SEOは自社のリソースのみで実施することも不可能ではありません。しかし施策にあたって発生する負担や求められる知識などを考えると、外注したほうがトータルでプラスになる可能性が高いです。
SEOを外部に依頼する際は、予算を決めるために費用について知る必要があります。本記事ではSEOにかかる費用について詳しく解説します。
そもそも:SEOに費用をかけるべきなのか
SEOは自社で行うことが不可能ではない施策です。SEOを自社で実施すれば外注費が発生せず、コストを大きく減らせます。そのため費用的な面だけをみれば、SEOは自社のリソースで実施するべきと感じるかもしれません。
しかしSEOに必要な知識や労力などを考えると、コストをかけても外注するべきといえます。その理由は大きく以下の3点です。
- SEOに関する幅広い知識と深い理解が必要
- 自社のリソースのみでは足りなくなる可能性が高い
- 検索エンジンのアップデートに対応しやすい
それぞれ詳しい内容を解説します。
SEOに関する幅広い知識と深い理解が必要
効果的なSEO施策を実施するためには、SEOに関する幅広い知識と深い理解が必要です。
SEO施策を行うには、検索エンジンの仕組みや評価の基準など、検索エンジンについて知る必要があります。またユーザーに読んでもらえるようなコンテンツを作る方法も、基礎からしっかり身につけることが必要不可欠です。Webサイトの構造といった、技術的な面についても、SEO施策において大切な要素です。
このように、SEO施策で必要な知識は多岐にわたります。そのうえ基礎的なポイントを押さえるだけでは足りず、専門的といえるような深い理解も必要です。
これらの知識をゼロから身につけようとすると、膨大な時間と労力がかかります。負担を最小限に抑えつつSEO施策で成果を出すには、外部に依頼するほうが効率的といえるのです。
自社のリソースのみでは足りなくなる可能性が高い
本格的なSEO施策を行なおうとすると、自社のリソースのみでは足りなくなる可能性が高いです。
一言でSEO施策といっても、実際の作業内容は以下のように多く挙げられます。
- コンテンツに関連する作業(キーワード選定、市場・競合調査、構成作成、記事執筆、公開など)
- Webサイト構造の最適化・必要に応じて迅速な修正
- 効果測定・分析
すでにほかの業務を抱えるなか、新たにSEO関連の業務を追加するのは大きな負担となる恐れがあります。短期的には上手くいっても、長期間継続してリソースを確保し続けるのは容易ではありません。最初からSEO施策を自社内で行う前提で人材を確保していたならともかく、多くの場合はいずれリソースが足りなくなる可能性があります。
SEO関連業務を外注すれば、自社のリソースを割く必要がありません。一見すると外注費分のコストがかかりますが、自社で対応する場合の負担や追加で発生し得る人件費などを考えると、結果としてプラスになる可能性が高いです。
検索エンジンのアップデートに対応しやすい
SEO施策を外部の専門業者に依頼すれば、索エンジンのアップデートに対応しやすくなります。
検索エンジンは常に同じ評価基準・アルゴリズムとは限りません。頻度はそれほど高くありませんが、まれに大規模なアップデートが行われます。アップデートがあるとWebサイトに対する評価基準や注意点などが大きく変わり、これまで通用したSEO施策の効果が薄くなるケースがあります。
コア業務があるなかで、検索エンジンのアップデートにすぐ対応するのは困難です。しかし迅速かつ正確な対応をしないと、検索結果の表示順位が急落する恐れがあります。
SEOを専門とする業者は、検索エンジンのアップデートに関する対策も万全です。大幅なアップデートがあってもすぐに対応できるため、SEOに関する影響を最小限に抑えられます。
SEOにかかる費用の例
一言でSEOといってもさまざまな施策があり、それぞれ発生する費用の目安が異なります。具体的な項目例は以下のとおりです。
- SEOコンサルティング
- コンテンツ制作
- 内部SEO
- 外部SEO
それぞれ施策の詳細や発生する費用について詳しく解説します。
SEOコンサルティング
SEOコンサルティングとは、SEO施策の具体的な代行ではなく、施策をどのように進めるかの相談や指導がメインです。自社サイトの分析や競合調査、SEOに関する企画を行うケースもあります。
SEOコンサルティングは単発ではなく、顧問契約として月額報酬型を採用する業者が多いです。費用はサイトの規模によりますが、月額10~50万円が目安です。大規模なサイトの場合、月額100万円を超えるケースもみられます。
なおサイトの立ち上げ段階におけるSEOコンサルティングは、月額ではなく単発での支払いが多いです。金額の幅は10~100万円と、サイトの規模や作業内容によって大きく変わります。
