得やサービス利用者の増加を図っていきましょう! コンバージョン率とは、ホームページの最終目標であるコンバージョン(成約)の数を訪問数で割ったもので、[…]
SEOで集客するために欠かせない考え方
最後に、SEO対策で集客をするために頭に入れておきたい考え方について説明していきます。
SEOで集客できるようになるまでには時間がかかる
SEO対策で集客ができるようになるには時間がかかることを頭に入れておきましょう。
ユーザーファーストを意識したSEOコンテンツ作りから、アップロードしたコンテンツの順位チェック、さらにはリライトまでと、1つのコンテンツだけでも上位表示するには相当な時間がかかります。
その分、一度上位表示したら会社の資産になると思って、根気強くSEO対策を続けていきましょう。
コンテンツはユーザーファーストで作る
繰り返しになりますが、集客できる自社サイトを作るために忘れてはいけないのが「ユーザーファースト」のSEOコンテンツを作るということ。
SEO対策をしよう!と色々なテクニックを調べるのではなく、ユーザーの悩みを解決できるコンテンツを作ろう!という気持ちを根本に持ち続けることが大事です。
公開したコンテンツは順位やPVをチェックして修正を繰り返す
自社サイトにアップロードしたコンテンツは、定期的に順位やPVをチェックして修正を繰り返していきましょう。
公開したSEOコンテンツの動向を確認し修正していくことで、より多くの流入が得られるようになったり、そこから自社サービスへの成約につながりやすくなったりしていきます。
集客できるSEO対策のまとめ
集客できるSEO対策についてお話ししていきました。
SEOを使って集客ができるようになるには多くの時間と手間がかかりますが、その分作ったコンテンツは自社の資産となり、その後の集客を長く支えてくれるはず。
自社サイトを使って集客の幅を広げていきたいと考えている方は、ぜひ自社サイトのSEO対策を始めてみてくださいね。
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この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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