「ホームページを制作する際に気をつけることは?」
「マイナス評価を受けてしまうNG行動は?」
「失敗しないためにはどうすればいいか」
「検索で上位表示をする方法は?」
「事前に準備することは何?」
「令和3年 情報通信白書」によれば、2020年には国内のスマホ所有率が8割を超えるなど、幅広い世代がインターネットを利用することが多くなりました。企業が新たな顧客を確保するためにも、ホームページの作成は避けて通れません。
また、ホームページを作っただけで終わりではなく、より多くの人に自社のサイトに訪れてもらうための様々な対策が必須です。しかし、実は正しい対策を取らなければ、返ってマイナス評価を受けてしまい、検索順位に悪影響を与えてしまいます。
そこで本記事では、
- ホームページ制作でやってはいけないこと
- やってはいけない理由
- ホームページ制作で失敗しない方法
について解説します。記事を読むことで、ユーザー満足度ややSEOの観点からどういった対策を立てるべきかが、しっかりと理解できます。Webページ・広報担当の方は、ぜひ最後までお読みください。
【企画】ホームページ制作でやってはいけないこと3選
ここでは、企画段階でのおけるホームページ制作でやってはいけないことを3つ紹介します。
- 誰に見て欲しいかが決まっていない
- 何のために制作するかを考えていない
- ゴールを決めていない
それでは紹介していきます。
1. ホームページを誰に見て欲しいかが決まっていない
ターゲットを決めることは非常に重要です。
なぜなら、年齢や性別などによって、求める情報やサービスが変わってくるからです。ターゲットを明確にしなければ、掲載すべき情報やホームページのデザインも定まりません。
ターゲットの選定はホームページ制作時の出発点と言っても過言ではないので、まず企画段階で「誰に見て欲しいのか」「何を伝えたいのか」をできる限り細かく決めておきましょう。
2.ホームページを何のために制作するかを考えていない
ホームページを制作する際には「何のために制作するのか」という目的を明確にしましょう。目的を決めずにホームページ制作を進めるのは、作る料理を決めずに有り合わせの食材で調理し始めるようなものです。
行き当たりばったりのホームページ制作では、方向性が定まらず、ユーザーにとって見にくいホームページになってしまいます。「資料請求や問い合わせの数を増やす」「新規顧客の獲得」「購入数の増加」などの明確な目標を定めておきましょう。
3. ホームページのゴールを決めていない
ホームページを制作する上では、ゴールとなる目標値を必ず決めておきましょう。目標値が無いと、何をどのように改善していけば良いのか分からず、改善の妨げとなります。
目標値には以下のようなものがあります。
- ページの閲覧数
- ユーザーのページ滞在時間
- 問い合わせや資料請求数
これらの目標値はアクセス解析を利用することで確認可能です。より良いホームページにしてくための羅針盤として、ゴール設定は必ず行っておきましょう。
【デザイン】ホームページ制作でやってはいけないこと3選
ここでは、デザインにおけるホームページ制作でやってはいけないことを3つ紹介します。
- Flashの使用
- 音やアニメーションを過度に使用している
- 文字の視認性が低い
それでは紹介していきます。
1. ホームページ上でFlashを使用する
FlashとはAdobe社が提供している、アニメーションやプログラムをWeb上で実行させるためのデータ形式の1つです。かつては多くのサイトで使用されていた形式ですが、2020年をもってAdobe社のサポートが終了しています。
セキュリティやSEOの観点からもデメリットが非常に多くありFlashを利用するメリットはありませんので、Flashの使用は避けておいた方が良いでしょう。
2. 音やアニメーションを過度に使用している
音やアニメーションの多用は、できる限り避けるようにしましょう。過度に用いることで、本当に伝えたい情報が返って伝わりにくくなってしまい、ユーザー体験に悪影響をもたらしてしまいます。
また、音やアニメーションを多用することで、ホームページ全体が重くなってしまうこともあるため注意が必要です。
3. 文字の視認性が低い
デザインを優先するあまり、文字の視認性を下げることの無いようにしましょう。文字が見にくいと情報が読み取りづらく、ページを見るだけでユーザーが疲れてしまいます。
