今、感度の高いビジネスリーダーたちが福岡に注目しています。
ここ数年、スタートアップ企業が福岡をビジネス拠点として集まってきており、新しいイノベーションを推し進める力を感じます。
福岡は今やアジアの中での中心都市としての重要拠点となっています。福岡が人気である理由に、空港や駅へのアクセスが良く、住みやすく仕事と生活のバランスが取れていることも人気の1つともいえます。
そして、何よりも国家戦略特区に指定され、福岡市では「グローバル創業雇用創出特区」として、自治体がさまざまな産業の誘致に力を入れており、自治体と企業とが手を携えて新しいチャレンジを目指すという雰囲気が醸成されていることも産業が育まれる要因の一つとなっています。
今回は、国内外からビジネス拠点として注目されている福岡を紹介します。
福岡でのビジネス展開の魅力
福岡は、国内のみならず、アジア市場を見据えたビジネス拠点として魅力的な環境を提供しています。また、ビジネスだけでなく住みやすさでも福岡は人気があります。
都市圏よりも優位なビジネスコストと安価な住宅環境
福岡は西日本経済の中心となり、国内のみならず、アジア市場を見据えたビジネス拠点として魅力的な環境を提供しています。
福岡での宅地購入も東京都と比べると約1/7の費用で購入ができ、家賃なども東京の半分以下で住まいも用意できるので、福岡でスタートアップする企業にとっては絶好の場所となるでしょう。
新たにグローバルな事業拠点を求めている企業やサテライトオフィスを置きたい企業には、ビジネスコストが国内のどの都市よりもコストパフォーマンスが高く、また自治体の手厚い支援を受けることができるので、他の商業地区よりも有利なビジネス展開が可能となります。
福岡での企業立地のメリット
なぜ福岡を企業が選んだ理由として、福岡の交通の利便性と、生産能力の増強や人材確保が容易であったことが挙げられていました。
製造業で福岡に進出した企業は、進出を決めた理由として、広い用地を安価で確保とアクセスの利便性を挙げていました。また、サテライトオフィスの開設に福岡を選んだ企業は、駅から近い立地と何よりも自治体の手厚い支援があり、決定したということです。
広い用地を安価に確保できたり、福岡の交通アクセスの利便性や自治体からの支援が決め手になったようです。
福岡の都市開発におけるメリット
2021年より、福岡市では『天神ビッグバン』と『博多コネクティッド』を推し進めています。アジアの中での拠点都市として新たなステージを迎えるため、様々な施策がスタートしています。
天神ビッグバン
アジアの拠点都市として福岡市の天神地区をその役割と機能を高めることにより、新たな空間と雇用を創出するプロジェクトです。現在、天神交差点を中心として半径500mのエリアの再開発整備を進めています。
博多コネクティッド
博多駅周辺の再整備やはかた駅前通りの再整備・地下鉄七隈線の延長など交通基盤の拡充と歴史のある旧市街地との回遊性を高め、時代に合った都市機能の向上を図ります。
この先の博多の都市開発
2021年10月に『天神ビジネスセンター』が竣工となり、天神がグローバル拠点の1つとして「博多コネクティッド」による新たな商業施設やオフィスビルの建設が進んでいます。
これから旧大名小学校後跡に『福岡大名ガーデンシティ(仮)』や『福ビル街区』などの大型都市開発が進んでいます。
福岡からアジアに向けて有利なアクセス
アジアや世界に向け、福岡がビジネス発信する拠点として、福岡県は発展を続けています。そして、地理的にも空からのアクセス・海からのアクセス・陸からのアクセスで、ヒト・モノのスピーディーなアクションが可能です。
空からのアクセス
福岡県には2つの空港があり、充実した航空路線国内外のビジネスに強いネットワークがあります。ヒト・モノの移動をスピーディーに行えるメリットがあります。
福岡空港
福岡県の都心部に位置する世界有数の利便性を持ち、ネットワークの中核拠点として、アジアの玄関口として重要な役割を果たす空港です。
天神や博多から福岡空港までのアクセスはスピーディーで、福岡空港まで、天神からは約11分、博多からは約5分で到着。ビジネス移動も瞬時のアクションが可能です。
福岡空港からアジア各国主要都市への所要時間
羽田 | 約1時間35分 |
大阪 | 約1時間5分 |
釜山 | 約50分 |
台北 | 2時間25分 |
上海 | 約1時間45分 |
ホーチミン | 約5時間20分 |
バンコク | 約5時間 |
シンガポール | 約6時間 |
北九州空港
北九州都心部より約15㎞のところに位置し、東九州自動車道苅田北九州空港ICまで約10分でアクセスでき、24時間運航可能な海上にある空港です。
北九州空港より羽田まで約1時間25分、ソウルまでは、約1時間25分で結びます。
海からのアクセス
福岡県は、玄界灘には博多港、響灘には北九州港、周防灘には苅田港、有明湾には三池港と三方を海に囲まれ、それぞれの港は、アジア・世界へ通じるシーラインとして、海に開かれた国際拠点としての役割を果たしています。釜山や上海など、コンテナ取り扱い数は世界的にも上位の港とも近接しており、グローバルなアクセスで優位にたっています。
博多港(国際拠点港湾)
