今回は内部リンクについてご紹介します。
「 SEOで効果がある?」
「内部リンクを設定する際のポイントは?」
と疑問に感じている方も多いかもしれません。
そこで今回は、
- 内部リンクの効果
- 外部リンクとの違い
- 内部リンクを整備する際のポイント6選
について解説します。これを読めば、内部リンクの重要性と張り方のコツが理解できるようになります。ぜひチェックしてみてください。
内部リンクとは
まずは内部リンクについてご紹介します。外部リンクとの違いや、効果・メリットも併せてチェックしてみてください。
内部リンクとは
内部リンクは、自社のサイト内にあるページを結ぶリンクのことを指します。
例えば、この記事では内部リンクについて説明していますが、
- 外部リンクについてはこちらをご覧ください
- 内部リンクの貼り方は以下のページで確認いただけます
などと、自社の別のコンテンツURLが張られてたいた場合、これらを「内部リンク」と呼びます。
内部リンクが多いほどSEO上有利になる、といった単純な計算にはなりません。ですが、内部リンクでユーザーが欲しい情報にアクセスしやすくなると、サイトの評価が高まり、結果的に検索結果の順位が上がることもあるのです。
そのため、SEOとして内部リンクを増やす施策を行うサイトも多いです。
外部リンクとの違い
内部リンクとは対照的に「外部リンク」も存在します。外部リンクは、自社サイトと他社サイトを結ぶリンクのことです。
例えば、福岡県でカフェを経営しているとしましょう。他のグルメ情報サイトに、「福岡県でおすすめのカフェはこちら」とあなたのお店のサイトがリンクされました。このときのリンクを外部リンクと呼びます。
内部リンクと同様に、外部リンクもSEOに効果があると言われています。ですが、多ければ良いという訳ではありません。質が大事と言われています。
- 既に検索エンジンから評価が高いサイト
- 関連するサイト
に張られた外部リンクは質が高いと評価され、順位が上がりやすくなると言われています。一方で関連性の無いサイトからのリンクや、スパムリンクでは評価が落ちてしまい、順位が下がる要因になります。外部リンク施策では、そうした状況を避けながら行う必要があります。
外部リンクについての詳細は、以下でご確認いただけます。
<関連リンク>
「外部リンクとは?効果的な獲得方法と数の確認のやり方を解説します。」
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内部リンクの効果
続いて、内部リンクの効果をご紹介します。主な効果は、
- ユーザーの滞在時間が増える
- クロールされやすくなる
- ユーザーが行動を起こしやすくなる
の3つです。それぞれの項目をみていきましょう。
ユーザーのサイト滞在時間が増える
内部リンクが張られていると、ユーザーは知りたい情報に次から次へアクセスしやすくなります。その結果、サイトの滞在時間が増えます。
滞在時間が増えるほど、検索結果の順位が上がるという訳ではありません。ですが、
- 直帰率(ユーザーが他のページにアクセスせずにサイトを離脱する割合)が下がる
- 他コンテンツが閲覧される
などの結果、SEOに好影響が出る可能性があります。Googleは滞在時間や直帰率はランキングに関係ないとコメントしていますが、サイト内でのユーザーの行動を評価指標の一つにしていると考えられています。
また、今は滞在時間や直帰率が反映されていなくとも、アップデートで含まれる可能性もあります。そのため、内部リンクによりユーザーの滞在時間が伸びるのはメリットと言えるでしょう。
クロールされやすくなる
検索結果の順位は、クローラーと呼ばれるサイトを巡回するロボットのようなものが情報を集め、そのデータをアルゴリズムをもとにスコアリングして決められます。このクローラーがサイトを巡回することを「クロール」と呼びます。
内部リンクが張られていないサイトでは、クロールが促進されにくいと言われています。その結果、検索結果に表示されないことも。
そのため内部リンクを張り、クロールを促進することが大切なのです。
ただし、単純に増やせば良いだけではありません。記事のテーマやトピックに合ったリンクを張る必要があります。一方で、関連性のないページを無闇にリンクすると検索エンジンからの評価が落ちるとも言われているため、注意しましょう。
ユーザーが行動を起こしやすくなる
内部リンクがあると、ユーザーは知りたい情報にアクセスしやすくなります。
例えば、筋トレのやり方を紹介するサイトを訪れたとイメージしてみてください。
「筋トレは食事も大切です。おすすめのメニューは食事カテゴリからアクセスできます」
と書いてあったらどうでしょうか。今いるページからトップページに戻り、食事カテゴリを選択し、食事を解説する記事を探さなければなりません。これだと気になっている情報でも、アクセスするのが億劫になってしまいますよね。
一方で、「食事についてはこちらで解説しています」と記事内にリンクがあれば、ユーザーはすぐに知りたい情報にアクセスできます。
そうしてユーザーがページを回遊するごとに、サイトへの信頼感も増すでしょう。その結果、
- 離脱率が下がる
- 商品やサービスの購買に繋がる
といった効果が出ることも。外部リンクと違って、内部リンクは自社サイト内だけで完結するため取り入れやすいSEO施策です。そのため実践してみることをおすすめします。
内部リンクのポイント
