- 「SEOでやってはいけないことって何?」
- 「ある記事の順位がガクッと下がった」
- 「サイトが圏外に飛ばされた」
- 「特定のページが検索に表示されない」
今回はそう感じている方に向けて、SEOでNGとされている施策を7つご紹介します。
また、ペナルティを課されていた際の解除法も併せてご紹介します。
記事の順位が下がったという方も、NG施策をしていないか、ぜひ確認してみてください。
SEO対策でやってはいけない施策7選
ペナルティを課されないためにも、ガイドラインで示唆されているNG施策は避けましょう。本章では、SEO上でやってはいけないとされる行為を7つピックアップします。
キーワードを無理に挿入する
以前は本文内にキーワードが多い方がSEOで有利と考えられていました。その結果、不自然なほどキーワードが散りばめられたコンテンツが増加したのです。例えば、「糖質制限 ダイエット」のワードであれば、以下の文章のように。
糖質制限ダイエットは、糖質の摂取量を減らすダイエットのことです。糖質制限ダイエットは難しいダイエットと感じている方もいるかもしれませんが、今回ご紹介する方法で簡単に糖質制限ダイエットができます。
読みにくいですよね。現在、このような文章はクオリティが低いと評価され、SEOでの順位を高める効果は期待できません。そのため、無理にキーワードを入れず、自然に盛り込むようにしましょう。
コピーコンテンツ
Googleは、コンテンツの独自性(オリジナリティ)を評価します。他サイトからコピペしただけの記事や、他コンテンツと類似点が多い記事はSEOの順位が落ちてしまうかもしれません。
そのため、記事を配信する前に他の記事との類似度をチェックしましょう。
webには無料のコピペチェックツールがあります。そこに文章を貼り付けることで、他サイトとの類似レベルを判定できます。ただ、あるニュースを引用したり、専門分野を解説すると、使う用語や文言が似通ってしまうこともありますよね。類似率の目安は明確にはされていませんが、30%くらいまでならOKとも考えられています。
数行にわたって丸ごと一緒であればリライトする必要がありますが、類似度10%ほどであれば、そのまま掲載しても良いでしょう。
自動ツールによるコンテンツ作成
自動の文章作成ツールなどで作ったコンテンツを配信するのもNGです。自動作成が悪いというよりも、コピーコンテンツである可能性が高いためです。気づかないうちにコピー判定を受け、ペナルティを課されるかもしれません。
ChatGPTによるSEO記事執筆が英語圏で広まっているそうですが、おすすめはしません。同じツールを使った場合、より内容や文体が似てしまう可能性があります。
質の低いコンテンツの量産
コンテンツ量を増やしたいからと言って、自社サイトにある既存記事を少し編集して配信する。これもSEO上おすすめできません。コピーコンテンツと判断される場合もありますし、「ユーザーファースト」の観点からも得策とは言えないでしょう。
例えば、あなたがこのサイトでSEOに関する情報を探しているとします。
- SEOが重要な理由5選
- 2023年に力を入れたいのはコンテンツSEO
- SEOのメリット5選
といったタイトルのコンテンツがあります。そのどれもが、似た文章で、てにをはを変えただけ。どの記事を読んでも、ほぼ同じ文章が並んでいるだけ。これだと、そのサイトを見るのが嫌になってしまいませんか。
そうしてユーザーの離脱が多くなると、SEOのランキングも下がってしまうでしょう。
一つの企業が配信するコンテンツですから、主張する手法や考えは一貫していることが多いかと思います。ですが、既存記事を少し編集しただけではユーザーにとって親切ではありません。似た内容を配信する場合でも、
- 最新の情報を掲載する
- 図で解説する
などして、変化を持たせたいですね。
エビデンスのない医療記事
近年Googleが重視しているのが、E-E-A-Tです。E-E-A-Tとは、
- 経験(Experience)
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性 (Trustworthiness)
の略称。「経験(Experience)」は2022年12月に追加された要素で、これからのSEOにおいて重要な項目となることが考えられます。
上記の要素がみられないコンテンツは、SEOでは順位が上がりにくくなるでしょう。
特に医療系コンテンツではその傾向が高くなるはず。というのも、2016年に医療情報サイトのコンテンツの低さが問題になったためです。その後、医療コンテンツはE-E-A-Tの要素がないと順位が上がりにくくなりました。そのため、あなたの会社で医療情報を発信したい場合は、
- 医療関係者による監修をつける
- 信頼性の高いデータを引用する
などでE-E-A-T要素を確保しましょう。
悪質な被リンクの獲得
以前は、被リンク(他サイトに貼られているリンク)の数が多いほどSEOで有利と考えられていました。その結果、被リンクを購入したり、サクラのようなやり方で被リンクを獲得するSEO業者も多かったのです。
そうなると、コンテンツの質よりもリンクの多さで順位が決まってしまうため、ユーザーファーストではありません。そのため、現在は被リンクを購入した疑いのあるコンテンツは、順位が上がりにくくなっています。
隠し文字、隠しリンク
隠し文字や隠しリンクをコンテンツ内に配置するのもNGです。例えば、
- 背景色と同じ文字色で、検索ワードをページ内に掲載する
- 他コンテンツへのリンクを文字サイズ0で掲載する
などの行為。
サイト内の面白要素としてならOKかもしれませんが、複数あるとペナルティの対象となり得ます。
現在は「ユーザーファースト」、「E-E-A-T」など、正攻法でコンテンツを作るのが順位を上げる近道です。グレーなやり方は避けましょう。
SEOでペナルティを課されるとどうなる?
