「ホームページを作りたいけど、作って意味はあるの?」
「ホームページから集客する方法がわからない」
「ホームページで本当に集客できるの?」
そう疑問に感じている方も多いかもしれません。
そこで今回は予算別のWeb集客方法と、効果を高めるためのポイントを8つご紹介します。
まとめは以下の通りです。
【予算別の主なWeb集客方法】
- SNS運用 0円〜
- MEO対策 5万円〜
- オウンドメディア運用 月額10万円〜
- リスティング広告 10万円〜
- LP(ランディングページ)作成 30万円〜
【効果を高めるポイント】
- 目的を明確にする
- ユーザーの意図を理解する
- 定期的に情報を更新する
- サイトの使い勝手を良くする
- 独自のコンテンツを配信する
- 費用対効果を検討する
- PDCAサイクルを回す
- サイト以外の集客手段も検討する
これからWebでの集客を検討している際は、ぜひチェックしてみてください。
ホームページでWeb集客はできる
近年、ビジネスを展開する上で欠かせない手法となってきたのが、Web集客です。
特に企業のホームページを使った集客は「24時間稼働する営業マン」とも呼ばれるほど、強力な集客施策となっています。ただし、作っただけでは集客効果は微々たるものかもしれません、そこでこの章ではホームページを使ったWeb集客方法や成功事例をご紹介します。
ホームページでWeb集客する主な方法
ホームページでWeb集客するには、
- SEO対策
- Web広告出稿
- MEO対策
- オウンドメディア運用
などが一般的です。
特にSEO対策とWeb広告はWeb集客でもメジャーな施策で、行なっている企業も多いでしょう。そうした競合が多いからこそ、戦略的に取り組む必要があります。
一方でMEO対策は、SEO対策に比べるとまだ競合が少ない状況です。(ジャンルによります)
MEO対策は簡単に言うと、検索結果ページの地図エリア上位に表示させるための施策です。SEO対策よりも安価なことが多く、集客効果も期待できます。ただし、実店舗を持っていないと運用できないため、そうした条件をクリアする必要があります。
また、SEO対策の一部ともされるオウンドメディアも企業が取り組んでいるケースが多いです。大手が実施していることもあるため、予算によっては無駄な施策となってしまうことも。
このようにホームページを使ったWeb集客と言っても、さまざまな種類があります。どの手法が合うかは商品やサービス内容、予算やターゲット層によっても異なってくるでしょう。そのため、最初に目的を設定し、それに見合った施策を取るのが効果的です。
Web集客の成功事例
ホームページによる集客として、事例として挙げられることが多いのは以下の2社です。
1. サイボウズ
グループウェアを提供している株式会社サイボウズ。同社のオウンドメディアが「サイボウズ式(https://cybozushiki.cybozu.co.jp/)」です。
2012年に開設され、ファンベースかつ、KPIを重視しすぎないコンセプトで運用されており、2018年時点の月間15万人を集めるメディアに成長しました。
同社サービスの購入時の認知経路として、イベントや新聞広告、SNSよりも高い数字を記録。売上への貢献も数字として出ています。
参照 「オウンド・メディアの活用戦略 サイボウズ式コミュニケーション」
https://www.projectdesign.jp/201902/pr-point/005975.php
2. 北欧、暮らしの道具店
株式会社クラシコムが運営している、北欧インテリアや雑貨を販売サイト。サイト内にスタッフによるコラムが多く掲載されており、ブランディングやファン獲得に繋がっている言われています。コラムはSEOを意識した記事というよりも、スタッフの人柄や商品の使い方等が知られる雑誌の読み物のような内容です。
2011年からは他のECモールから撤退し、自社サイトでの販売に絞りました。公式アプリは300万ダウンロードを超え、公式Instagramのフォロワー数は130万人以上と、Webによる集客やブランディング事例として参照すべき点が多い印象を受けます。
参照 「北欧、暮らしの道具店」
https://hokuohkurashi.com/
予算別Web集客方法
Web集客では、予算によって選択できる方法に違いがあります。本章では、予算レベルに応じたWeb集客方法として、以下を解説します。
- SNS運用 0円〜
- MEO対策 5万円〜
- オウンドメディア運用 月額10万円〜
- リスティング広告 10万円〜
- LP(ランディングページ)作成 30万円〜
【0円〜】SNS運用
SNS運用は、予算が限られている場合に効果的な方法でしょう。
というのも、無料でアカウントを開設し、ターゲットとなるユーザーに情報を発信できるからです。軌道に乗れば、SNSからのホームページ誘導のほか、ブランディングやコアファン獲得にも有効でしょう。
しかしSNS運用は参入ジャンルによっては飽和状態な場合も。またBtoBでは効果が出しにくいとも言われています。そうした際にはより戦略的な取り組みが必要となります。となると時間と労力のほか、費用がかさむケースも。
本格的に実施する際は、自社の競合アカウントについてリサーチすることが必要です。
【5万円〜】MEO対策
MEO(Map Engine Optimization)対策は、Googleの検索結果上部に表示される地図エリアでの上位表示を目指す手法です。
- ニーズの高いユーザーにアプローチできる
- 比較的安価なWeb施策
- 競合が少ないジャンルが多い
という点から注目されています。
ただし、実店舗がないと登録できないため注意が必要です。
また、MEOでは口コミへの返信が推奨されています。その返信内容によっては炎上してしまうことも。そうしたリスクを踏まえた上で始めることをおすすめします。
【月額10万円〜】オウンドメディア運用(コンテンツSEO)
自社サイト内に良質なコンテンツを掲載することで、検索結果ページからの流入やブランディングを狙うのがオウンドメディア運用です。
キーワード選定や質の高いコンテンツ制作、適切な内部リンク戦略などこだわろうと思えばどこまでもこだわれるのが特徴で、その分コストも高くなることも多いです。
