- 「SEO対策では競合分析が重要!」
- 「競合分析はSEOで上位を取るために必須!」
SEO対策では、よくいわれる言葉です。しかし、なぜSEO対策で競合分析が重要なのでしょうか。
そもそも「競合サイト」をどうやってみつけるのか、また競合サイトの何を分析すればよいのか、も気になるところです。
そこでこの記事では、なぜSEO対策に競合分析が必須なのか、そしてSEO対策で競合サイトを見つける方法や分析すべき項目について、さらにSEO対策の競合分析におすすめなツール3選についても紹介します。
SEO対策としての競合分析にはじめて取り組む方は、必見の内容です。
SEO対策で競合分析が必要な4つのタイミング
SEO対策における「競合」とは、Googleをはじめとする検索エンジン上で自社と同じキーワードをターゲットにしている他のウェブサイトのことです。
競合分析は、次のタイミングで定期的におこないます。
- サイト立ち上げや新しいページ作成時
- SEO戦略の見直し時
- 検索順位に変動があったとき
- 四半期ごとや半年ごと
SEOの競合状況は、刻々と変化します。定期的に競合の状況を確認することで、トレンドや新たな対策方法を見逃さずに対応できるでしょう。
SEO対策に競合分析が必須な理由
SEO対策として競合分析を把握すると、以下のような効果が期待できます。
- ユーザーニーズとトレンドの把握が可能
- 自社サイトの改善点の発見に効果的
- 注力すべきポイントの発見が可能
ユーザーニーズとトレンドの把握が可能
SEO対策の競合分析には、競合サイトの実績を介して、ユーザーニーズを把握しやすくなるメリットがあります。
ユーザーが求めている情報を適切に提供することは、SEO対策で重要なポイントです。
そして競合分析では、競合サイトはどのキーワードで上位表示されているか、また、どのコンテンツが人気を集めているかを調査します。これにより、業界全体のトレンドやユーザーニーズの把握が可能です。
競合サイトの成功事例を分析すれば、SEO対策におけるコンテンツ戦略の方向性を明確にする過程が容易に実現できます。
自社サイトの改善点の発見に効果的
SEO対策として競合分析すると、自社のコンテンツやサイトの改善点が見えます。
競合分析では、競合の強みと弱みを把握することが欠かせません。この過程で、競合が見落としているキーワードやコンテンツ(記事)を発見できます。
競合が弱い、もしくは網羅できていないキーワードを見つけてコンテンツを作成すれば、他社との差別化が図れ、効率的にSEO対策をおこなえるでしょう。また競合が力を入れているキーワードや手法も参考にすることで、最適な施策を検討する手助けとなります。
注力すべきポイントの発見が可能
コストパフォーマンスを高めながら効果的なSEO対策を講じるために、競合分析が効果を発揮します。
SEO対策には、時間も労力もかかります。SEOで結果を出すためには、限られた時間やコスト、労働力といったリソースを、的確に分配することが重要です。
SEO対策で競合分析すると、競合がどこにリソースを割いているかわかります。
たとえば競合が特定の検索クエリに強く、成果を出している場合を考えてみましょう。なお検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンに入力する言葉やフレーズのことを指します。検索クエリは、SEO対策において非常に重要であり、ユーザーが求めている情報にもっとも適したコンテンツを提供するために考慮すべき要素です。
このとき同じクエリでSEO対策しても、自社サイトが成果を出すには、多くの困難を伴う可能性が濃厚です。あえて別のクエリに集中するほうが、効率的な戦略が立てられます。
競合が強いフィールドに真っ向勝負を挑むのではなく、キーワードを若干ずらし、競合が少ない場所でSEO対策すれば、成功可能性が高まるでしょう。こういった戦略構築で効果的なのが、競合分析です。
SEO対策で競合サイトを見つける3つの方法
SEO対策において競合サイトを見つけるには、以下の3つの方法が効果的です。
キーワードを検索して上位表示サイトを確認
自社が狙いたいキーワードで実際にGoogle検索をおこない、検索結果の上位に出てくるサイトをチェックすることで、競合となるサイトやその特徴を把握することができます。