結果として離脱も増え、SEOの観点からもマイナスです。特にスマホで見る際には文字がより小さく感じるので、文字の大きさなどには細心の注意を払っておきましょう。
【設定】ホームページ制作でやってはいけないこと6選
ここでは、設定におけるホームページ制作でやってはいけないことを6つ紹介します。
- スマホ表示に非対応
- ページを開くのに3秒以上かかってしまう
- セキュリティ対策を行っていない
- 有料のレンタルサーバーを使っていない
- URLの正規化をしていない
- パンくずリストを設置していない
それでは、紹介していきます。
1. ホームページがスマホ表示に非対応
日本では、2020年にスマホの普及率が8割を超えました。今では多くの方がスマホからインターネットにアクセスして情報を得ています。
そのため、ホームページがスマホ表示に非対応だと、閲覧しにくく離脱を招きやすくなります。PCだけでなくスマホやタブレット表示も対応した「レスポンシブWebデザイン」を取り入れるようにしましょう。
2. ホームページが開くのに3秒以上かかってしまう
ページ表示速度が遅いと、ユーザーの離脱を招きやすくなります。Googleによれば、表示速度が1秒から3秒に落ちるだけで離脱が32%上昇します。
せっかくアクセスしてくれたユーザーを逃さないためにも、各ページ3秒以内で表示できるのが理想です。
3. ホームページのセキュリティ対策を行っていない
企業のホームページにおいて、セキュリティ対策は必須です。ハッキングなどによる情報漏洩が起きてしまっては、信用が著しく低下することは免れません。
セキュリティ対策には「SSL対応」や「CMSにおけるセキュリティプラグインの導入」などがあります。大切な情報や顧客からの信頼を守るためにも、セキュリティ対策は万全にしておきましょう。
4. 有料のレンタルサーバーを使っていない
企業がホームページを制作する場合は、必ず有料のサーバーを利用しましょう。無料サーバーの利用は以下のようなデメリットが生じます。
- 容量が小さい
- CMSで一部の機能が利用できない
- 利用できるドメイン数に限りがある
- バックアップなどのセキュリティ面が弱い
- サポートがない
企業が利用する場合は、無料であるメリット以上にデメリットの方が大きいので、サポート体制が整っている有料サーバーの利用がおすすめです。
5. URLの正規化をしていない
同じページを表示するために、複数のURLが存在してしまうことがあります。このような状態では、SEOに悪影響を与え本来の評価が正しく得られません。
制作会社に依頼する際には「URLの正規化」を、しっかりと確認するよう依頼しておきましょう。
6. パンくずリストを設置していない
パンくずリストとは、ホームページの中のどの位置にいるかを表示する機能です。ユーザーにとっては、自分が今どの階層を見ているのかという現在地を知れる便利な機能です。
また、SEOの観点からもパンくずリストは非常に重要なので、必ず設置しておきましょう。
【コンテンツ・SEO対策】ホームページ制作でやってはいけないこと5選
ここでは、コンテンツ・SEO対策における、ホームページ制作でやってはいけないことを5つ紹介します。
- 著作権侵害となる画像や文章の使用
- 被リンクの購入
- キーワードを複数入れただけの不自然な文章を使用する
- 信頼度の低い情報を掲載する
- キーワードを隠しテキストで入れる
それでは、紹介していきます。
1. ホームページ上で著作権侵害となる画像や文章の使用
著作権侵害となる画像や文章の利用(コピペ)は絶対にしないようにしましょう。また、画像では著作権フリーとなっていても「商用利用不可」や「個人の使用に限る」などの条件が設定されていることがあるので、事前の確認が必須です。
著作権侵害やコピペは、ユーザーの信用も失いSEOの観点からマイナス評価を受けます。メリットが何一つないため、絶対に行わないようにしましょう。
2. 被リンクの購入
SEOの評価を上げるために、被リンク(外部からのリンク)を購入することは絶対に止めましょう。
かつては被リンクが有効な時代もありましたが、2021年現在では被リンク購入はSEOでマイナス評価を受けてしまいます。
3. キーワードを複数入れただけの不自然な文章を使用する
