ホームページ制作をホームページ制作会社やフリーランスに依頼する際、
「ホームページ制作費用の相場ってどれくらい?」
「ホームページ制作を依頼する際の注意点はあるの?」
といった疑問が出てくる方も多いのではないでしょうか。
ホームページ制作の費用・相場を把握していなければ、予算を決めることやホームページ制作会社を選ぶことすらできません。そこで本記事では、ホームページ制作の費用相場や内訳、コストを抑える方法について解説していきます。
ホームページ制作費用が決まる要因とは!?
ホームページ制作の費用が決まる要因は、大きく分けて以下の2つです。
・ホームページ構築工数
・コンテンツ制作
順に解説していきます。
ホームページ構築工数
ホームページ制作の費用を決定する要因として、ホームページ構築工数が挙げられます。
ホームページ構築工数とは、ページ数やデザイン・搭載する機能などを指します。
例えば、5ページで構成されているホームページと20ページで構成されているホームページでは、作業工数に大幅な違いが存在するため、制作費が高くなるのです。
CMSに登録されているテンプレートやWeb制作会社が用意しているデザインを利用する場合、新たにデザインを考える必要がないため、制作費用を抑えることができるでしょう。
しかし、クライアントの要望するイメージに沿ったオリジナルデザインを作成する場合は、ホームページ制作費用が高くなるケースが多いです。
また、構築ホームページに言語を使い動きを持たせるの場合や独自の機能を搭載する場合、通常のホームページ制作よりも大幅に制作工数がアップするため、費用も高くなってしまいます。
追加機能の搭載が必要な場合は依頼しても問題ないですが、費用がかさむだけではなく時間もかかるため、予算が限られているのであれば、公開後に搭載するようにしましょう。
コンテンツ制作
コンテンツ制作とは、ホームページ内に掲載する記事やランディングページのことを指します。
TOPページだけではSEO対策を行うには限界があり、各キーワードに対するコンテンツをホームページに投下してサイトの力を高めることが可能となります。
コンテンツ制作はボリュームとクオリティーによって費用が変動する内容となっており、クオリティの高いコンテンツであればあるほど、費用が高くなる傾向です。
また、コンテンツを大量に投下することで、様々な方向からユーザーの獲得が可能です。
そのため、多くの企業がコンテンツを活用した集客戦略とし、てコンテンツマーケティングを行なっています。
ホームページ制作費用の内訳
ホームページ制作を制作会社やフリーランスに依頼する場合、基本的な制作費用の内訳は、以下の通りです。
- ディレクション費
- デザイン費
- コーディング費
- 各種システム構築費
- 維持費
- コンテンツ制作費
順に解説していきます。
ディレクション費
ディレクション費とは、ホームページ制作を行う意味や大まかなデザインをWeb制作担当者と決めていく際に発生する費用です。
どんなホームページを制作する際でもディレクションは必要であり、十分なディレクション対応ができていなければ、サイト制作に失敗してしまう可能性があります。
また、ホームページに搭載するシステムの内容に関しても、ディレクション時に決定するケースが多いです。
成果物は存在しませんが、担当者の出張費や打ち合わせの時間などの工数に費用が発生します。
デザイン費
デザイン費とは、ホームページのトップデザインを構築する費用です。通常2〜3案ほど、Web担当者から提出してもらい選ぶ形になります。
大まかなデザインを決定した後、細かい部分のデザインや調整を行い、トップページデザインを完成していきます。
また、トップページのデザインに沿って下層ページのデザインを施していくため、一番最初の段階でトップページのデザインを決定しておく必要があるのです。
下層ページのデザインを決定した後に、テーマカラーを変更する場合は、別途費用が発生する可能性もあるため注意しましょう。
コーディング費
コーディング費とは、打ち合わせで決定したデザインに沿ってホームページをhtml化して構築する費用です。
作業は「トップページのコーディング」と「下層ページのコーディング」に分かれます。
プログラマーとデザイナーが、デザインと設定した言語に合わせてソースコードを作成し、htmlとcssをホームページに実装していきます。
そのため、ホームページ制作においてコーディング費が最もコストのかかる部分です。
各種システム構築費
各種システム構築費とは、ディレクション時に決定したシステムを搭載するための費用です。
CMSやお問い合わせフォームなど、プラグインで簡単に実装できるものに関してはコストがかかることはありません。
しかし、新たにシステムを構築する場合は、エンジニアに一から依頼する必要があるため、開発コストがかさむ可能性が高いです。
また、どの程度システムを搭載するかによっても、費用は異なりますので、ディレクション時細かく決定しておきましょう。
維持費
維持費とは、サーバーやドメイン管理・月額更新などの費用を指します。
ホームページを制作する際にはサーバーやドメインの設定が必要となるため、Web制作会社に委託する場合、保守管理費としてコストが発生します。
もちろん、自社で設定・管理する場合に関しては、Web制作会社から請求されることはありません。
また、定期的なサイトメンテナンスやバナーの追加を依頼する場合は、保守管理費が請求されます。
コンテンツ制作費
コンテンツ制作費とは、Webサイトに掲載する記事の制作費用です。
上記でも解説している通り、コンテンツの質や量によって費用は異なります。
また、自社でキーワードを選出してライターに執筆を依頼する場合やWeb制作会社にキーワードの選定から構成・執筆対応を一括して依頼するケースも存在します。
10〜20記事の執筆を予定している場合は、Web制作会社にまとめて依頼することが多いです。
ホームページ制作費用の相場
ホームページ制作費用の相場は、依頼先によって異なります。
制作パターンは以下3つに分かれます。
- 自社で制作する場合
- フリーランスに依頼した場合
- Web制作会社に依頼した場合
順に解説していきます。
自社でホームページを制作する場合
