今回はロングテールSEOのメリットをご紹介します。
ロングテールSEOは、複数のキーワードを組み合わせた検索ワードで、検索結果の上位表示を狙うSEO施策です。競合が多いワードよりも上位表示されやすく、集客や売上増に繋がります。今回はロングテールSEOのメリットのほか、
- ロングテールSEOを始める際の注意点
- 外注する際の見積例
- 自社でロングテールSEOを行う方法
を解説します。
- 「SEO記事のキーワードの選び方がわからない」
- 「公開した記事の順位が上がらない」
そう感じている方はぜひチェックしてみてください。キーワードを選ぶ基準がわかり、コンテンツ作成をスムーズに進められるようになります。
ロングテールSEOとは
ロングテールSEOは、複数の言葉を組み合わせた検索ワードで、検索結果の上位表示を狙うSEO施策です。
例えば、「化粧水」というワードの月間検索回数は9万件近くあります。検索回数が多いほどアクセス数も伸びるのが特徴です。そのため、競合サイトも多く、上位表示が難しくなっています。
一方で、「化粧水 ランキング 40代 プチプラ」など、複数の語を組み合わせると、月間検索回数は1,000回以下になりました。「化粧水」単独よりも競合が少なく、上位表示される可能性は高まるでしょう。
このように、複数の語を組み合わせた検索ワードで上位表示を狙う施策を「ロングテールSEO」と呼びます。業者によって定義は異なることもありますが、複数のワードを組み合わせて月間検索回数1,000回以下のものを「ロングテールワード」と呼びます。
ロングテールSEOのメリット
上位表示されやすい
ロングテールSEOのメリットとしては、ビッグワードよりも上位表示されやすいことが挙げられます。ビッグワードは、先ほどの「化粧水」のように月間検索回数が1万回以上のものを指します。(業者により異なる場合もあります)
ロングテールワードは、ビッグワードよりも競合サイトが少ないことが大半です。その分、上位表示される可能性が高くなります。
ユーザーの検索意図に合ったコンテンツを作りやすい
ロングテールワードの場合、ユーザーの検索意図に合ったコンテンツを作りやすいのもメリットの一つです。
例えば、ビッグワード「化粧水」であれば、
- 人気の化粧水ランキング
- 保湿効果の高い化粧水の紹介
- コスパの良い化粧水の紹介
など、さまざまなテーマが考えられます。保湿効果の高い化粧水を探すため「化粧水」と検索したユーザーは、そのほかの記事だと、すぐに離脱してしまうか、アクセスをしないでしょう。
一方でロングテールワード「化粧水 40代 保湿 プチプラ」だと、先ほどよりもユーザーの検索意図が具体的になるはずです。それに応じたコンテンツを配信することで、滞在時間や離脱率の改善に役立ちます。訴求力が高くなる分、問い合わせや購買率の増加も見込めるでしょう。
このように、ユーザーの意図に合わせたコンテンツを作りやすいのもロングテールSEOのメリットです。
ロングテールSEOの注意点
ロングテールSEOはメリットばかりではありません。方法を誤り、求めていた結果が出ないこともあります。本章では、ロングテールSEOの注意点を2点ご紹介します。
集客のコスパが悪い場合もある
ロングテールワードは、検索結果で上位になりやすいです。ですが、上位=集客効果が高いという訳ではありません。ロングテールワードは、ビッグワードやミドルワードに比べると検索から訪れるユーザー数が少ないことが多いためです。
あるロングテールワードで1位になったとしても、月間アクセス数が100件以下のこともあります。記事1本あたり数万円かけたとすると、商材やサービスによっては、集客コストがかかりすぎている場合もあるでしょう。
「検索結果上位」というわかりやすい成果が出るからこそ、売上を高めることでなく、上位になることを目的としてしまう可能性があるのが、ロングテールSEOの注意点です。
上位になるのはあくまで手段です。その先にある集客目的を意識し、集客の費用対効果を見極めながら実施することをおすすめします。
内容が似た記事が類似コンテンツになる可能性がある
ロングテールSEOでは、似た内容の記事を配信してしまう可能性もあります。
例えば、
- 化粧水 プチプラ 保湿 40代
- 化粧水 プチプラ 保湿 50代
では、似たような内容になってしまうかもしれません。
検索エンジンはそうした重複コンテンツを好まないと考えられています。そのため、サイトの評価が落ち、上位から下落してしまう恐れも。
防止するためにも、
- 似たワードの記事は1本に絞る
- 切り口や構成を変える
- 違うライターに外注する
といった対処が必要となります。作成した後には、コピペチェックツールなどで記事の類似率を調べることをおすすめします。
- こぴらん
- 剽窃チェッカー
- Copy Content Detector
などで、無料で類似度を測定できます。コピー判断で「良好」が出たものや、類似率が30%以下であれば、検索エンジンから重複コンテンツと評価されにくくなります。ロングテールSEOで似たワードで複数の記事を作っている際は、ぜひ活用してみてください。
