「SEO対策の費用相場はどのくらいかかる?」
「SEO対策を外注するメリットはなに?」
「外注する際の注意点を知りたい」
中小企業庁の調査によると、大企業のホームページの開設率が95.6%、中規模企業が80.4%です。日本のほとんどの企業が、自社ホームページを保有しています。
規模別・利用形態別の IT の導入の状況(2007年、2012年)
引用元:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H25/PDF/0EHakusyo_part2_chap1_web.pdf
しかし、数多くのホームページの中で、しっかりSEO対策を行なっている企業は少ないのではないでしょうか。SEOは専門スキルが必要になり、効果が出るまでに時間がかかります。自社で行おうとしても、何から始めたらよいかわからない方も多いでしょう。
そこで、この記事では
- SEO対策の料金相場と費用
- SEO対策費用の決まり方
- SEO対策を外注するメリット
- SEO対策を外注する際に知っておくべきこと
について解説します。自社のホームページを持っていて、SEOで悩んでいる経営者やWeb担当者にとって、必見の内容となっています。ぜひこの記事を最後までお読みいただき、SEO対策の参考にしてみてください。
SEO対策の費用相場について
SEO対策は自社で行うほかに、Web制作会社へ依頼する方法があります。SEOの外注は用途によって、内容や費用相場が異なります。依頼する前に把握しておきたいところです。
こちらでは、SEO対策の費用相場を解説します。
- SEOコンサルティング
- サイト設計コンサルティング
- コンテンツSEO
- 内部SEO対策
- 外部SEO対策
- SEOツール運用
順番に見ていきましょう。
SEOコンサルティング
SEOコンサルティングの費用相場は、月10〜100万円程度です。サイトの規模が大きくなるほど、費用が高くなる傾向です。
SEOコンサルティングでは、SEO対策を総合的にサポートします。キーワードや競合サイトの分析から、対策を行うので的確なアドバイスが可能です。コンテンツ作成のサポートや内部対策、外部対策など幅広くアドバイスを行なっています。
SEOコンサルティングの主な業務は以下のとおりです。
- 調査・分析・企画
- コンテンツ作成支援
- ライティング支援
- 内部対策
- 外部対策
Web制作会社によってサービス内容が異なるので、事前に確認しましょう。
サイト設計コンサルティング
サイト設計コンサルティングの費用相場は、10〜100万円以上であり、新規ホームページの設計を行います。主にSEOコンサルティングの中の「調査・分析・企画」に特化して、サービス提供するのが特長です。
ホームページで集客や売上につなげるには、サイト設計をしっかり行うのが重要です。設計が曖昧なままだと、ターゲットに対して効果的な施策が行えません。ホームページの土台を作って、方向性を決めるのに役立ちます。
主な業務内容は以下のとおりです。
- キーワード・競合サイトの調査と分析
- 自社サイトの分析
- コンテンツ企画
- サイトの構成
SEOコンサルティングと同様に、大規模サイトになるほど費用が高くなる傾向です。
コンテンツSEO
コンテンツSEOの費用相場は、数千〜10万円程度になります。費用は記事本数×記事単価で算出することが多いです。SEOライティングとも言われており、サイトで公開するコンテンツ(記事)の作成を行います。
検索順位を上げることだけでなく、問い合わせや資料請求を増やして、売上につなげるのが目的となる施策です。ユーザーが検索するであろうキーワードを選定して、記事の作成を行います。
主な業務内容は以下のとおりです。
- キーワード選定
- 競合調査
- 記事の構成作成・執筆
- ライティング支援
サイト設計ができている前提なので、コンテンツ作成のみの提供になります。ライターの実力によって費用が異なり、優秀なほど高額となる傾向です。
内部SEO対策
内部SEO対策の費用相場は、10万円〜数百万円です。主に検索エンジンにホームページが評価されやすくなるように、構造を最適化するサービスになります。
コンテンツを追加しなくても、内部対策を実施しただけで検索順位が上がったり、アクセス数が伸びたりするケースもあります。
内部SEO対策の主な業務内容は以下のとおりです。
- サイトマップ送信
- メタディスクリプションの設定
- タイトルタグの設定
- サイト構造最適化
- パンくずリストの設置
- 内部リンク改善
- 見出しタグの最適化
- 画像利用の最適化
内部SEO対策により、検索ユーザーの利便性を高められる効果が期待できるでしょう。
外部SEO対策
外部SEO対策は「月額固定費用型」と「成果報酬型」の2種類に分けられます。月額固定費用型は月1〜数十万円で、成功報酬型は1〜100万円以上が相場です。
主に被リンクを獲得するための施策を行います。被リンクとは外部サイトに貼られる自社サイトのリンクのことで、検索エンジンの評価に影響が出ます。検索上位に表示されるには、非常に重要な要素です。
6.SEOツール運用
SEOにはツールを運用して行う対策もあり、費用相場は月2万円からです。有料ツールを使用して、自社メンバーで対策を行うため、他のSEO対策よりも費用を抑えられます。
ツールを使用すると、手動で行うよりも細かい部分まで対策でき、質を高められるのが特長です。さらに運用を自社で行うので、実行した結果をノウハウとして蓄積できます。過去と同じ事象が起きた際に、すぐに対策や応用が行えたりします。
SEO対策の費用が決まる3つの要素
SEO対策の費用は、サイト規模やサポート範囲などによって決まります。事前に把握していないと、想定よりも費用がかかる可能性があるので、しっかり確認しましょう。
- サイトの規模
- サポート範囲
