ホームページを開設したら、次の課題は集客です。
ホームページの大半は作成することが目的ではなく、今後の集客や新規取引先の獲得・売上アップを目的とすることが大半を占めます。
しかし集客と一言でいってもさまざまな方法があります。自社に適した集客方法でないと、成果につながらないことも珍しくありません。
そこでこの記事では、ホームページの集客方法について、解説します。
- 「最小のコストで、ホームページに集客したい。」
- 「すでにホームページへの集客方法をあれこれ試しているが、期待する成果が出ない。」
そんな悩みを抱えている方は、必見の内容です
ホームページの集客方法12選
ホームページの集客方法には、次のようなものがあります。
集客方法 | 集客の手段 | 費用 | 集客の即効性 | 向いているホームページのタイプ |
SEO(検索エンジン最適化) | 検索結果の上位表示 | 無料~ | 中〜長期的 | コンテンツ重視のサイト ECサイト |
オウンドメディア(ブログ) | ブランド認知度の向上と信頼構築 | 無料~ | 中〜長期的 | 情報発信型サイト 専門性の高いサイト |
SNS | ブランドとのエンゲージメント強化 | 無料~ | 即効性あり | ビジュアル重視のサイト コミュニティ型のサイト
|
メールマーケティング | リピーターの獲得 顧客維持 | 無料~ | 即効性あり | 定期的に情報を発信するサイト |
リスティング広告 | 特定キーワードへの訴求 | 有料 | 即効性あり | 商品購入やサービス利用を狙うサイト |
ディスプレイ広告 | ブランド認知度の向上、リーチ拡大 | 有料 | 即効性あり | ビジュアル重視のサイト |
リターゲティング広告 | 訪問者の再訪問促進 | 有料 | 即効性あり | 商品購入やサービス利用を狙うサイト |
SNS広告(Twitter、Instagram) | 特定ユーザーへの訴求 | 有料 | 即効性あり | 若年層向けのビジュアル重視サイト |
アフィリエイト | 成果報酬型での集客 | 無料~ | 中〜長期的 | 製品やサービスのレビューサイト |
セミナー(ウェビナー) | 見込み客との関係構築 | 無料~ | 即効性あり 中〜長期的 | 教育系、専門性の高いサービスサイト |
プレスリリース | メディア露出による認知度向上 | 無料~ | 中〜長期的 | 新製品発表やイベント告知をおこなうサイト |
Googleビジネスプロフィール | 地域での集客強化 | 無料~ | 即効性あり
| 地元ビジネス 店舗型サービスサイト |
それぞれについて、詳しくご説明します。
SEO(検索エンジン最適化)
SEOとはGoogleをはじめとする検索エンジンの検索結果の上位に、自社のホームページが表示されるように対策を施すことです。 検索結果に上位表示されれば、多くのユーザーの目に留まるチャンスを得られます。
また広告のようにコストがかからないため、低予算で集客できるのが強みです。 ただしSEO対策には、ある程度の知識が必要です。また時間や費用がかかる場合もあります。 SEOには、即効性は期待できません。しかし中長期的にホームページを育成するために、有効な方法です。
オウンドメディア(ブログ)
オウンドメディアとは、自社が運用するメディア全般を意味します。 たとえば自社ホームページに掲載したブログを窓口として集客できれば、ホームページにユーザーを誘導することが可能です。ブログというオウンドメディアはいわば、何らかの情報を知りたいユーザーとの関係性を構築するステージです。
ブログを訪れるユーザーのニーズに応えることで信頼関係を構築し、潜在顧客であったユーザーを顕在顧客に育成します。 直接ホームページに集客された場合、ユーザーは「何かを買わされるかもしれない、と。警戒心を抱くでしょう。
しかしブログであれば、「自身の知りたいことに対する答えを得られる」と考えて訪れます。警戒感が緩和されるどころかむしろ、自分にとって有益な情報を提供するブログの運営者に、ポジティブな印象を抱く効果が期待できるでしょう。
SNS
SNSによるホームページ集客は、Facebook、Instagram、Twitterなどのプラットフォームを活用し、ターゲット層に直接アプローチする方法です。フォロワーを増やすことで自社の情報やコンテンツを拡散し、認知度の向上や訪問者の増加が期待できます。