ロングテールSEOを外注する際の費用見積り例
ロングテールSEO外注の相場
ロングテールSEOを外注する際の相場は、外注する内容によって異なりますが、
- SEO施策 月額10-50万円
- コンテンツ記事作成 1本3-10万円
となることが多いです。ただし、コンテンツに使用する素材や監修などによっても料金が変動するため、ピンキリと考えた方が良いかもしれません。
SEO業者に依頼する場合
SEO業者に依頼すると言っても、外注の種類はさまざまです。今回は記事作成は自社で行う
場合と、そうでない場合の見積もり例をご紹介します。なお、「ロングテールSEOプラン」を出しているSEO業者は多くありません。SEOコンサルを外注し、業者からロングテールSEOを提案される、という流れが一般的でしょう。(予算や現時点でのSEOの状況によって、別の提案になることもあります)
【依頼内容】
- SEOコンサル
- 記事作成は自社で行う
- 毎月キーワードの順位調査やSEOに関するレポートを依頼
【見積もり例】
- SEOコンサル 月額100,000円 (最低6ヶ月契約)
【依頼内容】
- SEOコンサル
- 記事作成も依頼(毎月4本)
- 毎月キーワードの順位調査やSEOに関するレポートを依頼
【見積もり例】
- SEOコンサル 月額100,000円 (最低6ヶ月契約)
- コンテンツ作成(外注管理費含む) 1本5万円×毎月4本=20万円
計300,000円
SEOコンサルを外注する場合、6ヶ月以上の契約を求められることが多いです。そのため、外注費用は数十万円以上になることが大半です。
SEOは中長期的な集客が期待できますが、絶対に上位を維持できるという保証はありません。だからこそ、費用対効果をふまえて契約を検討することをおすすめします。また、
- Googleのアルゴリズムアップデートにより順位変動があった場合
- 依頼したコンテンツの順位が上がらない場合
などにどのような対処が可能か確認することも重要です。その都度、修正費がかかる場合もありますし、上位に表示されるまで費用がかからない業者もあります。後でトラブルにならないよう、しっかり確認してみましょう。
記事制作業者に依頼する場合
記事制作業者やフリーランスライターにロングテールワードのSEO記事を依頼する場合、見積もり例は以下の通りです。
【依頼内容】
- 運営しているジムのサイトに載せるSEO記事
- ロングテールワードで検索結果3位以内を狙う
- キーワード設計、構成、執筆を外注
- 文字数は5,000字前後
【見積もり例】
- 文字単価3円×5,000字 =15,000円
- 企画構成費 10,000円
- 画像選定 2枚 1,000円
- 図解作成 1件 5,000円
- 記事監修費(パーソナルトレーナー) 8,000円
計 39,000円
SEO業者と違い、記事単位で外注できるのがメリットです。記事の監修など、自社でできる部分は社内で行うことで、コストを下げられるでしょう。
自社でロングテールSEOを行う方法
最後に自社でロングテールSEOを行う方法をご紹介します。
Googleのサジェスト欄を活用する
手軽にロングテールワードを探す方法としては、Googleのサジェストを活用する方法が挙げられます。Googleの検索窓に任意の言葉を入力してみてください。入力した言葉に他の語を合わせたサジェスト(提案)が出てくるはずです。
例えば、「ロングテールSEO」と入力すると
- ロングテールSEO メリット
- ロングテールSEO 注意
- ロングテールSEO 集客
などが提案されます。これらのワードはロングテールワードの候補として活用できます。
月間検索数1,000回以下のキーワードを選ぶ
Googleのサジェストで出てきた複合ワードでも、ロングテールワードとしては検索回数が多すぎるものもあります。
そのため、ツールを使ってそれらの言葉の検索回数を調べてみましょう。
- aramakijake.jp
- Googleキーワードプランナー
などで調べることができます。いずれも無料で使えるため、ぜひ活用してみてください。
ロングテールワードの目安は月間検索回数1,000回以下です。ですが、「1,000回以下だから」とコンテンツを作るキーワードを即決してしまうのはおすすめしません。
極端な例ですが、月間検索回数1回のキーワードに対してコストをかけて記事を作成しても、リターンは期待しにくいですよね。そのため、費用対効果をふまえてキーワードを選びましょう。
まとめ
今回はロングテールSEOのメリットについてご紹介しました。
メリットは主に以下の2つです。
- 上位表示されやすい
- ユーザーの意図に合ったコンテンツを作りやすい
上位表示され、ユーザーへの訴求力が高いコンテンツは、売上増にも繋がるはずです。これを機会にロングテールSEOを始めてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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