ホームページの制作費用は、制作依頼をする企業や求める品質、内容によってさまざまです。中でも制作するホームページの種類によって相場は大きく変動します。
そこで、今回はホームページの種類や依頼・必要項目や費用について解説していきたいと思います。
制作するホームページによって相場は変わる
ホームページとして例えば、コーポレートサイトやランディングページ、オウンドメディア、ECサイトなど、目的によって制作するサイトの種類が異なります。それぞれサイトの規模やページ数で制作費用の相場も変わります。
ホームページ制作は費用をかけるのが前提?
ホームページは、自前で制作する以外の方法では基本的に費用をかけるのが前提です。
ホームページの制作を依頼する業者や支払い方法によって金額は大きく違い、数百万円の見積も珍しくありません。また、CMSやビジネスブログなどのサービスを使って、なるべく費用を抑えてホームページを作成することも可能です。
費用対効果を考える
ホームページ制作にかかる費用の「高い/安い」は気になるポイントですが、それ以上に費用対効果(コストパフォーマンス)についても考える必要があります。
どれだけホームページ制作にかける費用が安く済んだとしても、宣伝まわりの集客が想定している数ほど見込めなければ意味がありません。反対にどれだけ高いコストをかけても、コストに見合ったリターンが得られなければ、ホームページ制作への投資は無駄になってしまいます。
ホームページの費用内訳について
ホームページの制作にあたってコンセプトのヒアリングやデザイン、コーディングなどさまざまな工程が発生します。それぞれの作業にかかる費用の内訳は気になるところです。
ドメイン取得、サーバー費用
ホームページを作成する場合、ドメインとサーバーは必須です。サーバーと契約するにあたって、毎月の契約費用がかかります。この月額の費用に加えて、サーバー契約代行費用が同時に請求されることが多いです。
デザイン、テンプレート、素材費用
デザインにかかる費用は、オリジナルのデザイン、またはテンプレートデザインを使用するかで変動します。
オリジナルデザインはクオリティが高いものの、費用も比例して高いです。一方で、テンプレートデザインはカスタマイズ性に乏しく、費用は安い傾向にあるのが一般的です。ホームページの一番目立つ場所に思わず目を惹かれる写真などの素材を使用するため、その場合も素材販売会社などから購入する必要があります。
CMS構築、サイト構築依頼(プログラム、コーディング)
サイトを構築するには、ホームページの編集を行える管理ツールのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)でサイトを構築する方法と、制作会社のプログラマーがコーディング(HTML/CSS)でサイトを構築する方法があります。
CMSは手軽にサイトの構築ができるため、制作期間は短く、費用もその分だけ抑えられます。制作会社に依頼する場合は、プログラマーの人件費や製作期間の長期化により、費用が高くなります。
人件費、コンサル料
ホームページを制作するにはさまざまなスタッフが携わるため、人件費がかかります。
企画提案や顧客のヒアリングをするディレクターやサイトのデザインを担当するデザイナーやコーダー、システムの開発や設計を行うSE、ほかにもイラストレーターやライター、カメラマンなど多くの人材が関わって一つのホームページが制作されます。
コンテンツ発注・記事外注費用
実際にホームページは、制作しただけでは意味がありません。サイト内のコンテンツや記事を充実させることで、集客や成約など本来の目的を達成することができます。内製化でコンテンツの作成や更新ができない場合は、外部の企業やフリーランスのライターなどに作成を依頼する必要があります。
宣伝費用、支援サービスの利用料の発生
ホームページが完成したら、今度は自社のサービスや商品を知ってもらうために宣伝をしなければなりません。ウェブ上で宣伝する代表的な方法は、Web広告です。
Web広告には、検索連動型広告やディスプレイ広告、動画広告やSNS広告などの種類や費用形態にもさまざまなタイプがあり、サイトの目的やコンセプトにあった広告を選ぶ必要があります。
費用を書ける優先順位を決める
ホームページにはさまざまな機能を実装することが可能ですが、サイトの目的やコンセプト、予算によっては、必要な機能とそうでない機能を取捨選択する必要があります。
コンテンツや最低限の機能設計は十分な費用をかける
自社のサービスや商品の概要を伝えるコンテンツや会社情報、ユーザーが最初に目にするホームページ、ランディングページ、お問い合わせフォームなどサイトを運営するうえで必要最低限の機能には十分な費用をかけましょう。
これらの機能が不足していると、十分な成果が見込めず、せっかくの投資が無駄になってしまいます。
こだわりすぎのデザインにしない
サイトに集客する、成約率を上げる上でサイトのデザインはとても重要ですが、デザインのこだわりすぎには注意しましょう。
オリジナルのデザインは多額の費用がかかる上、サイトのコンセプトにあっていなかったり、あまりにも独創的なデザインだと、ユーザーはサイトを離脱する原因になります。
とはいえ、質素すぎるデザインだとどんなに魅力的な商品やサービスを販売していても、買う気がなくなってしまいます。あくまでも、自社サイトや扱う商品・サービスにあったデザインを採用しましょう。
機能ばかりを追求しない
多額の投資をしてサイトの機能面ばかり充実させるのもナンセンスです。
いくら使い勝手の優れた機能があっても、そのサイト自体にアクセスが集まらなければ不十分といえます。機能面に多額の投資をするよりも、まずは必要最低限の機能を備え、サイトへの集客に投資したほうが効果的です。
ランニングコストに警戒する
ホームページは更新やメンテナンスなど、良い状態を維持するためのランニングコストがかかります。
自社でコンテンツの更新や管理を行う場合は最低限のサーバー、ドメイン費用などで済みますが、外部に維持・管理を委託する場合は管理のクオリティによっては多額のランニングコストが必要になります。自社の予算やリソースを鑑みて、費用対効果に見合った運用を行いましょう。
まとめ
今回は、ホームページ制作にかかる費用について解説しました。
サイトの目的や規模によって費用は異なり、商品やサービス、サイトのコンセプトにあった必要最低限の投資をすることが重要です。ホームページ制作の費用を社内で相談・見積もりをして、制作会社も視野に入れながら、確実な運用方法を探しましょう。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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