「SEOの外部対策をやった方がいいって聞いたけど本当?」
「外部対策と内部対策って何が違うの?」
「具体的に何をすればいいの?」
SEO外部対策は非常に効果の高い対策のため、優先的に対応したいところです。しかし、何から始めれば良いかわからない方が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では
- SEO外部対策の種類
- SEO外部対策が重要な理由
- SEO外部対策の方法
について解説します。記事を読み終わった頃にはSEO外部対策に向けて、実際に手を打てるようになるでしょう。外部対策ができていれば集客力向上が期待できるため、ぜひご一読ください。
SEO外部対策とは
SEO外部対策とは他サイトから引用されたり、自社について触れられたりしてもらうための対策を指します。
SEO外部対策の内容は、主に以下の2つです。
- 被リンク:他のウェブサイトに、自分のURLが掲載されている
- サイテーション:他のウェブサイトにて、自社名および自社ブランドのことが言及されている
上記のように他のウェブサイトでご自身のことについて触れられることで、検索順位を上げられる可能性があります。
SEO外部対策が重要な3つの理由
SEO外部対策が重要な理由は以下の3つです。
- 第三者的な評価が高い
- Googleの理念に則っている
- 優良コンテンツと判断されている
詳しく解説していくので、ぜひご参考ください。
1. 第三者的な評価が高い
外部対策がしっかりされているウェブサイトは検索エンジンから「第三者的評価が高い」とみなされるため、検索順位が上がりやすくなります。
基本的に検索順位が高いサイトほど、読者から読まれやすい傾向にあります。検索エンジン側の命題は、利用者の検索ニーズを満たすことです。つまり検索エンジンは、利用者のニーズを満たせそうなサイトを検索順位の上位に持ってくるように設定しています。
被リンクやサイテーションが発生するときは、前提として他のサイトの運営者が自分の記事の読者に紹介したい内容である必要があります。つまり被リンクやサイテーションが多いということは、第三者的立場である読者の評価が高いとみなされ、検索エンジンで上位に表示されやすくなるのです。
2. Googleの理念に則っている
SEO外部対策での検索順位の判断は、Googleの理念に則っている部分も大きいです。「Google が掲げる 10 の事実」の中で以下のような記述があります。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google では、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソース ソフトウェア開発にも力を入れています。
被リンクやサイテーションは、読者の方が満足して初めて発生することから、それが多いほど「民主的」と言えます。Googleの掲げる理念でも触れられていることから、外部対策はサイトの評価を上げるための必須事項と言えるでしょう。
3. 優良コンテンツと判断されている
外部対策がしっかりなされているサイトは、検索エンジンより「優良コンテンツ」と認識されます。優良コンテンツの定義にはいくつかありますが、分かりやすいものとして「読者が内容に満足している」ことが挙げられます。
被リンクやサイテーションは読者の方が内容に満足していることで発生するため、「外部対策ができている=有料コンテンツ」とみなされるのです。外部対策を行う際の大前提は、読者の方の悩みを解決できるような優良コンテンツを目指す必要があると言い換えられます。
SEO外部対策は量より質が効果的
SEO外部対策は「被リンク」と「サイテーション」の2種類がありますが、効果を求めるのであれば量よりも質を重視しましょう。
確かに過去のSEO対策には、大量の被リンクの獲得が外部対策に有効な時期がありました。しかし2019年ごろの検索エンジンのアルゴリズムの変更に伴い、被リンク大量獲得による外部対策は無効となり、むしろペナルティを課せられるようになっています。
2021年現在のSEO外部対策では「どれだけ被リンクをもらえたか」よりも「どこのサイト・メディアから被リンクを獲得できたか」が重要です。
なお被リンクにおける「質がいい」サイトの定義はいくつかありますが、その一つに「読者の悩みを解決できるコンテンツである」ことが挙げられます。外部対策を行う際は、質の高い被リンクを狙えるように意識してみましょう。
SEO外部対策の方法5選
SEO外部対策の方法を5つ紹介します。
- シェアされやすい記事を作成
- 検索流入以外からの導線の確保
- サテライトサイトの制作
- 他サイトへの掲載を依頼する
- プレスリリースを打つ
順番に見ていきましょう。
1. シェアされやすい記事を作成
外部対策をする上での大前提として、シェアされやすい記事の作成に努める必要があります。
シェアされやすい記事を目指すためには読者の方に「紹介したい!」と思わせなければいけません。一例として「紹介したい!」と思わせられる記事の特徴を挙げていきます。
- 役に立った
- 共感した
- 面白かった
- シェアすることで紹介するメリットがある
上記のような感情を読者の方に与えられればシェアされる可能性が上がり、外部対策につながります。
なお「シェアしてくれた方にプレゼント」のように、シェアすることのメリットを与える手法は有効ですが、乱発してしまうと読者が離れてしまうリスクもあります。読者の方に直接的なメリットを与える方法を取る際は、ここぞというところで実施するようにしましょう。
2. 検索流入以外からの導線の確保
検索流入以外から読者を増やすことも意識してみましょう。SNSやメルマガなどが検索流入以外の導線としておすすめです。
検索流入以外から導線を確保することのメリットは、より多くのネットユーザーにリーチできるようになり、読者獲得につながる可能性があることです。
読者が多ければ、必然的にシェアされる機会も増えるものです。シェアされるチャンスを増やすためにも、検索流入以外の導線から読者を取り込むことを意識してみましょう。
3. サテライトサイトの制作
