SEO施策において、キーワードはもっとも基礎的かつ重要な部分です。対策キーワードを選ぶだけでなく、コンテンツ内におけるキーワードの入れ方も熟知する必要があります。
本記事ではSEOにおけるキーワードの入れ方について解説します。キーワードの使い方が重要な理由や入れるべき場所、注意点などを取り上げました。
SEOでキーワードの使い方が重要な理由とは
SEOでキーワードの使い方が重要な理由として、大きく以下の2つがあげられます。
- 検索エンジンがキーワードを重要視しているから
- ユーザーからのアクセスを促すためにも必要
理由についてそれぞれ詳しく解説します。
検索エンジンがキーワードを重要視しているから
キーワードの入れ方が重要な理由のひとつが、検索エンジンがキーワードを重要視しているからです。GoogleはGoogle 検索セントラル内で、上級者向けSEOとして以下の内容を発表しています。
(「Google がページを理解できるよう手助けする」のひとつとして)
ユーザーがサイトを検索するときに入力する可能性の高いキーワードを検討し、そのキーワードを実際にサイトに含めるようにします。
[引用|Google 検索セントラル「ウェブマスター向けガイドライン」]
検索結果へのインデックスや上位表示のためには、Googleに該当ページとキーワードの関連性が深いと判断してもらう必要があります。そしてGoogleは、ページ内にキーワードを上手く入れた状態が、Googleがページを理解する助けになると明言しているのです。
SEOは検索エンジンでの上位表示を目的として行う施策です。そのため、Google側が重要と明言しているキーワードの使い方については、特に意識的な対策が求められます。
ユーザーからのアクセスを促すためにも必要
キーワードの入れ方が重要なのは、検索エンジンのシステム的な理由だけではありません。ユーザーからのアクセスを促すためにも、キーワードを効果的に活用する必要があります。
ユーザーはキーワードで検索したあと、検索結果に表示されたなかから、どのページにアクセスするかを判断します。アクセスの判断にあたって、タイトルやメタディスクリプションが非常に重要です。
ユーザーはタイトルやメタディスクリプションを確認し、自身のニーズを満たせそうか否かを推測したうえで、アクセスを判断します。すなわち該当箇所にキーワードが入っていれば、自身の検索意図に関係する内容が記載されていると考えるのです。
ユーザーのアクセスを促すためにも、タイトルやメタディスクリプションなど、目立つ位置にキーワードを入れることが大切です。
SEOとキーワードが深く関係する箇所とは
Webページは以下のように、複数の要素によって構成されています。
- タイトル
- 見出し
- 本文
- メタディスクリプション
それぞれ役割が異なるため、キーワードの入れ方における注意点も要素ごとに確認が必要です。詳しく解説します。
タイトル
タイトルは検索結果においてページ名として表示される部分です。
GoogleはHTMLタグの内容をもとに、サイト内の各要素や内容などを判断します。Googleにページ名を認識させるには、タイトルを表すための「タイトルタグ」を用いる必要があります。タイトルはページ内で扱う内容を端的に表現するもののため、タイトル内にキーワードの活用は必須です。
よりユーザーの目に入りやすいよう、タイトルの頭(左側)にキーワードを使うのが効果的です。
タイトルタグと混同されやすいタグとして、H1タグがあげられます。H1タグもページタイトルと似た性質を持ちますが、あくまで見出しタグのひとつです。タイトルタグで指定した内容は、検索結果におけるページ名や、ページを開いたときのタブ名として表示されます。一方でH1タグは、Webページにおけるもっとも大きな見出しとして扱われます。
検索エンジンやユーザーに正しくページタイトルを伝えるため、タイトルタグとH1タグの違いの理解や使い分けが大切です。
見出し
見出しは本文中で扱う内容を端的に表現したものです。ページ内にどのような情報が乗っているかの判断に役立つため、わかりやすい見出しが求められます。
見出し内にもキーワードの活用が必要です。見出しは本文の内容を示すものであるため、見出し内にキーワードや求める情報が載っていなければ、自身のニーズを満たせないと判断されてしまう恐れがあります。検索エンジンにより、キーワードとの関連性が浅いと判断されるリスクも高いです。
見出しのなかでも、特にH2見出しにキーワードを入れることが大切です。一方でH3見出しは、わかりやすさの向上や情報の整理という意味合いが強いため、無理にキーワードを入れなくても問題ありません。
H2見出しは自然な範囲でキーワードを入れる、H3見出しはわかりやすさを重視するのが効果的です。
本文
本文はページにおけるメインとなる部分です。キーワードと関連性の深い内容であると示すために、キーワードを可能な限り入れる必要があります。
