- 「ホームページの作り方って?」
- 「どんな手順で作られるの?」
- 「ホームページ制作の依頼方法は?」
- 「どんな業者を選べばいい?」
ホームページ制作には専門用語が出てくることも多々あり、馴染みがない工程も多いかもしれません。
そのため、上記のような疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ホームページが作られる手順と業者の選び方をご紹介します。制作費を安く抑える方法や、制作前によくある質問への回答も記載しておりますので、これからホームページを作りたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
ホームページの作り方・依頼の手順
最初にホームページ制作の依頼方法についてご紹介します。
企画・設計
ホームページ制作は、企画から始まります。
最初に、
- ホームページの目的
- 予算
- ターゲットやペルソナ
- コンテンツの方向性
等を決定します。
これらがしっかりと決められていないと、デザインやWEB施策にブレが生じ、集客効果が低下してしまうかもしれません。そのため、戦略的な計画を立てることが重要です。
その後、計画に基づいて、ホームページの内部構造(サイトマップ)を設計していきます。サイトのレイアウトなど、ワイヤーフレーム(骨組み)もこの段階で作成します。同時に、予算に合わせて必要な要素やコンテンツ、使用するシステムなども検討していきます。
ウェブデザイン
ワイヤーフレームをもとに、実際のデザインを作成していきます。写真や文章などのコンテンツ素材もこの段階で準備を進めていきます。(素材によってはコーディングの際に提出することもあります)
実装
ホームページを公開可能な状態にするために、設定やコーディングの作業が行われます。
このプロセスは主に以下の2つに分かれています。
フロントエンド
ホームページがデザイン通りに見えるようにするための作業(コーディング等)を行う
バックエンド
サーバーの設定やドメインの設定など、ホームページが実際に機能するための準備を行う
さらに、ホームページの正常な動作を確保するため、テストが行われます。テストの後、ホームページが公開され、ユーザーがアクセスできるようになります。
ホームページ制作業者選びのコツ6選
ホームページ制作業者の数は国内で3万社以上とも言われています。
そのため、どの業者に依頼するべきか迷ってしまうこともあるかもしれません。そこでこの章では、業者選びのコツを6つご紹介します。業者にコンタクトをとらなくても、サイト上で確認できるポイントもあるため、ぜひチェックしてみてください。
「ホームページ制作 地域名」で検索
ホームページ制作は、近隣の業者の方がおすすめです。
というのも、ホームページ制作では、打ち合わせや質疑応答など、業者とやりとりすることが多いためです。そうした打ち合わせは対面のほうがスムーズにいく場合が多いでしょう。
また、掲載する写真の撮影等で、業者が現地に訪れる必要性があるかもしれません。遠方の場合は交通費分の料金が加算されることも。そのため、あなたの会社がある都道府県内(できれば同市内)の制作会社がおすすめです。
「ホームページ制作 ○○(地域名)」で検索すると、近隣の制作業者を調べられるため、ぜひ試してみてください。
業者のサイトデザインをチェックする
業者のサイトは、それ自体が制作実績となっています。
そのサイトが使いにくければ、そうしたサイトが納品される確率が高いでしょう。
そのため、業者のサイトはよくチェックしたいですね。
- 発注したくなる設計になっているか
- 誤字脱字はないか
- 知りたい情報にすぐアクセスできるか
- 写真やイラストのクオリティは高いか
などを確認してみてください。
業者の制作実績を調べる
制作会社の実績が掲載されている場合はチェックしてみてください。
特定の分野や業界に強い業者もあります。業界に応じたノウハウが蓄積されていることで、見積りや制作がスムーズに進むでしょう。そのため、あなたの依頼内容に近い実績がある場合は要チェックです。
費用や料金体系を確認する
費用や料金体系は必ずチェックしたい項目です。
ホームページ制作の料金は、一括で払う場合もあれば、サブスクリプション契約の場合もあります。また、運用コスト(毎月10000〜15000円が相場)も業者によって違います。初期費用が安くても、運用コストを含めると他社のほうが割安だったというケースも。
後でトラブルにならないためにも、費用は依頼前に必ず確認しておきたい項目です。
フォロー体制を確認する
ホームページ制作ではあとから不明点や要望が出ることも多いでしょう。情報を加筆修正したいなど、制作後に尋ねたくなることもあるはずです。そういった際のフォロー体制も確認しておきたいポイントです。
文字や画像の修正が運用コストに含まれている場合もありますし、1回修正ごとに追加料金がかかるケースも。また、誤った情報の修正に1週間かかるとしたら、その分お客様に迷惑をかけてしまうかもしれません。
そのため、質問や情報の更新に対して、
- どのように対応してもらえるか
- 対応までの時間はどのくらいか
を確認することをおすすめします。
集客に関する施策を尋ねる
悪質な方法で集客を増やすホームページ制作業者もいます。
一時的に集客できても、検索エンジンからペナルティを課せられ、ホームページが表示されなくなる可能性も。中には、「こうしたらペナルティ解除されます」といって追加で料金を請求してくる場合もあるため注意が必要です。
そうした業者に引っかからないためにも、ホームページと併せてWEB集客も依頼する場合は、施策内容を尋ねてみましょう。施策内容の質問は、GoogleもSEO業者の選び方として推奨している方法です。具体的な質問項目は以下で紹介されているため、ぜひチェックしてみてください。
<関連リンク>
Googleガイドライン SEO業者の選択
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/do-i-need-seo?hl=ja#choosing-an-seo
ホームページ制作のコストを下げる方法
続いて、ホームページ制作の料金を安くする方法を3つ解説します。