自社でホームページを制作する場合。10〜20万円前後が費用相場です。
CMSとテンプレートデザインを使いサイト構築していく場合、ほぼコストはかからないでしょう。
しかし、自社にホームページ制作のノウハウがある人材がいない場合、制作にかなりの時間を要する可能性が高いです。
また、オリジナルデザインのサイト構築や部分的な機能追加に対応できず、自社のイメージに合ったサイトを作成できないデメリットがあります。
コンテンツ制作に関しても自社で対応する必要があるため、SEOライティングができない場合は、集客効果の高いサイトを構築することは難しいでしょう。
そのため、コストはかなり抑えられますが、サイト制作ノウハウがなければ集客力の弱いホームページになる可能性があります。
フリーランスにホームページの制作を依頼した場合
フリーランスにホームページ制作を依頼する場合。10〜30万円が費用相場です。
自社で制作するよりもクオリティが高く、Web制作会社よりもコストを抑えて依頼できる点が特徴です。
オリジナルデザインでサイト制作を依頼できる場合や追加機能の実装依頼も可能なケースも存在しますが、Web制作会社ほどの安定したクオリティは期待できません。
また、簡単なホームページ構築であれば、スピード感のある制作が期待できます。
しかし、ページ数が多い場合や複雑なデザイン、追加機能を実装するのであれば、Web制作会社よりも制作時間が必要な可能性が高いです。
基本一人で作業をしているため、作業工数の多いサイトほど時間がかかってしまいます。
さらに、悪質なフリーランスの場合、急に連絡が取れなくなってしまうケースも存在するため、依頼する前には入念に実績や怪しい部分がないか確認が必要です。
ホームページ制作会社に依頼した場合
ホームページ制作会社にホームページ制作を依頼する場合。30〜80万円が費用相場です。
人件費や管理費がフリーランスよりもかかるため、コスト面は一番高いです。
しかし、自社制作やフリーランスに依頼するよりも、クオリティが高い点が特徴と言えるでしょう。
専任のスタッフが付くケースも多いため、クライアントの細かい要望・相談にも乗ってくれます。
また、デザイン性の高いサイトやSEO対策・複雑な追加機能の実装も可能なため、クライアントが考えているホームページを制作できる可能性が高いです。
また、多くのWeb制作会社がコンテンツ制作も請け負っているため、コンテンツマーケティングも任せられます。
そのため、SEO対策を行いながら集客できるホームページを求める場合は、Web制作会社に依頼すると良いでしょう。
ホームページ制作費用を抑える方法
フリーランスやWeb制作会社にホームページ制作を依頼する場合、「できるだけ費用を抑えて依頼したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
ホームページ制作費用を抑える方法は以下の通りです。
- 複数の企業から見積もりを取る
- 自社でコンテンツ制作・サイトデザインを用意する
- 実装する機能を削減する
- 補助金を活用する
順に解説していきます。
複数の企業から見積もりを取る
ホームページ制作費用を抑えるためには、複数の企業から見積もりを取ることが重要です。
Web制作会社はかなりの数が存在しているため、相見積もりを取ることで求めるクオリティに合った企業を探し出すことができます。
また、相見積もりで制作会社を探している旨を伝えることで、費用を割り引いてくれるケースもあります。
そのため、見積もり獲得の手間はかかりますが、確実に失敗することなくコストを抑えたい場合は、複数の企業から見積もりを取りましょう。
自社でコンテンツ制作・ホームページデザインを用意する
ホームページ制作費用を抑えたい場合は、自社でコンテンツ制作やサイトデザインを用意しましょう。
基本はWeb制作会社がサイトデザインを提案してくれますが、自社でデザインを用意すれば、デザイン制作工数がかかりません。
そのため、通常よりもコストを抑えてホームページを制作できるでしょう。
また、コンテンツ制作もWeb制作会社に発注するのではなく、自社で作成すれば全く費用がかかりません。
しかし、SEOライティングができなければ、集客効果が期待できませんので注意しましょう。
実装する機能を削減する
ホームページ制作依頼を行う際に、実装機能を削減することで大幅なコストカットが期待できます。
例えば、「15ページのホームページ制作を10ページに減らす」や「独自システムを追加しない」などが考えられます。
ホームページ自体のボリュームを減らすことで、総合的にコストを減らすことができますので、小規模サイトでも問題ない場合は有効な手段と言えるでしょう。
補助金を活用する
ホームページ制作時は、国や全国各地の地方自治体の補助金を活用できる場合があります。
IT導入補助金や小規模事業者持続化補助金を利用することで、制作費用を抑えてホームページを手に入れることが可能です。
しかし、補助金活用時は申請可能期間や事業規模・事業業種によっては申請できないことがありますので、自治体のWebサイトをチェックしてみてください。
ホームページ制作に使える補助金情報はこちら
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まとめ
以上、ホームページ制作の費用相場や内訳、コストを抑える方法について解説していきました。
全体的なホームページ制作費用の相場は、30〜80万円前後となっています。
凝ったデザインやページ数を増やす場合は、相場よりも制作費が高くなる可能性があります。
しかし、地方自治体によっては補助金制度が活用できるケースや相見積もりを取ることで、コストを抑えられる可能性もあります。
Webノウハウがないにもかかわらず、自社でホームページを構築するよりも、経験と技術のあるWeb制作会社に依頼することで、クオリティの高いサイトを手に入れられます。
ホームページ制作を希望している場合は、本記事を参考にWeb制作会社に相談してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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