- コンテンツの量や質
それぞれ参考にしてみてください。
サイトの規模
SEO対策の費用は、中小企業向けと大企業向けで費用が異なります。中小企業向けの場合、ホームページのページ数やコンテンツ量が少ないことが多いです。費用相場は、月10万円前後になります。
一方で大企業の場合、中小企業よりもページ数やコンテンツ量が多くなります。費用相場は、月50〜100万円以上です。コンテンツの量が増えるほど提供されるサービスが多くなるので、サイトの規模によって費用が異なってきます。
サポート範囲
SEO対策はサポート範囲が広くなるほど、費用が高くなります。例えばサイト設計やコンテンツ作成よりも、対策をトータルでサポートするSEOコンサルティングのほうが高額です。
さらにSEOだけでなく、Webサイト構築や広告運用などを行なっている企業もあります。提供サービスの範囲が広がるので、その分費用も増えます。
トータルサポート型を依頼すると、専門のコンサルタントに任せられるので、SEOの効果が期待できるでしょう。集客を任せられるため、自社の仕事に集中できる効果もあります。
コンテンツの量や質
コンテンツの量や質によって、費用が変わるので把握しましょう。コンテンツ作成は、記事単価×記事本数であることが多いです。記事本数が多いほど費用が高くなります。
さらに法律系や薬品系など、コンテンツの専門性が高くなるほど単価も上がります。依頼する際は、大体の文字数や外注の単価を確認しましょう。
SEO対策を外注する3つのメリット
自社でSEOを行うには、専門スキルが必要です。Web制作会社にSEOを依頼したい方も、いるのではないでしょうか。
こちらでは、SEO対策を外注するメリットを3つ解説します。
- 最新の知識と技術がある
- 最適な対策を行える
- 自社で行うよりも短期間で効果が期待できる
しっかり把握しましょう。
最新の知識と技術がある
SEO対策を行なっている会社は、常に検索エンジンの動向を調査・分析しています。検索エンジンのアップデートは、毎年数回の頻度で実施されます。不定期で行われるので、最新の知識がないとアップデートの影響を受ける可能性が高いです。その結果、検索順位が下がることにつながりかねません。
Web制作会社に依頼すれば、常に最新の知識と技術を受けられます。そのため、大きいアップデートで検索順位が大幅に変動しても、リスクを最小限に抑えらる対策が可能です。
最適な対策を行える
Web制作会社は、SEOのスキルを網羅しているので全体像を把握しています。サイトの検索順位を上げるだけでなく、集客や売上アップの観点から対策を行えます。最適な対策を行えるので、SEO対策を外注するメリットの一つです。
また、企業の課題や目的に応じて、中長期的な戦略を立てられます。長期間にわたってSEOの効果が期待できるようになり、安定した集客が可能です。
自社で行うよりも短期間で効果が期待できる
SEO対策を外注すると、自社よりも短期間で効果が期待できます。検索上位を狙うには、質の高いコンテンツを作成する必要があります。しかし検索順位を上げるためには、コンテンツ作成に加えてキーワード選定や競合分析が必要です。コンテンツ作成は時間がかかり、自社で行うと更新だけ精一杯になるかもしれません。
そこで、専門家に依頼すれば、コンテンツ作成にかかる時間を短縮できます。ユーザーの満足度も高められるので、短期間で効果が期待できるでしょう。
SEO対策を外注する際に知っておくべき3つのこと
SEO対策の外注には、事前に知っておくべきことがあります。知らないと、トラブルになる可能性が考えられます。
外注する際に知っておくべきことは以下のとおりです。
- 必ず成果が出るわけではない
- 初期費用や解約金がかかる
- SEO対策の目的を明確にしないと効果的な施策を行えない
それぞれ参考にしてみてください。
必ず成果が出るわけではない
SEO対策は専門家に依頼すると、コンテンツの質が上がって、効果が出やすくなります。しかし、どんなに効果的な対策をとってもGoogleに評価されなかったら、検索順位は上がりません。人ではなく検索エンジンのAIが評価するので、必ず成果が出る保証はないです。
さらに検索エンジンのアルゴリズムのアップデートがあると、検索順位が下がる可能性があります。検索結果1位でも大幅に順位が変動する可能性があるので、外注する際に理解しておきましょう。
初期費用や解約金がかかる
SEO対策は、会社によって初期費用とサービス費用が別の場合があります。その場合、通常のサービス費用に初期費用が加わるので、料金が高くなります。依頼する前にサービス費用の内訳を確認しましょう。
また最低契約期間が決まっているプランでは、途中で解約すると費用が発生する可能性があります。当初の予算よりも費用がかかってしまうため、継続して行える期間で契約するのが重要です。
SEO対策の目的を明確にしないと効果的な施策を行えない
SEO対策を外注する際は、目的を明確にしないと、効果的な施策を行えません。曖昧な目的のままだと、集客できても、売上につながらない可能性があります。
また、サイトの方向性によっては、SEO対策を外注しなくてよいケースが考えられます。SEOを外注する際は、しっかり目的を明確にしたうえで適切な対策を行いましょう。もし目的を明確にするのが難しい場合、外注先の会社に相談するのがおすすめです。
SEO対策のまとめ
SEO対策の費用相場は、中小企業と大企業で異なります。中小企業であれば数万〜数十万円で、大企業は数百万以上することがあります。
予算に合う会社に依頼するようにしましょう。
SEO対策を外注すると、常に最新の知識と技術を受けられて、最適な対策を行うことができ、更には、自社で行うよりも短期間で効果を期待できます。
SEO対策は事前の相談を無料で行なっている会社が多いので、気になるところについては気軽に相談してみましょう。