またターゲット層に合った投稿内容や広告を活用することで、興味のあるユーザーを、効率的にホームページへ誘導することも可能です。
メールマーケティング
メールマーケティングは、ターゲットに合わせた情報をメールで定期的に配信し、ユーザーをホームページに誘導する方法です。メルマガやプロモーションメール、キャンペーン案内を通じて、既存顧客や見込み顧客との関係を深め、購買意欲を喚起します。
顧客リストを活用しターゲティングをおこなうことで、効果的にトラフィックやコンバージョンを向上させる集客方法です。
各種の広告
コストはかかりますが、広告を打つことで集客力を高める方法があります。代表的な広告手法は、次のとおりです。
- リスティング広告:検索エンジンの検索結果ページに掲載される広告
- ディスプレイ広告:バナーや動画などのビジュアルコンテンツを通じてターゲット層にリーチする集客方法
- リターゲティング広告:一度サイトを訪れたユーザーに再び広告を表示し、再訪問を促すマーケティング手法
- SNS広告は:TwitterやInstagramで特定のターゲットに訴求できる集客方法 広告を活用する際は、ターゲットユーザーやホームページの目的、コストを包括的に加味しながら選定しましょう。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、他のサイトやブログに自社のホームページや製品のリンクを掲載し、ユーザーがそのリンクを経由して訪問や購入をおこなった場合に報酬を支払う仕組みです。 ホームページの集客方法として、影響力のあるサイトや個人と連携し、ターゲット層への認知を拡大できます。
セミナー(ウェビナー)
ホームページ集客において、セミナーは有効な方法です。専門知識を提供することで信頼性を高め、潜在顧客に訴求しやすくなります。 オンラインやオフラインでセミナーを開催すれば、興味を持った参加者への直接的なアプローチが可能です。セミナー後、ホームページや関連サービスへ誘導することで、集客効果を高められます。
プレスリリース
プレスリリースは、企業や商品の新情報をメディアに伝える公式文書です。効果的に配信することで、メディアに取り上げられ、潜在顧客に訴求できます。 プレスリリースには正確な情報と魅力的なストーリーが重要ですが、SEO対策にも効果的です。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)
Googleビジネスプロフィールは、ビジネスの基本情報をGoogle検索やマップに表示させ、集客を促進する集客方法です。
顧客は営業時間、住所、レビューを簡単に確認できるため、問い合わせや予約をスムーズにおこなえます。興味はあるものの、サービスや店舗に関する詳細を調べる手間を面倒に感じ、離脱する事態を防ぐために、効果的な集客方法です。
ホームページ集客方法の選び方
先に紹介したホームページの集客方法は、それぞれに特徴が異なります。業種や業態、ホームページの目的や提供しているサービスなどに合わせた集客方法を選ぶために、次の3つのポイントをチェックしながら選定しましょう。 1. 目的に合わせて選ぶ 2. 予算に合わせて選ぶ 3. 期間に合わせて選ぶ
目的に合わせて選ぶ
ホームページの集客方法を選ぶ際は、どのような目的を持ったホームページなのかを明確にすることが大切です。
ホームページの目的は、大きく次の2つに分類できます。
- 認知の獲得や拡大:自社の商品やサービスの存在を広く知ってもらう
- コンバージョンの獲得:問い合わせや申し込みといった成果を期待する
ホームページの種類 | 集客の目的 |
サービスサイト・ECサイト | コンバージョンの獲得 |
ブランドサイト | 認知の獲得や拡大 |
コーポレートサイト | 認知の獲得や拡大とコンバージョンの獲得のうちいずれか優先される方 |
認知拡大とコンバージョンの獲得、どちらの目標を優先するか悩む場合は、ホームページの種類から考えるのも良いでしょう。
予算に合わせて選ぶ
ホームページの集客方法には、無料で運用できるものと料金がかかるものの2種類があります。
初めてホームページを運用するなら、まずは無料の集客方法から試すのが良いでしょう。 無料の方法であっても、適切に運用すれば、大きな効果を得られる可能性があります。 コストをかけずに利用できる集客方法であれば、万が一期待した効果が得られなくても、コストを最小限に抑えられるのもメリットです。
