ローカル検索のやり方は?ブラウザから調べる方法と順位を上げるポイントを解説します。お知らせ

「ローカル検索って何？」、「ローカル検索で実店舗の順位を知りたい」。そのような方に向けて、今回はローカル検索のやり方と順位を上げるポイントをご紹介します。

ローカル検索の順位を調べるには専門ツールが必要と思われるかもしれませんが、GoogleChromeから無料で調べることができます。

また、記事の後半では、ローカル検索の順位を上げるポイントをGoogleの公式ヘルプをもとに解説しております。現在、上位表示を狙っている際はぜひ参考にしてみてください。

ローカル検索とは

ローカル検索は、検索エンジンで検索した際に、現在地や特定の地域を元にした結果を表示させる仕組みです。例えばあなたが「福岡　美容室」と検索すると、福岡県にある美容室が検索結果に表示されます。

また現在地の情報を検索エンジンに読み込ませていれば、「美容室」と検索しただけで近辺の店舗を表示させることも可能です。

スムーズにお店の情報を調べられるので、利用している方も多いかもしれません。このローカル検索は、ユーザーだけでなく実店舗でビジネスを展開している企業にもメリットがあるのです。

ローカル検索のメリット

ローカル検索のメリットは、主に以下の2つです。

①来店意思のあるユーザーに情報をPRできる

ローカル検索が表示されるエリア(地図エリア)を見る人は、その下にあるwebページの検索結果を見るひとよりも、来店意思が高いと言われています。そのようなユーザーに直接、営業時間や商品・サービス内容の情報を届けられるので、SEO(サーチエンジン最適化)よりも集客効果が期待できるのです。

②問い合わせや予約等の増加が期待できる

地図エリア内の店舗をクリックすると、

• 営業時間
• サービス内容
• 問い合わせ先
• 時間、曜日ごとの混雑状況
• 口コミ

を一覧で確認できます。この利便性の高さから、webサイトよりも予約等の問い合わせ増加が見込めるのもメリットです。

自社のローカル検索結果を調べる方法

続いて、自社のローカル検索での順位を調べる方法をご紹介します。Google広告の管理画面から調べるにはアカウント登録が必要となります。そのため、まずはGoogle Chromeを使った方法がおすすめです。

Chromeのシークレットウィンドウで検索する

Chromeで調べる際は、ブラウザの右上にある「…」を縦にしたマークから「新しいシークレットウィンドウを開く」を選択しましょう。続いて、以下の方法で調べていきます。

調べたい地域をGoogleマップで検索する(以下、「博多駅」を例に解説していきます)
↓
地図上の博多駅で右クリック
↓
一番上の項目をコピー(経度と緯度の情報です)
↓
任意の店舗名を検索する(「美容室」など)
↓
ブラウザ右上の”…”を縦にしたマークから「その他のツール」>「デベロッパーツール」をクリック
↓
デベロッパツールの右上”…”を縦にしたマークから「その他のツール」>「センサー」をクリック
↓
先ほどコピーしていた博多駅経度と緯度を入力
↓
博多駅近辺の美容室情報が表示されるようになる
(実店舗の順位が確認できる)

少し手間に感じるかもしれませんが、一連の手順を踏むことで無料でローカル検索の順位を調べられます。

Google広告の管理画面から調べる

Google広告の管理画面からローカル検索結果を調べることもできます。ただし、利用するにはGoogle広告にアカウント登録が必要です。調べ方は以下の通りです。

「ツールと設定」
↓
「広告プレビューと診断」
↓
調べたいワードで検索(「博多駅　美容室」など)

チェックしたいポイント

ローカル検索をした際にチェックしたいポイントは以下の3つです。

①実店舗の表示順位

まずチェックしたいのが、表示順位です。集客力を高めるには、地名にもよりますが3位以内が目安。2ページ目以降に表示されるなら、上位に表示されるための施策(MEO対策)をすることをおすすめします。

②ランキング上位の店舗情報

ローカル検索で上位表示されている店舗は、すでにGoogleから評価されているということです。そのため、同店舗の情報を調べて、自社店舗に活かすことでランキング上位表示が期待できます。

• 営業情報はどこまで書かれているか
• どのような写真を掲載しているか
• 口コミ状況はどのようになっているか、返信はしているか

などを中心にみてみると、参考にできる箇所が見つかるはずです。

③最新の店舗情報が掲載されているか

②を踏まえた上で、自社店舗の情報を確認してみましょう。営業情報が最新のものに更新されていなかったり、空白になっている箇所があったりするかもしれません。

Googleは公式ヘルプで、「ランキング上位に表示させるには、最新情報に更新すること」と提言しています。反映されていない欄などは、なるべく早く変更することをおすすめします。

Googleが示した「ローカル検索で上位表示されるやり方」5選

Googleはビジネスプロフィールヘルプで上位表示される方法を公開しています。本章ではその内容をご紹介します。

ビジネスオーナーの確認

ローカル検索で表示されるには、まずビジネスオーナーの確認が必要です。「Googleビジネスプロフィール」に申請することで、オーナー登録ができます。

正確な情報の提示

ビジネスプロフィールにおいて、店名、アドレス、問い合わせ先などを正確に入力しましょう。よりユーザーにアピールするために、店名を「福岡で1番美味しいラーメン店○○」などと偽るのはNGです。