上位表示されているサイトは、そのキーワードにおける直接の競合です。どのようなコンテンツが作られ、SEO施策がどのようにおこなわれているかを参考にできます。
GoogleSearchConsoleを参照
GoogleSearchConsoleを使うと、類似キーワードやコンテンツで競合しているサイトの情報を確認できます。
自社サイトのGoogleSearchConsoleアカウントにログインし、「検索パフォーマンス」や「競合分析」などのセクションを参照しましょう。
SEO対策に必須のGoogleSearchConsoleのダウンロードは、こちら
SEOツールの活用
GoogleSearchConsole以外にも、競合分析できるツールがあります。
SEO対策ツールを利用すると、同じターゲットキーワードで競っている競合サイトが簡単に把握できるのがメリットです。特定のキーワードに対する競合の一覧や、それらのサイトのバックリンク、トラフィック量なども確認でき、詳細な競合分析ができます。
SEO対策ツールには、有料のものから無料で使えるものまで、さまざまな種類があります。ただ、慣れないうちはあれこれ試すよりも、初心者でも使いこなしやすいベーシックなツールから使い始めるのがよいでしょう。
SEO対策の競合分析に効果的であり、かつ無料で利用できるおすすめのツールをピックアップして、後述します。競合分析には欠かせないツールですから、ぜひご参照ください。
SEO対策の競合分析でチェックすべき項目
SEO対策で競合サイトを分析する際、特に注目すべき項目は次のとおりです。
- インデックス数
- 流入キーワード数
- コンテンツのページ数
- コンテンツの文字数
- 見出しの構成
- 被リンク数
- ドメインの強さ
インデックス数
インデックス数とは、検索エンジンに認識・登録されている競合サイトのページ数のことです。インデックス数が多いほど、多くのコンテンツが検索エンジンに評価されている可能性があり、サイト全体のトラフィック向上につながります。
SEO対策の競合分析で競合のインデックス数を調査すると、どれだけの量のコンテンツが評価されているかが分かります。
インデックス数は、AhrefsやSEMrushなどのSEOツールで調べることが可能です。
流入キーワード数
流入キーワード数は、競合サイトがどの程度のキーワードから訪問者を得ているかを示す重要な指標です。この数が多いほど、幅広いユーザーの検索ニーズに応えていることがわかります。
流入キーワードの分析でわかることは、競合が成功しているキーワードの把握に留まりません。自社が見落としていたキーワード、つまり、実はニーズがあるがコンテンツをまだ作成していないキーワードを発見できます。こうしたキーワードの隙間を発見できれば、自社のコンテンツ戦略やSEO施策の改善点を見つけるための、有力な手助けになるでしょう。
競合サイトがどのキーワードから訪問者を得ているかも、後述するSEOツールで把握できます。
コンテンツのページ数
SEO対策の競合分析では、コンテンツのページ数を把握することが重要です。
コンテンツのページ数が多いほど、ユーザーの多様な検索ニーズに応えやすくなります。ユーザーニーズを満たすことは、SEOでの評価を得るために欠かせません。
また競合のページ数から、どの程度の情報量やカテゴリーが必要かわかります。これによって、自社サイトのコンテンツの充実度が十分か、どの部分を改善すべきか、判断しやすくなるでしょう。
競合サイトのページ数を参考にすることは、情報の網羅性が高くSEOで評価されるサイト作りを目指す上で、効果的な手立てです。
ゆ。
コンテンツのページ数は、次の方法で調査します。
- 目視でカウント
- サイトマップのXMLファイルをダウンロードしてページ数をカウント
- SEOツールの活用
規模が小さいサイトであれば、目視やサイトマップを活用するのもよいでしょう。しかし効率よくSEO対策を講じるなら、ツールを活用することが推奨されます。
コンテンツの文字数
コンテンツの文字数は、SEO対策において重要な要素です。
検索エンジンは、情報が豊富なコンテンツを高く評価する傾向があります。これは、上位表示される記事に、長文のコンテンツが多いことからもわかるでしょう。