本文においては、キーワードを入れるべき場所が存在するわけではありません。本文全体でのキーワード出現率が重要です。全体を通してキーワードが多く使われていれば、キーワードとページ内容の関連性が深いと判断され、検索エンジンからの高評価につながります。
本文内のキーワード活用は、ユーザーに対してより、検索エンジンへのアピールという意味合いが強いです。
なお詳しくは後述しますが、キーワードの出現率を高めようとするあまり、不自然にキーワードを入れるのは逆効果の恐れが大きいです。キーワードの入れ方によっては、SEO効果を得られるどころか、ペナルティの対象となるケースもあります。
メタディスクリプション
メタディスクリプションは、検索結果において、ページタイトルの下に表示される説明文です。ページ内でどのような内容を扱っているかを端的に表します。
検索エンジンはメタディスクリプションから、ページ内容を大まかに判断します。検索エンジンにページ情報を正しく伝えるためには、メタディスクリプション内におけるキーワードの活用が必要不可欠です。
またユーザーも、メタディスクリプションから、ページ内容の確認を行います。タイトル・メタディスクリプションから、自身が求める情報が掲載されているだろうと判断したページにアクセスします。検索意図を満たせるとアピールするためにも、キーワードの使い方が重要です。
メタディスクリプションとタイトルと同様、キーワードを頭の方に入れて目立たせるのが効果的です。
SEOにおけるキーワード入れ方の注意点
SEOにおいて、キーワードの活用は重要な要素だと紹介しました。しかしやみくもにキーワードを使えば良いわけではありません。SEOにおけるキーワード入れ方として、以下の注意点をおさえる必要があります。
- キーワードはわかりやすい位置に入れる
- 不自然にならないよう注意する
- コンテンツの質が何よりも大切
注意点について、それぞれ詳しく解説します。
キーワードはわかりやすい位置に入れる
ユーザーに対して効果的にアピールするために、キーワードはわかりやすい位置に入れることが大切です。
検索エンジンはキーワードの有無や出現率を重視するため、キーワードの位置についてはそれほど関係ありません。SEO目的で検索エンジンに対するアプローチという意味では、キーワードを活用さえすれば効果が得られるといえます。
一方でユーザーの場合、キーワードが目に入らなければ、キーワードを使っていると認識してもらえません。仮にキーワードの存在を認識してもらえても、インパクトが弱い場合、キーワードとページ内容の関連性が浅いと判断されてしまいます。キーワードの入れ方によって、アクセスの有無が左右されるケースは多いです。
検索結果に表示されるのは、タイトルとメタディスクリプションです。この2箇所についてはキーワードをなるべく最初のほうに入れ、確実に見てもらう必要があります。
不自然にならないよう注意する
キーワードの活用や出現率の高さが大切とはいえ、不自然な使い方にならないよう注意が必要です。
キーワードの出現率自体は高いものの、ページの内容が薄い場合、ユーザーにとって有益なコンテンツとはいえません。たとえユーザーのアクセスを得られても、すぐに離脱されてしまう、悪印象につながるなどの恐れがあります。
またあまりにも不自然な使い方では、スパムとして認定される可能性もゼロではありません。評価がマイナスになり、検索順位が落ちてしまいます。あまりにも悪質と判断されると、ペナルティとしてインデックス削除になるケースもあります。
SEO効果を得るためには、キーワードを適切に活用し、不自然な入れ方にならないよう注意が必要です。
コンテンツの質が何よりも大切
キーワードの入れ方はSEO効果を左右する要素であり、SEO施策で重要な意味合いを持ちます、しかしSEOでもっとも大切なのは、キーワードの入れ方ではなく、コンテンツの質です。
コンテンツの質が悪ければ、本当の意味での高評価は得られません。キーワードで検索したユーザーのニーズを満たせるような、質が高く情報量が豊富なコンテンツを制作する必要があります。
キーワードの入れ方が評価に影響するのは、コンテンツの質が高いという前提あってのことです。SEOはコンテンツの質ありきという事実を忘れずにしましょう。
まとめ
SEO効果は、コンテンツにおけるキーワードの入れ方によっても左右されます。ページを構成するタイトル・見出し・本文・メタディスクリプションそれぞれにおけるキーワードの入れ方をおさえ、適切に活用することが大切です。
ただしやみくもにキーワードを入れれば良いわけではありません。キーワードを入れる位置や自然な入れ方、そして高品質なコンテンツを制作するなど、注意点をおさえたうえでの施策が求められます。
キーワードの入れ方に関するポイントをおさえ、より効果的なSEO施策を行いましょう。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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