最近では自社サイトを活用した「オウンドメディア」の展開が多くなり、発信の重要性が更に加速しています。そこでオウンドメディア今後開設しようと思っている企業が参考にできる情報や手法・事例を交えてを企業に視点をあてて解説していきたいと思います。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとはユーザーが知りたい情報やコアな情報を発信する専門性のサイトになります。自社製品やサービスの使い方を紹介した記事、自社製品やサービスを更に有効活用した動画などを常に配信し、記事数やコンテンツの質で自然検索からユーザーを獲得することができるのか特徴です。
自社の製品やサービスがあれば、それらを活用した記事コンテンツを面白おかしく発信することで、自社のファンを獲得することができます。
オウンドメディアの成功事例
大手ホームセンターのカインズさん
オウンドメディア「となりのカインズさん」
2020年6月11日よりメディアを正式オープン。この半年で「月間PV数を約1,000万」ほどに伸ばしています。また、記事数は「毎月130記事」をベースに発信、現在破竹の勢いで成長を遂げているオウンドメディアになります。
となりのカインズさんが伸びている要素は以下3点が上げられます。
本ドメインを活用したサブドメインの利用
となりのカインズさんの公開URLは「https://magazine.cainz.com/」となっており、自社本ドメイン「https://www.cainz.com/」の強さをそのまま引き継いだサブドメインでの運用になっています。そのおかげで公開した記事はすぐにインデックスされ、戦略次第では非常に多くのPV数を獲得できると想定できます。
これが新規のドメインであればインデックスに時間がかかり、本ドメインの強さも引き継がない為、約半年でここまでの成長は難しいと思われます。これも戦略の一つになり、自社のドメインを強さを持ったサブドメインで運用するという考えも必ず覚えておきましょう!
1日約5件程度の更新ペース
となりのカインズさんでは1日に約5件程度の記事をアップしています。Yahooなどのニュースサイトに比べると件数は少なくなりますが、となりのカインズさんの記事は非常にボリュームがあり、1記事に対し画像の数も膨大になります。
おそらく取材を含め記事作成だけでも数時間かかる内容なので、質などを考える1日5記事は最大の更新ではないでしょうか?もちろん人員を増やしたり工数をかけることができればもっと更新が可能になりますが、それだと初めてアクセスしてきたユーザーに対して少し不親切になる可能性があるので、そのあたりを考えた記事のアップにしているのでしょう。
質を重視したコンテンツ
最近のGoogle検索は質を重視した検索順位になりつつあります。その点となりのカインズさんは最も質を重視しているコンテンツ発信なので、「サブドメイン×コンテンツの質」が加味され「月間PV数、約1,000万」を実現しています。
またしっかりとサイドバーにも週間のランキング記事や、フッター周りには関連記事を出すことで次への導線も張り巡らされているのが分かります。ここまで作りこむことでユーザーのハートをつかむことができ、新規のユーザー獲得だけではなくリピーターの獲得にもつながっていると言えます。
その他にも記事作成のコツやSEO対策等も含まれて総合的に伸びていることがわかるとなりのカインズさんメディアについての解説でした。
次にとなりのカインズさんまでは費用や人員をかけることができない、企業が一体どのようにしてWebで集客したら良いのか以下簡単に表にまとめてみました。
Web集客のメリット・デメリット
Web集客方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
自然検索で集客 | 自社で更新でき、今後の資産になる。 | 非常に時間がかかる(即効性がない) |
有料検索で集客 | 見込みとなるユーザーを集客できる(即効性) | 常にコストがかかる(半永久的) |
SNS集客 | ほぼ全て無料で利用でき、ユーザーに適したSNSが使える | ファンづくりに時間がかかる |
外部サイトからの集客 | 集客以外にも被リンクとして活用できる | ユーザーが定まらない可能性がある |
直接集客 | 集客後のアクション率が高い | ユーザーが定まらない可能性がある |