制作料金は、サイト規模にもよりますが、30~100万円が相場です。運用コストは、SEO対策も加えると月額数十万円かかることも。企業によっては、例年の宣伝広告費と同等かそれ以上の料金をホームページ制作にかけることになります。
そのため本章では、制作費を抑えるポイントをご紹介します。
素材を準備する
ホームページ制作において、必要な素材が増えるほど、制作費用は高くなります。そのため、素材をできるだけ自社で用意することでコストを削減できるでしょう。
ホームページに必要な素材としては、写真や文章、動画、イラストなどが含まれます。中でも、用意しやすいのは文章です。ただし、クオリティが低くならないように注意が必要です。下書きは自社で作成し、校正だけを外部に依頼するのも手段の一つ。
また、画像や動画は高品質なものを準備することが大切です。人が情報を受け取る際、視覚が占める割合は80%とも言われています。そのため低品質なビジュアルだと、サイトや企業自体にそうした印象を抱かれるかもしれません。
こうした事態を防止するためにも、ビジュアル面の素材はプロに外注することをおすすめします。
ページ数を減らす(ページをまとめる)
ページ数を工夫することで制作コストを抑えることができます。多くの場合、ページ数が増えるごとに制作費も増加します。そのため、
- ページ数を減らす
- 関連するコンテンツのページをまとめる
ことで、コスト削減が可能です。
例えば、会社概要と経営者挨拶のページを統合したり、問い合わせページと住所や地図情報を一つにまとめたりといった変更が考えられます。
しかし、ページ数を減らす際には、サイトの使い勝手にも注意が必要です。見にくい、欲しい情報にアクセスしにくいサイトはユーザーの離脱率が上がりやすくなります。そのため業者との打ち合わせを通じて進めていくことが大切です。
相見積りをとる
ホームページ制作の費用は、一般的に30万円から100万円が相場です。(地域やサイトの規模によって異なります)。ですが、似たような内容で見積りを依頼しても、業者によって数十万円以上の差が出ることもあります。
そのため、3~4社に相見積りをとることをおすすめします。3社の見積り額を比べると、制作工程の大体の相場観がつかめるはずです。極端に料金が高すぎる(低すぎる)場合は、内訳や提案内容をしっかり他社と比べてみましょう。内容に納得できるようであればその業者に依頼するのも良いでしょう。
こうすることで、悪質な高額料金をとる業者への依頼を防ぐことができます。
そのため、制作を依頼する前にぜひ相見積もりをとってみてください。
よくある質問
ホームページの作り方は、初めて知る工程も多く戸惑っている方もいるかもしれません。
手で触れる物体として納品される訳ではないので、不安に感じることも多いですよね。そこでこの章ではホームページ制作でよくある質問への回答をご紹介します。「SEO対策はするべき?」、「SNSだけじゃダメ?」など、気になる項目からチェックしてみてください。
SEO対策は必要?
SEO対策は、ホームページから集客したいなら必須です。ですが、コスパが悪い場合もあります。
例えば、季節性やトレンドのある商品・サービスはリスティング広告のほうが効果的なケースも多いです。また美容系サービス(美容室やサロンなど)も検索からの流入より、口コミやSNSの方が集客効果が期待できます。そのため費用対効果をふまえてからSEO対策の外注を検討することをおすすめします。
SNSで代用できる?
SNSで十分に集客できる場合もあります。例えば美容系サービスはSNS経由の集客成功事例も多いです。
ただし、SNSではユーザーが欲しい情報にアクセスしにくいこともあります。投稿するごとに情報が流れていきますし、投稿内にリンクが貼れない場合もあります。
また、突然アカウント凍結に遭う可能性も。ガイドラインに違反していなくとも、運営側のミスにより凍結された事例もあります。後に凍結解除されたとしても、その期間集客できなくなるのはデメリットでしょう。
そのため、SNSのみでも集客は可能ですが、ホームページも作ることをおすすめします。
更新頻度はどのくらい?
ホームページからの集客を狙うなら、サイト内容にもよりますが6ヶ月に1回以上の更新は必要となってくるでしょう。
1年以上更新がないと、ユーザーもその会社が現在も続いているのか判断しづらくなります。その結果、問い合わせや購買率が低くなるかもしれません。そのため、活動実績の紹介や、業界に関連するニュース、定休日のお知らせ等何かしら更新してみることをおすすめします。
フリーランスのWEBデザイナーに制作を依頼してもいい?
フリーランスのWEBデザイナーにホームページ制作を依頼することも可能です。
フリーランスの場合、企業よりも料金が割安なことが多いのがメリットでしょう。ただし、1人で業務を進めているフリーランスWEBデザイナーが多いため、急病や家庭の事情で作業が滞ることもあります。
そのため、そうした不測の事態になった際の対応を確認してから依頼するのがおすすめです。
自社で制作できる?
ホームページはプログラミングができなくても制作することは可能です。近年は無料でホームページを作れるサービスも増えており、社内で制作している企業もあります。
ただし、デザインや使い勝手が悪いケースも多いので注意が必要です。特に、無料のホームページ制作サービスは広告が挿入されたり、機能制限されたりと、使いやすさにデメリットがあるケースが多いです。
そのため制作は専門業者に外注するのがおすすめです。目的に合わせた設計からしてもらえるため、集客効果の高いホームページが期待できます。
まとめ
今回はホームページの作り方手順と、業者の選び方をご紹介しました。
ホームページは、
- 企画設計
- デザイン
- 実装
の工程を踏んで進められていきます。
業者を選ぶ際に確認したいことは、
- 業者の住所
- サイトデザイン
- 実績
- 費用
- フォロー体制
- 集客施策
になります。これらに併せて3社程度に相見積りをとることで、良心的な制作業者に依頼できるでしょう。ホームページ制作を検討している方は、ぜひ今回の内容を参考に進めてみてください。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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