内部リンクは単純に数を増やせばいい訳ではありません。数の多さにだけ着目して増やすと、かえってSEO上で悪影響が出ることも。
そこで本章では内部リンクを張るポイントを6つご紹介します。
関連がないページはリンクしない
内部リンクは関連するページに張りましょう。関連性の内ページどうしをリンクしても、効果は薄く、むしろ
- クロールが促進されない
- ユーザーが知りたい情報にアクセスしにくくなる
といった悪影響が出ることもあります。そのため、関連するページどうしの内部リンクが大切なのです。
パンくずリストを設置する
パンくずリストは、クローラーがサイトの構造を理解しやすいように配置したリンクのことです。
例えば当サイトでは、ページ上部に
HOME > お知らせ > ○○(記事タイトル)
といったふうにパンくずリストを設置しています。
パンくずリストがあると、クローラーにわかりやすいだけでなく、ユーザーも自身がサイトのどの位置にいるかを視覚的に把握できるため、ユーザビリティ向上にも効果があると言われています。
内部リンクというと、記事の途中に関連記事として紹介されているリンクをイメージする方も多いかもしれませんが、パンくずリストも内部リンクの一種です。
パンくずリストを設置する際は、
- どのカテゴリを追加したらサイト構造を把握しやすいか
- スマホやタブレットからも見やすいか
をふまえることをおすすめします。
記事の上部に表示するもののほか、下部に設置するケースも。両パターンを試し、どの位置が使い勝手が良いか検討してみてください。
わかりやすい言葉でリンクを張る
内部リンクはわかりやすい言葉を使うことも大切です。
例えば、筋トレ情報サイトで食事についての情報を見ているとしましょう。記事内に「追加情報についてはこちらです」とリンクがあった場合、「どんな情報だろう?」「自分に必要な情報だろうか」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。これではユーザーにとって不親切です。そのため、
- タンパク質が多く含まれる食材はこちらで解説しています「○○(記事タイトル)」
- 1日のおすすめ食事例はこちらで確認いただけます「○○(記事タイトル)」
など、リンク先にどのような情報があるかわかりやすい言葉を使いましょう。
正規化されたURLを使用する
内部リンクには正規化されたURLを使いましょう。正規化されたURLとは、「1つに統一されたURL」のことです。
サイトのURLは、1ページ1個とイメージする方が多いかもしれません。しかし実際は、複数存在することもあるのです。
例えば、
- 「www」の有無
- 暗号化されているかどうか(「http://」か 「https://」)
といった場合でURLが複数個となっていることがあります。こうしてURLが複数あると、内部リンクの効果が薄れてしまうことも。そのため1つのURLに統一する(正規化する)ことが大切です。
正規化するには、
- canonicalタグを記載する
- ・301リダイレクトを行う
といった方法があります。サイトWordPressを使用している場合は、プラグインで効率的に設定できるため、試してみることをおすすめします。
サイトマップを設置する
パンくずリストと共に設置したいのが、「サイトマップ」です。その名の通り、サイトの地図のような内部リンクです。
当サイトでも、ページ下部にサイトマップを設置しており、クリックするとメニューを一覧で見ることができます。
サイトの構造を把握しやすくなるため、
- クロールが促進される
- ユーザーが知りたい情報にアクセスしやすくなる
といったメリットがあります。
画像リンクにはalt属性を設定する
内部リンクに画像を使うこともあるでしょう。その際は、「alt属性(おるとぞくせい)」を設定することをおすすめします。
alt属性は、画像の代わりに表示される文章のことです。何らかの理由によって、サイト上に画像が表示されないこともあります。その際、画像で内部リンクを張っていた場合、リンク先にどのような情報があるかわからなくなってしまいます。そのためalt属性でわかりやすくする必要があるのです。
また、alt属性が設定されているほうが、クローラーが情報を得やすくなると言われています。alt属性のテキストに関しては、画像(リンク)の内容を端的に示しているものがおすすめです。
まとめ
今回は内部リンクについてご紹介しました。
内部リンクは、自社サイトのページを結ぶリンクのことです。整備することで、
- ユーザーの滞在時間が増える
- クロールが促進される
- ユーザーが行動を起こしやすくなる
といったメリットがあります。
内部リンクを設定する際は、
- 関連していないページはリンクしない
- パンくずリストを設置する
- わかりやすい言葉でリンクする
- 正規化されたURLを使用する
- サイトマップを設置する
- 画像リンクにはalt属性を設定する
がポイントです。
内部リンクがあることで、ユーザーは知りたい情報にアクセスしやすくなります。クロールも促進され、SEO上にも好影響が出ることも。まだ設定していない場合は、これを機に整備してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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