しかし、その分持続的な集客を期待できるのがメリットの一つ。また、社員定着率の向上や営業資料への応用など、さまざまな副次効果がみられるのも特徴です。
【10万円〜】リスティング広告
リスティング広告は、検索結果ページ上部に表示させる有料の広告です。
予算に合わせ、特定のキーワードで出稿することが可能で、集客の即効性が期待できます。しかし、広告費用の増減によって成果が変動するため、予算をかけ続けなければならないのがデメリットと言えるでしょう。
なお、リスティング広告以外にもWeb広告にはさまざまな種類があります。
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
- アフィリエイト広告
など、広告でのホームページ集客を狙う場合はそうした出稿サービスを検討してみてください。
【30万円〜】LP(ランディングページ)作成
LP(ランディングページ)は、特定の製品やサービスに焦点を当てた専用のページで、1ページで完結することが多いのが特徴です。ユーザーは必要な情報を効果的に知ることができ、集客に効果があると言われています。
セールスライティングに特化したライターやWebデザイナーへの依頼となるため、費用は企業Webサイトよりも高くなることが多いです。また、LPはリスティング広告のリンク先として運用することも多いため、制作費30万円〜にプラスして、リスティング広告費も予算に含めることをおすすめします。
上記のWeb集客方法は、それぞれ特徴やメリットが異なります。事業内容やコスト、目的に合わせて最適な方法を選定し、効果的な集客を目指してみてください。
集客効果を高めるためのポイント8選
闇雲にWeb集客を始めても、成果に繋がらないことが多いです。そのため本章では、集客効果を高めるためのポイントとして以下の8つをご紹介します。
- 目的を明確にする
- ユーザーの意図を理解する
- 定期的に情報を更新する
- サイトの使い勝手を良くする
- 独自のコンテンツを配信する
- 費用対効果を検討する
- PDCAサイクルを回す
- サイト以外の集客手段も検討する
目的を明確にする
まずは集客の目的を設定することが重要です。ここが曖昧だと施策も曖昧なものとなってしまい、効果が著しく低減してしまうことも。一方で目的が明確であれば、効果的な戦略を策定しやすくなります。
ユーザーの意図を理解する
Web集客の成功は、ユーザーのニーズや意図を理解し、それに応じたコンテンツを提供できるかにかかっているところが多いです。ユーザーが何を欲しているのかを念頭に、ペルソナ設計をしたり、顧客ヒアリングを実施したりして意図を理解に取り組んでみてください。
定期的に情報を更新する
サイトを定期的に更新することも重要です。
営業時間やサービス内容等、古い情報から更新しておらず、顧客を逃してしまった事例も多く聞きます。また、1年以上新しいコンテンツの追加やお知らせ欄の更新がないと、ユーザーは「この企業(店)はやっているのだろうか」と不安に感じることも多いでしょう。
そのため、既存コンテンツやNAP情報等は定期的にチェックしてリライトする必要があるかどうか検討してみてください。
サイトの使い勝手を良くする
ユーザーがサイト上でスムーズかつ快適に操作できることは不可欠です。
特に表示スピードは注視するようにしましょう。ある調査によると、読み込み時間が5秒以上かかると、ユーザーの90%は離脱するそうです。そうした商品やサービス内容以外のことで顧客を逃すことのないよう、使い勝手にも力を入れてみてください。
独自のコンテンツを配信する
オリジナリティがある有益なコンテンツは、Web集客(特にSEO集客やオウンドメディア運用)の鍵となります。現在のSEOでは、独自の要素があるコンテンツは評価されやすい傾向があると言われています。
- 記事に掲載するイラストや写真を自社で用意する
- 実際に体験した内容を記載する
など、コンテンツの独自性に着目して作成してみてください。
費用対効果を検討する
費用対効果を検討するのは非常に重要です。1本の記事に多額のコストを割いても、それを求めているユーザーが少なければ費用を回収できるほどのリターンは見込みにくいでしょう。
データ分析や効果測定ツールを活用し、無駄な施策を中断するのも手段の一つです。
PDCAサイクルを回す
Web集客は、広告以外は即効性が低いものが多いです。そのため日々の改善が重要となってきます。
計画(Plan)→実行(Do)→チェック(Check)→改善(Act)のPDCAサイクルを回すことで、集客効果の向上を目指していきましょう。定期的に振り返ることで無駄な施策を省けるため、コストカットにも繋がります。ぜひ実践してみてください。
サイト以外の集客手段も検討する
ホームページ以外の手段を活用して集客の幅を広げることもおすすめです。「Web集客といえば自社ホームページ作成」と、施策を限定してしまうこともあるかもしれません。ですが、
- ECモールへの出店
- ポータルサイト(食べログやホットペッパービューティなど)への登録
が有効なケースもあります。
決めつけてしまわず、多角的に施策を検討してみることをおすすめします。
まとめ
今回はWeb集客の方法と、効果を高めるためのポイントを8つご紹介しました。
まとめは以下の通りです。
【予算別の主なWeb集客方法】
- SNS運用 0円〜
- MEO対策 5万円〜
- オウンドメディア運用 月額10万円〜
- リスティング広告 10万円〜
- LP(ランディングページ)作成 30万円〜
【効果を高めるポイント】
- 目的を明確にする
- ユーザーの意図を理解する
- 定期的に情報を更新する
- サイトの使い勝手を良くする
- 独自のコンテンツを配信する
- 費用対効果を検討する
- PDCAサイクルを回す
- サイト以外の集客手段も検討する
近年、ホームページを持っている企業が増えています。ですが、何も活用しないのはもったいないですよね。
施策次第では、強力な集客ツールともなりえます。
今回の記事を参考に、Web集客を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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