ホームページの集客方法には、絶対的な成功法則がありません。試行錯誤しながら、長期的な目線で、独自の勝ちパターンを構築するケースがほとんどです。そのため、コストを抑えながら運用を始めることが、欠かせません。
ただし無料の集客方法では、利用できる機能が限定されることが多々あります。ホームページの成長に合わせて、有料の集客方法の利用を取り入れることが大切です。
期間に合わせて選ぶ
ホームページの集客方法には、短期的な集客効果を期待するものと、中長期の時間をかけながら徐々に集客の成果を上げていくものがあります。
まずは集客してユーザーのリアクションを見たい場合は、短期型の集客方法を試すのが良いでしょう。中長期の目線でユーザーとの関係を育てながら、確実に利益を確保したい場合は中長期型の集客方法もおすすめです。
また短期型と中長期型を併用して、包括的に網羅するのも良いでしょう。
ホームページ集客で成果をあげるポイント
ホームページの集客方法を駆使すれば、すぐに集客に成功するとは限りません。
ホームページの集客方法を活用するのと並行して、ホームページ自体の集客力を上げられるよう、次のポイントを把握しながら運用することが大切です。 1. ターゲットを明確化 2. 強みをわかりやすくアピール 3. PDCAサイクルを回し続ける
ターゲットを明確化
ホームページの集客で成果を上げるためには、ターゲットを明確かつ具体的に絞り込むことが欠かせません。
ターゲット像が曖昧な場合、コンテンツや広告は曖昧なものになります。これではターゲットに伝えたいメッセージが届かず、成果にもつながらないでしょう。 ターゲットを明確にしたい場合は、次のポイントを具体的に設定しましょう。
- 属性:ターゲットの年齢・性別・職業・年収・学歴・世帯規模・住所など
- ペルソナ:ターゲットの性格・趣味・趣向・考え方など 不特定多数の人たちの心をつかもうと無難なメッセージを発信しても、誰の心にも響きません。
「このメッセージは自分に向けて放たれている」とユーザが感じられることが、ホームページへの集客を成功させる第一歩です。
強みをわかりやすくアピール
ホームページでの集客に成功するためには、コンテンツや広告を介して自社の商品やサービスの強みを分かりやすくアピールすることが重要です。
競合他社にはない自社の独自性や強みをユーザーに伝えることがが差別化につながり、その結果が問い合わせや会員登録といった、ホームページに期待される目的の達成につながります。 膨大な情報が溢れる現代だからこそ、ホームページやコンテンツを作成する前に、改めて自社の独自性を見つめ直すことが大切です。
どのような強みがターゲットユーザーにメリットをもたらすのか、綿密に考えながらホームページを構築しましょう。
PDCAサイクルを回し続ける
PDCAサイクルとは、業務改善やプロジェクト管理のフレームワークです。Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)の4つのステップを繰り返します。
ホームページを作成し、さまざまな集客方法を試しても、すぐに成果につながるとは限りません。目標達成に向けて正しく進んでいるか、PDCAサイクルを回しながら改善を続けることが、集客力のあるホームページに育てるためのポイントです。
まとめ
ホームページへの集客方法には無料で試せるものが多いため、誰もが気軽に挑戦できるメリットがあります。
しかし、ホームページの集客に成功し、ホームページに託された本来の目的を達成できる状態に導くためには、戦略的に集客の施策を進めなければなりません。
情報が溢れ、無数のホームページがしのぎを削る中で集客に成功するためには、プロの知識と経験が必要です。 まずはコストをかけずに、自社のリソースでさまざまなホームページへの集客方法を試すのは、よい経験になるでしょう。ホームページに関する基本的な知識を習得できます。
ただある程度ホームページの集客方法を試し、期待した効果が得られない場合は、ホームページへの集客のプロに依頼することをご検討ください。集客力の高いホームページ製作のプロフェッショナルに依頼すれば、最小限のコストで最大の効果が期待できます。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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