SEO対策として、キーワードをコンテンツ内に入れることは重要です。しかし、キーワードを複数入れ込んだだけの不自然な文章は、ユーザーからもSEOの観点からもマイナス評価を受けてしまいます。
キーワードは、適切な量を適切な箇所に入れるようにしましょう。
4. 信頼度の低い情報を掲載する
インターネット上には、多くの情報が溢れています。情報の引用や転載を行う場合は、必ず信頼のおける機関の情報を引用するようにしましょう。
例えば「公的機関が発表している資料」や「企業の公式リリース情報」などは、信頼できる情報源なのでおすすめです。
5. キーワードを隠しテキストで入れる
SEO評価を上げるテクニックとして「対策キーワードを隠しテキストで入れる」ということが行われていたことがありました。例えば、白文字で見えなくし過度にキーワードを入れる、画像の下にテキストを隠すなどが隠しテキストと言われています。
しかし、2021年現在ではGoogleのガイドライン違反になる行為です。逆にSEOにマイナスとなるので、絶対に行わないようにしましょう。
【制作依頼】ホームページ制作でやってはいけないこと3選
ここでは、制作依頼における、ホームページ制作でやってはいけないことを3つ紹介します。
- 制作会社の得意分野を理解せずに依頼する
- 相見積もりを取らない
- 契約内容をよく確認せずに依頼する
それでは、紹介していきます。
ホームページ制作会社の得意分野を理解せずに依頼する
実はホームページ制作会社によって、それぞれ得意な分野が異なります。例えば、デザインが得意な会社や、SEOなどのマーケティングが得意な会社があります。
自社のホームページの制作目的にマッチした、強みを持つ制作会社に依頼するようにしましょう。
相見積りを取らない
ホームページの制作費用はおおよその目安はあるものの、会社によっては大きな差が生じます。
同じような構成のページであっても数十万円の差が生まれることがあるので、相談の際には必ず相見積もりを取るようにしましょう。
ホームページの契約内容をよく確認せずに依頼する
ホームページ制作では、制作後の更新やメンテナンスなどのサポートを制作会社に引き続き依頼することが多くあります。
しかし、中には途中解約不可の会社や追加料金が発生するケースがあります。結果として総費用が高額になる可能性があるので、契約前にしっかりと内容を確認しておきましょう。
【運営】ホームページ制作でやってはいけないこと2選
ここでは、運営における、ホームページ制作でやってはいけないことを2つ紹介します。
- 長期間更新しない
- アクセス解析を定期的に行わない
それでは、紹介していきます。
ホームページを長期間更新しない
ホームページを制作しても、更新をしなければユーザーの訪問数は減っていきます。また、更新を全く行っていなければ、検索順位を上げることも難しくなるでしょう。
ユーザーにとってもSEOの観点からも、日々の更新はこまめに行なっておくのがおすすめです。
ホームページのアクセス解析を定期的に行わない
ホームページを制作して終わりではなく、日々改善してくために「アクセス解析」は欠かせません。アクセス解析では、以下のような項目を確認できます。
- 1日の訪問者数
- ページへの流入経路
- ユーザーの滞在時間
これらのデータを活かしていくことで、ユーザーの満足度やSEO評価を上げることに繋がります。日々の改善のためにも、必ずアクセス解析を行いましょう。
ホームページ制作は信頼できる制作会社への依頼がおすすめ
ホームページ制作では、やってはいけないNG行動が多くあります。
その中には、簡単に対策が取れるものもあれば、技術的な難易度が高く専門家でなければ対策が難しい分野もあります。
もし自社のホームページ制作や運営に関して不安な点がある方は、信頼できる制作会社へ依頼するのがおすすめです。相談だけであれば、無料で行ってくれる会社も多いので、まずは気になる会社に一度相談してみてはいかがでしょうか。
ホームページはうまく活用すれば非常に良い効果を発揮しますので、自社サイトの見直しや依頼時に参考にしてみてはいかがでしょうか?
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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