サテライトサイトを制作することも、有効なSEO外部対策の1つです。サテライトサイトとは本サイトとは別のサイトのことで、異なるテーマで作るケースが多い傾向にあります。
サテライトサイト制作において重要なポイントは、本サイトと同等以上のクオリティのコンテンツを目指すことです。SEO外部対策では量より質が重要であるため、サテライトサイトをしっかり作り込めば、結果的に質の高い被リンクと認識されます。
サテライトサイトの制作は労力がかかるものの、外部対策には非常に効果の高い手法です。将来的に別テーマで執筆する構想がある場合は、サテライトサイトの立ち上げを検討してみましょう。
4. 他サイトへの掲載を依頼する
被リンク獲得のために、他サイトへの掲載を依頼することも検討してみましょう。自サイトに関連するWebサイトに掲載してもらえれば、外部対策として評価してもらえる可能性があります。
他サイトへの掲載にあたって注意すべき点は、闇雲に依頼しないことです。テーマが異なるWebサイトに掲載してもらったところで、有効な被リンクとしては認められません。
また質の高いサイトに掲載してもらったとしても、自サイトのテーマに関連性がない場合は、評価されるのは難しいです。一例としておすすめの掲載依頼先のサイトをピックアップしてみました。
- 地域の情報誌
- 自社サービスに関連するサイト
- レビューサイト
コンテンツとして質が高く、かつ自サイトのテーマに関連性がありそうなWebサイトに掲載してもらえるように、依頼してみましょう。
5. プレスリリースを打つ
自社サービスの認知度を広めるために行うプレスリリースも、実はSEO外部対策として働く可能性があります。プレスリリースを打った後は、さまざまなメディアからピックアップされるため、必然的に被リンクの獲得につながります。
またプレスリリースを機にさまざまな読者が流入してくるため、シェアにつながることもあるでしょう。自社サービスの認知度を上げる目的のプレスリリースは、SEO外部対策にもなる可能性があるため、積極的に打っていきたいところです。
SEO外部対策の効果を測定するツール3選
SEO外部対策をしていくうちに、「本当に効果が出ているのかな?」と気になる方は多いのではないでしょうか。SEO外部対策には、効果を測定できるツールがあります。
ここでは以下3つのツールを紹介します。
- Google Search Console
- Ahrefs
- Majestic SEO
おすすめしたい人についても解説しているため、ぜひご参考ください。
1. Google Search Console
Google Search ConsoleはGoogle社が提供している、無料で利用できるサイト分析ツールです。Google Search Consoleでは外部対策について、以下の項目を調べられます。
- 検索キーワードの順位
- リンクされているページと被リンク数
- リンク元サイト
- リンク元テキスト
自サイトの被リンク数の確認などにうってつけのツールです。Google Search Consoleはすべての機能を無料で利用できるため、お金をかけずに外部対策を行いたい方におすすめです。
2. Ahrefs
Ahrefsは自サイトはもちろん、競合サイトもチェックできる有料のツールです。気になるページのURLを入力するだけで、被リンク数やリンク元サイト、流入キーワードなどが確認できます。
料金は最も安いプランで月額99ドル(1,200円相当)かかってしまいますが、競合サイトも分析できることから、非常に有用なツールです。競合サイトまで含めた総合的な分析を行いたい方は、Ahrefsの利用を検討してみましょう。
3. Majestic SEO
Majestic SEOの特徴はURLを入力するだけで、そのページの評価を数値で確認できることです。自社サイトはもちろん、競合サイトの被リンクも分析可能です。
ページの評価が数値で表されるため、直感的かつ分かりやすく確認できます。Majestic SEOも有料ツールとなっており、最安プランで月額49ドル(600円相当)かかります。
同じく競合サイトを調べられるAhrefsよりも安価に利用できるため、コスト面で優れているツールと言えます。
外部対策以外のSEO対策を紹介
SEO対策は「被リンク」や「サイテーション」による外部対策だけではありません。ここでは外部対策以外で有効な、2つのSEO対策を解説します。
- 内部対策
- コンテンツ対策
上記の対策も取り入れられれば、より早くサイト集客の成果を出せる可能性があるため、ぜひご参考ください。
1. 内部対策
内部対策とは自サイト内で完結させるSEO対策のことで、一例として以下のようなものがあります。
- 内部リンク
- 階層構造の最適化
- パンくずリストの設置
- SSL化の適用
- ページ速度の高速化
第三者が伴う外部対策と違って、内部対策は自サイト内で完結するため、すぐに取り掛かれます。もし上記の中でやっていない項目がある場合は、早いうちに取り入れてみましょう。
2. コンテンツ対策
コンテンツ対策とは、コンテンツ作成を通して行うSEO対策のことで、一例として以下のようなものがあります。
- 検索キーワードの選定
- 読者のニーズを満たせる情報の網羅
- 専門性・権威性・信頼性(E-A-T)を持たせたコンテンツ作り
外部対策を行う前提として、コンテンツが読者にとって優良である必要があります。つまりコンテンツ対策ができていて初めて外部対策が成立する、と言っても過言ではありません。
サイト内のコンテンツを万全に作り上げておけば、外部対策が上手くいきやすくなるでしょう。
まとめ
SEO外部対策は重要なものとなっており、しっかり対策できていれば高い集客力を見込めます。その一方で外部対策は読者ありきの部分もあるため、後回しにされている方も多いでしょう。
外部対策を取るためには、自サイト内に掲載されているコンテンツが優良であることが大前提と言っても過言ではありません。コンテンツ対策を万全にしたうえで、外部対策をできることから始めてみましょう。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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