一長一短、一つに固執するのも良くないですが、すべてを活用して更新ができなくなれば、それもデメリットに代わってしまいます。まずは自社ターゲット層の把握を行い、一体何を活用すれば良いのかを事前に決めておくことが大切です。
Web集客の種類
Web集客と言っても非常に多くの集客方法がありますので、集客の方法を以下にまとめています。
- 自然集客
- 有料集客
- SNS集客
- 外部サイトからの集客
- 直接集客
大きく分けて5つに分けることができるWeb集客の方法です。それでは一つずつ解説していきます。
自然集客
一番基礎となり無料かつ費用対効果が一番高い自然検索(SEO対策)のWeb集客です。2020年は圧倒的に自社コンテンツやオリジナルコンテンツが多く作られ2021年以降もこの流れは継続します。また、昔のようなブラックSEOは淘汰されユーザーが求めるコンテンツ作りがメインとなることは間違いありません。
オウンドメディアにもこの自然集客に分類します。
自然検索で一番大切なことは、ユーザーが求める情報やコンテンツをリアルタイムで発信することです。その為にオウンドメディアの作成やブログ、新着情報などを駆使しユーザーが求める情報がユーザーに届きWeb集客としての価値を生み出してくれます。
自然検索は最も時間がかかる方法ですが、一番効果があり、費用対効果も高い施策であることは間違いないでしょう。Web集客の基本でもある自然検索での流入は必須となります。
有料集客
今では多くの有料検索があります。メジャーな有料検索はGoogle広告・Yahoo広告ですね。これらはクリックされたら課金されるクリック報酬型広告がメインであり、その他成果報酬型広告もあります。有料検索のメリットは即時に反応が現れ、すぐに状況を把握することができることです。
その点、デメリットとしては、費用が掛かることです。もちろん費用をかけることができなければ、流入数もゼロになるので一時的な効果を図る施策とも言えるでしょう。
SNS集客
最近ではファンづくりに活用されるSNSですが、こちらは自然検索とは全く別の集客方法になる為、Googleのアップデートなどの影響を受けることがありません。自社コンテンツで発信した内容プラスの情報を発信することで、更なるファンの囲い込みが可能となります。
外部サイトからの集客
自社コンテンツが他ブログやサイトで紹介された場合に流入となる外部サイトからの集客です。リンクをはってもらうことで自社サイトの価値も上がり自然検索の順位変動にも影響しますので、接客的に他メディアへの露出やリンクをはってもらえるコンテンツ作りが必要になります。
直接集客
最後に直接の集客です。直接アクセスされる場合は、すでにファンになっている場合ですので、自社コンテンツの更新に磨きをかけていきましょう。
以上大きく分けて5つの内容がWebの集客方法になります。もちろんその他にもたくさんの集客方法がありますので自社に合った集客方法を実践してみるのはいかがでしょうか。
次にご紹介する、内容はこれら集客やメディアの立ち上げをどのようにしてどこからやって良いのか分からない方の為に、強み別で制作会社の解説を行います。
制作会社にも強みとしている部分や他の制作会社より劣っている部分が必ずあります。一体自社がどのような目的でどのような効果を期待しているかで制作会社の選び方は変わってくるので、制作会社の特徴などふまえて解説します。
集客(SEO対策・SNS)に強い制作会社
その名の通り、ホームページ制作後の集客に強い制作会社です。ホームページは制作した後が非常に大切で、とにかくユーザーを集めなければホームページ本来の力を発揮できません。その時にSEO対策で集客するのか、または、SNSなどを使った集客をするのか等のホームページの特徴に合わせた集客方法を実施することが大切です。
それら集客の考案や施策、実施までをトータル的に強みとしている制作会社が、集客(SEO対策・SNS)に強いホームページ制作会社です。この会社の見分け方は「SEO対策 福岡」「Web集客 福岡」「SNS マーケティング」「ホームページ集客 福岡」などのキーワードで上位表示をしているホームページを見つけるか、各SNSのフォロワーが非常に多くいる部分で見分けることが良いでしょう。
その中でもSEO対策は非常に重要な部分でもありますので、やはり自然検索(SEO対策)で上位表示されている制作会社から確認する方法が適切かと思います。SEO対策を売りにしているのに自社サイトが上位表示されていなければ、信用できませんよね?
集客の方法も自然や有料など多数種類がありますので、まずは自然検索(SEO対策)の検索上位から探してみましょう!