コンテンツ制作
Webサイトに掲載するコンテンツの制作に関連する作業です。サイトのコンセプトや目的に合わせ、キーワード選定やテーマ決定などを行い、そのうえでコンテンツを制作します。
コンテンツ制作にかかる費用は、記事単価や文字単価を設定し、制作した本数・文字数を乗じて計算するケースが多いです。コンテンツのテーマ(専門性の高さ)や文字数によって記事あたりの費用が決定されます。あくまで目安ですが、1本あたり数千円~最大で10 万円となります。
内部SEO
内部SEOとはSEO効果を高めるために行うサイト構造の最適化です。検索結果の表示順位は、コンテンツの質そのものだけでなく、サイトの使いやすさなどの構造にも左右されます。サイト構造を適切な状態にし、より高い順位を実現させるため、内部SEOは無視できない施策です。
内部SEOは定期的に発生する作業ではなく、必要に応じて単発で実施します。そのため報酬は一括支払い型が一般的です。費用の目安は10~20万円となります。
外部SEO
外部SEOは自社サイトの外で行うSEO施策です。検索エンジンは、外部サイトから多く被リンクを獲得しているWebサイトを高く評価する傾向にあります。外部サイトから被リンクを得ている=ほかのユーザーから支持されている、と分析するためです。そのため被リンクを獲得するための施策も、順位を高める効果が期待できます。
外部SEOは月額報酬型もしくは成果に連動する成果報酬型を採用する業者が多いです。月額報酬制の場合、月額1~15万円程度となります。成果報酬型の場合、どのように報酬を計算するかの確認が必要不可欠です。
費用だけではない!SEO外注先を選ぶポイント
SEOをどこに外注するかを選ぶ際、費用で比較する方も多いかもしれません。しかし費用以外にも、外注先を選ぶうえでチェックしたいポイントがいくつか存在します。
SEO外注先を選ぶうえで特に押さえたいポイントは以下の3点です。
- 見積もりの明瞭度
- 過去の実績
- 担当者との相性
それぞれ詳しく解説します。
見積もりの明瞭度
複数の業者から見積もりを受け取ったら、金額の大きさだけでなく、見積もりの明瞭度についても確認・比較が必要です。
前述したように、SEO施策にはさまざまな作業が含まれます。どの作業にどれほど費用が発生するか明瞭に表示されていれば、細かな部分まで入念に比較できます。一方、複数の項目が総額で表示されている場合、具体的な内訳を判断できません。どこにどれほどの費用が発生しているか不明なため、正確な比較ができないうえ、必要以上に費用が発生している場合も認識できなくなってしまいます。
見積もりが不明瞭で具体的な作業内容・項目がわからないと、どこまで依頼できるのかも判断しにくくなってしまいます。精度の高い比較検討および業務範囲の確実な把握のためにも、見積もりの明瞭度をしっかり確認しましょう。
過去の実績
過去の実績もチェックしたいポイントです。豊富かつ質の高い実績を有する業者は、SEO施策における高いスキルが期待できます。
過去の実績を確認する際は、総合的な実績だけでなく、自社の業種やサイトのジャンルに近い実績も確認しましょう。得意分野が一致した業者に依頼すれば、より高い効果が期待できます。
SEOに関する実績を有しており、かつ自社の業種・ジャンルを得意とする業者に依頼するのが理想です。
担当者との相性
担当者との相性も重要なポイントです。
効果的なSEO施策を進めるためには、こまめなコミュニケーションが必要となります。担当者との相性が悪いと感じる状態では、毎回のコミュニケーションがストレスになる恐れがあります。かといって相性が理由でコミュニケーションを減らすのは、SEO施策が上手くいかなくなるリスクが高いです。
仕事として関わる以上、すべての人と不満なくコミュニケーションがとれるわけではありません。しかし担当者という深く関わる立場の人と相性が悪いと、必要以上の負担やストレスにつながる恐れがあります。あまりにも相性が悪いと感じる場合、無理せず担当者を変えてもらうか、別の業者に依頼するのも有用な選択肢です。
まとめ
SEO施策を外注するとその分費用がかかりますが、自社の負担やリソースなどを考えると、トータルでプラスになる可能性が高いです。そのため無理して自社で対応しようとせず、外部の専門業者に依頼することをおすすめします。
SEO施策を外注する際は、費用以外にも押さえるべきポイントが複数存在します、効果的なSEO施策を実施できるよう、業者選びの際は入念な比較・検討を行いましょう、
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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