競合サイトの文字数を分析することで、自社コンテンツの適切なボリュームを見極め、質の高い情報を提供するための指標になります。
ただし、単に文字数が多いだけでは不十分です。内容が充実しており、読者のニーズに応えるコンテンツを作成した結果、文字数が増えた、といった状態であることを心がけましょう。
競合サイトのコンテンツの文字数をカウントする場合は、SEO対策ツールのほか、ブラウザの拡張機能を活用すると便利です。
見出しの構成
見出しの構成を確認すると、そのページに書かれた内容を大まかに把握できます。また既に同じキーワードに対応するページがある場合、コンテンツの差分を見つける手助けになるでしょう。
見出しの構成は、ブラウザの拡張機能やSEOツールを利用して簡単に分析できます。競合サイトのコンテンツと自社のコンテンツを比較し、情報の網羅性や表現の違いを確認しながら、どの部分が不足しているのか、または改良が必要かを特定しましょう。
被リンク数
SEO対策における競合分析での被リンク数のチェックは、重要な指標です。
なお被リンクとは他サイトから自サイトへのリンクであり、信頼性や権威性を示します。
競合サイトの被リンク数を分析することで、どのサイトが自サイトと同じキーワードで上位にいるかの把握が可能です。さらに、どのようなサイトからリンクを得ているのかを、確認できます。
この情報をもとに、自社も効果的なリンク構築戦略を考えることが可能です。
ドメインの強さ
ドメインの強さとは、サイト全体の信頼性や権威を示す指標です。
主に被リンクの質と量、トラフィック、コンテンツの質から評価されます。
強いドメインは上位表示されやすいため、競合との差別化を図る上で重要な要素です。自サイトのドメインの強さを把握し、競合と比較することで、効果的なSEO戦略を立てられます。
SEO対策の競合分析におすすめなツール3選
SEO対策の競合分析に役立つおすすめのツールを3つ紹介します。
Ahrefs(エイチレフス)
Ahrefs(エイチレフス)は、キーワードリサーチ、コンテンツ分析、トラフィック推定など、SEO全般に関する情報が豊富です。強力なバックリンク分析機能があり、競合サイトのリンクプロファイルやキーワードランキングを詳細に調査できます。
競合の強みや弱みを理解し、自サイトのSEO戦略を最適化するために役立ちます。
Ahrefsは、有料サブスクリプションが必要なツールです。しかし、14種類の無料ツールも存在します。有料版の機能と比較するとして制限がありますが、まずは無料で使える14種類のツールから導入すると良いでしょう。
SEMrush
SEMrushは、競合サイトのトラフィック、広告戦略、キーワード戦略を分析できる包括的なSEOツールです。競合比較やサイト監査機能も充実しており、幅広いSEO施策をサポートします。
競合の成功事例を分析し、効果的なキーワード戦略やコンテンツ戦略を策定するのに便利です。
Ubersuggest
Ubersuggestは、キーワードリサーチや競合分析、サイト監査、バックリンクの分析などに使われるツールです。検索エンジンでの順位向上や集客に役立ちます。初心者でも使いやすいインターフェースが特徴です。
Ubersuggestには無料プランがあり、基本的な機能を手軽に利用できます。無料プランからスタートし、さらなる機能が必要になった段階で、有料版の導入を検討するとよいでしょう。
まとめ
SEO対策における競合分析は、他サイトの強みや弱点を把握し、自サイトの戦略を効果的に見直すために欠かせないプロセスです。
ただ、「慣れないSEO対策ツールを使いこなすだけでも一苦労」「定期的な競合分析のためのリソースの捻出が難しい」といったこともあるでしょう。そういった場合は、SEO対策のプロに依頼するのも有効な方法です。
今回紹介したSEO対策ツールやプロの専門的な知識と経験を活用しながら、定期的に競合分析する習慣をつけることで、自社サイトのSEO効果を最大化させましょう。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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