博多港は、アジア・北米11か国・43の地域の主要港と38航路、月間約200便を超えるコンテナ航路のネットワークで結ばれており、まさに世界と九州・福岡を直接繋ぐ拠点港として発展してきました。外航旅客者数は国内第1位、外貿コンテナ貨物量国内第6位となる国際拠点港湾です。
博多港から主要各港への所要時間
東京 | 約36時間 |
沖縄 | 約25時間 |
釜山 | 約5.5時間 |
上海 | 約28時間 |
北九州港(国際拠点港湾)
北九州港の外航定期コンテナ航路は、37航路月間176便。その内の9割を占めるのがアジア航路で、中国、韓国、台湾を中心にアジア各国の港と密に結びついています。外貿コンテナ貨物量国内第7位の規模を持つ国際拠点港湾です。
苅田港(重要港)
苅田港は、北九州空港や苅田北九州空港ICの近くに位置して、苅田周辺の海の交通アクセス拠点としての役割を持っています。今後、臨海工業地帯に自動車関連企業の集積が進んでくると更に港が発展してくることが期待されてきます。
三池港(重要港)
三池港は、九州自動車道や有明沿岸道路に近接し、九州各地へのアクセスが便利な港であり、国際コンテナ定期航路の取扱量も着実に伸びており、これから国際物流拠点としての役割を持つことで、更なる港の発展が期待されています。
陸からのアクセス
福岡県は高速道路・交通網が充実し、空港・港湾とのアクセスも容易です。また、進化する高速道路や鉄道網として、九州新幹線、東九州自動車道の開通により、今後、九州・福岡でのビッグビジネスがますます加速してくることでしょう。
陸路は、アジアから国内各都市への結節点となり、ヒト・モノが安全かつスピーディーに移動できることでしょう。
福岡ICより各都市への所要時間
東京 | 約11時間40分 |
名古屋 | 約8時間50分 |
東大阪北 | 約6時間55分 |
山口 | 約1時間50分 |
鹿児島 | 約3時間10分 |
熊本 | 約1時間5分 |
佐賀大和 | 約35分 |
長崎 | 約1時間35分 |
福岡の産業とビジネス
福岡県は西日本経済の中心として発展し、日本国内のみならず、アジア市場を見据えたビジネス拠点として魅力的な環境を提供しています。
GDPは中規模国一国に匹敵。さらに、福岡県を含む九州全体では、世界の国々と比較して25位の規模を誇ります。特に自動車関連の最新鋭工場を核として、部品メーカーや研究開発拠点などの集積も進んでいます。
福岡市のグローバル創業・雇用特区
国家戦略特区とは、日本の経済活性化のために、地域限定の規制や制度を改革し、その効果を検証するために指定される特別区域のことをいいます。
この国家戦略特区には、福岡市を含め、現在10の地域が指定され、福岡市では「グローバル創業・雇用創出特区」として、創業の支援と雇用の創出に取り組みます。
今までの「特区」は、地方が提案し、国が認定する形をとっていましたが、国家戦略特区は、国の主導で特区のテーマや地域を決定されるので、より大胆な規制の改革が期待できそうです。
福岡市では、都市の成長と生活の質の向上を図るため、国の規制改革に市独自の施策を組み合わせ「政策パッケージ」として事業を推進し、国家戦略特区の成長と福岡市の経済発展をめざしています。
数ある施策の中からいくつかを挙げてみます。
- 創業人材などの多様な外国人の受け入れ促進(スタートアップビザ)
- 特定営利活動促進法の特例として、NPO法人設立手続きの迅速化
- 自動走行や小型無人機等の実証実験を促進するための近未来技術実証に関するワンストップセンターの設置
- 海外大学卒業留学生の日本語教育機関卒業後の就職活動期間の延長
まだまだある施策からグローバルな雇用創出と様々な分野でのスタートアップ企業が存続し成長できるよう自治体は手厚くフォローアップを続けていきます。
福岡が全国の企業から選ばれる理由
福岡市は、第三次産業の卸業や小売業の割合が9割も占めていて、新しいものにチャレンジしやすく、新しいものが好きという文化が根付いていることが要因になるかもしれません。
福岡は、昔から博多商人の文化を今も持っているところが大きく、国家戦略特区に認定される前から起業家も多かったようです。
福岡県では、市場情報や業界情報、法規制、オフィス・工場・住宅等の不動産情報の提供、人材情報の提供からパートナー企業の紹介、さらには進出後のフォローアップまで一貫したサポートを行っています。
また、投資額や雇用規模に応じて「福岡県企業立地促進交付金」を交付しています。県内の多くの自治体でも様々なインセンティブを提供しています。
まとめ
今、感度の高いビジネスリーダーは、福岡に注目しています。
それは、さらなるビジネス展開やスタートアップ企業の誘致に企業と自治体が手を携えながら、都市と企業が成長することを目指しているからです。また、福岡からアジア各国のゲートウェイ構想が、グローバル企業から注目されています。
また、福岡にビジネスの根を下ろして、福岡で暮すにも、生活しやすい環境があるのもメリットといえるでしょう。これからがビジネスの拡大を考えている経営者の方、この魅力的な福岡でビジネスの拡大成長を目論んでみませんか。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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