Googleは祝祭日や特別なイベントによって営業時間が変わる際も、情報を更新することを推奨しています。社内研修や改装などで休業する際も忘れずに情報を変更しましょう。

口コミへの返信

見落としがちですが、口コミへの返信も大切だと言われています。ネガティブな内容だったとしても、真摯に意見を受け止め返信することをおすすめします。反論したり、お客様を否定したりすると炎上の恐れも。冷静に対応することが大切です。

写真の追加

写真を掲載していない場合は、商品やお店の雰囲気がわかる写真を追加してみてはいかがでしょうか。Googleのヘルプでは「的確で訴求力のある写真」が言及されています。そのため、商品・サービスがどのようなものか、わかりやすい写真がおすすめです。

商品やサービスの追加

販売している商品やサービスが具体的にどのようなものなのかを、ビジネスプロフィールに追加してみましょう。

例えば、アパレルなら「衣料品店」ではなく、「紳士服店」、「ベビー服店」のように細分化されたカテゴリがおすすめです。1,000種類以上あるビジネスカテゴリから適切なものを選ぶことで、該当カテゴリで検索された際に上位に表示されやすくなります。

ローカル検索で知っておきたいポイント

ローカル検索で上位表示されるポイントは総合的に判断されるという点です。

ローカル検索3つの評価基準

Googleはローカル検索において、3つの評価基準を公開しています。それぞれの概要と対策を見ていきましょう。

関連性

文字通り、検索したワードと実店舗に関係があるかどうかをGoogleは評価基準にしています。

極端な例ですが、「博多駅　イタリアン」で検索した際、東京駅のラーメン屋はローカル検索で表示されません。そのため、狙っている検索ワードに関連した店舗情報を正しく記載する必要があります。

見落としがちなのが、Googleビジネスプロフィール内のビジネスカテゴリ。レストランを経営している場合は、何料理店なのかまで具体的に記載することで、上位表示されやすくなります。設定できるビジネスカテゴリは、現在1,000種類以上。その中からぜひ集客に効果的なカテゴリをチェックしてみてください。

距離

ユーザーが検索した場所からの距離も、ローカル検索の順位に影響します。A駅とB駅の間に立地する店舗であれば、徒歩圏内の駅名で上位表示を狙うのがおすすめです。(駅の利用者数などによって変わる場合もあります)

視認性

視認性というと難しく感じてしまうかもしれませんが、端的に言うと「知名度」のことです。多くの人に知られている店舗や場所は、ローカル検索でも上位表示されやすくなっています。
例えば、福岡県なら

• 太宰府天満宮
• キャナルシティ
• 福岡タワー

などは上位表示されやすいでしょう。実際に「福岡　観光地」で上位に表示されています。

「じゃあ小規模な店舗では上位表示は難しいのでは」と思う方も多いかもしれません。そんな時に重視したいのが、Googleレビュー(口コミ)です。Googleは公式ヘルプでも公開している通り、口コミを上位表示の要素として注目しています。営業情報の次に口コミを順位の判断基準にしているとの調査も。

この口コミを増やすことで、Googleが視認性・知名度が高いと認識しやすくなります。そのため、上位を狙いたいワードで明らかに知名度の競合店舗が表示されている場合は、口コミを増やす施策を検討してみるのも良いかもしれません。

ただし、サクラで口コミを増やすのはNGです。Googleからペナルティを課され、アカウント停止になる恐れも。

• 退店時にお客様に口コミをお願いする
• 口コミ投稿でクーポンプレゼントなど、キャンペーンを開催する

などして、地道に口コミを集めることをおすすめします。

ローカル検索に広告を出稿することも可能

地名によっては、ローカル検索で上位に表示させるのが難しい場合もあります。例えば、「渋谷　カフェ」など競合店舗が多かったり、範囲が広かったりすると上位表示は難しいでしょう。

そうした際は、「ローカル検索広告」を出すこともできます。
料金は、クリック課金型。ただし、かけた料金以上に集客効果が見込めるかは慎重に検討する必要があります。中には、地名の範囲を狭める方が有効なケースも。

また、すぐに広告を出さずに、まずはMEO業者に依頼するのもおすすめです。MEO対策は月2-3万円が相場なので、web広告よりも安価に契約できます。(リスティング広告では初期費用が数十万円にのぼるケースも)集客に適切な地名ワード等も提案してくれるため、ローカル検索で上位表示が難しい場合は相談してみるのもおすすめです。

まとめ

今回はローカル検索のやり方と、順位を上げるためのポイントをご紹介しました。

ローカル検索で順位を確認するには、GoogleChromeを使う方法がおすすめです。アカウント登録が手間でなければ、Google広告に登録して調べる方法もあります。

ローカル検索で上位に表示されれば、お店の集客力も向上するでしょう。ぜひ、記事を参考に具体的な対策を練ってみてはいかがでしょうか。