デザインに強い制作会社
次にデザインに強いホームページ制作会社になります。デザイン+集客ができる制作会社が一番良いですが、デザイン性を求めてしますとやはりSEO的に少し弱くなってしまう部分があります。デザイン会社の見分け方はやはり自社サイトや制作実績の情報を確認することが良いでしょう。
制作実績を確認することでそのデザイン会社がどのような分野を得意としているのかある程度確認することができます。イラストを使ったホームページなのか、写真をメインとしたホームページなのか、動画やグラフィックを使ったホームページなのか、種類も様々です。自社が求めている実績が制作実績に並んでいれば良いのではないでしょうか。
まずは自社が制作したいホームページとデザイン会社が実績として掲載しているホームページを照らし合わせて確認することが大切です。
システム開発に強い制作会社
次に、システム開発に強いホームページ制作会社について、こちらはホームページと顧客管理や自社システムをなどを連動することを重きに置いている場合選択肢として考える必要があります。ホームページの目的を集客やデザインではなく、顧客管理や営業ツールとして捉えている場合にシステム開発が必要となります。
集客を強みとしているホームページ制作会社やデザインを強みとしているホームページ制作会社とは正直別物の考えと思った方が良いでしょう。システム開発に強いホームページ制作会社を探す際「システム開発 福岡」「開発 福岡」や「顧客管理 開発 福岡」などホームページ関連のキーワードとは違った探し方が必要です。
同じホームページ制作会社ですが、提供する内容によって大きく対象が異なりますので、この点注意が必要です。
特定業界に特化している制作会社
次に、特定業界に特化しているホームページ制作会社について、最近では「建設」「病院」「企業」など業界に特化したホームページ制作会社が多数存在します。ここの一番良い点は、特定業界のノウハウも一緒に利用できる点が一番のメリットではないでしょうか。
自社が建設業であれば、建設業に特化したホームページ制作を行っている会社を探し、建設業での状況やこういった仕組みを追加することで成果がでますよ。と言ったような、特化しているからこそ提供できるサービスがあります。
しかし、メリットと反対にデメリットもあります。もちろん特定業界に絞っているので他、競合他社も依頼をする可能性があるので、自社の情報やうまくいっていることを他社でも利用される可能性があります。(情報は厳守ですが、事例として出される場合がある)
そこから自社独自の特徴や強みを出していかないといけないので、特定業界に特化しているホームページ制作会社への依頼はメリット、デメリットを考えて依頼をすることが重要となります。しかし、現在特化することは非常に大切なので、業界特化の波は今後も続くことは間違いありません。
特定のサイトに特化している制作会社
次に、特定サイトに特化しているホームページ制作会社について、先ほどは特定業界でしたが次は、特定サイトになります。企業サイトに精通しているホームページ制作会社、ポータルサイトを得意としているホームページ制作会社、オウンドメディアの制作を強みとしている制作会社など、業種は問わないですが、運用するホームページの種類に特化しているホームページ制作会社も存在します。
これも先ほど述べた通り、特定サイトに特化しているので成功事例やノウハウが非常に豊富であることがメリットとなります。逆にデメリットとして、これも先ほど述べた通り、自社の情報やうまくいっていることを他社でも利用される可能性があります。(情報は厳守ですが、事例として出される場合がある)
その点ふまえて得してサイトに特化しているホームページ制作会社を選ぶ必要性がありそうですね。最近では特定業界からの業種、サイトまで絞っているホームページ制作会社も存在するのでその部分でも探してみるのも一つの手だと思います。
格安の制作会社
次に、格安のホームページ制作会社について、費用面をとにかく抑えて制作する会社となります。こちらもメリット、デメリットがあります。まずメリットから、とにかく費用を抑えることができ、サイト公開に関する期間(納期)も短縮できるでしょう。次にデメリットですが、費用を抑えることができる反面自由度が低い、デザインや集客の機能が充実していないなどがあげられます。
とにかく自社のサイトを制作しておきたい会社が問題ありませんが、集客やデザイン性、今後の展開を考えている会社には適していません。そういった内容を考慮した上で、格安のホームページ制作を依頼することをお勧めします。
後から取得したドメインの譲渡ができないなどの問題も少なからずありますので、契約の際は確認が必要でしょう。
自社が求めていることや制作会社が提供できる内容を確認し、集客を実践してみましょう
まとめ
今回は企業が実践できる、メディアについてから成功事例の紹介、そこから自社で実践できるWeb集客方法、最後にサポートを受ける際の制作会社の選定について解説しました。
まずは、自社が今後ホームページやメディアを使って何をしたいのか、なにを目的としてしているのかをしっかりと決めることで、方法なども変わってきますので、一度考えてみるのはいかがでしょうか?
以上今回は、企業にオススメ自社のホームページを活用したウェブ戦略についての解説でした。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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