SEOでは、「やってはいけない」とされることが発覚すると順位が下がります。本章では、ペナルティの内容や種類をご紹介します。
Googleのペナルティとは
Googleの検索エンジンでは、Googleのガイドラインに違反するとペナルティ=罰が課されます。順位が下がるほか、検索結果に載らなくなるケースも。そのため、ガイドラインを守ることが大切です。
このGoogleのペナルティは、以下の2種類があります。
手動ペナルティ
名称通り、人力によるペナルティです。
Google側が目視でコンテンツをチェックし、不審な箇所(不自然なリンクや、低品質の記事など)がある場合ペナルティが課されます。
サーチコンソール上に警告メッセージがくるため、改善しやすいのが特徴です。
自動ペナルティ
アルゴリズムによって、自動で順位を下げるペナルティが課されます。
手動ペナルティと違って通知がないため、原因は自社で推測するしかありません。
コピーコンテンツや、キーワードの詰め込みすぎ等を疑うほか、アルゴリズムのアップデート状況をチェックして改善点を探っていきましょう。
ペナルティになっているか調べるには
自社のコンテンツがペナルティとなっているかを調べるには、主に以下の2つの方法があります。
1. Googleサーチコンソール上のメッセージを確認する
2. ページURLをGoogle検索する、順位を確認する
それぞれ、やり方を見ていきましょう。
1. Googleサーチコンソール上のメッセージを確認する
サーチコンソール上で、ペナルティの状況を調べることができます。サーチコンソールを開き、左メニューから
「検索トラフィック」
↓
「手動による対策」
でペナルティの状況を確認できます。
課されていない場合、「手動によるウェブスパム対策は見つかりませんでした」と表示されているはず。
注意したいのが、確認できるのは「手動ペナルティのみ」という点です。
そのため、自動ペナルティに関しては以下の方法で調べてみてください。
2. ページURLをGoogle検索する、順位を確認する
自動ペナルティの場合、検索結果に表示されないケースもあります。そのため、該当コンテンツのURLを検索してみて表示されないのであれば、ペナルティを課されている可能性が高いでしょう。
また、狙ったワードで検索結果に表示されても、以前より順位が大幅に下がっている場合あペナルティかもしれません。原因や改善点がわかりにくいのが自動ペナルティの難点。Googleアルゴリズムのアップデート状況や、他に順位変動があったコンテンツから、原因を探ることをおすすめします。
ペナルティを解除するには、コンテンツの改善が重要
手動か自動かによって手順は異なりますが、両者ともコンテンツを改善する必要があります。
手動ペナルティを解除するには、以下の手順を踏みます。
1. Googleからのメッセージで修正箇所を確認する(不自然なリンク等)
2. コンテンツを改善する
3. サーチコンソールから再審査リクエストを送る
ペナルティ解除にかかる期間は明記されていませんが、早ければ数日、遅ければ数週間かかると言われています。
続いて、自動ペナルティの解除方法をみていきましょう。自動ペナルティでは、手動のときのように理由が通達されません。そのため、各々で原因を探っていく必要があります。
- ガイドラインに違反していないか
- コピーコンテンツになっていないか
- 記事の品質は低くないか
などをチェックしていきましょう。
改善案ができたら、それを元にコンテンツを修正していきます。手動ペナルティと違って、再審査リクエストは必要ありません。自動でチェックされるため、順位変動を待ちましょう。解除までの期間は、手動よりも長いと考えられており、数週間から1-2ヶ月とも言われています。
まとめ
今回は、SEOでやってはいけない施策を7つご紹介しました。
1.キーワードを無理に挿入する
2.コピーコンテンツ
3.自動ツールによるコンテンツ作成
4.質の低いコンテンツの量産
5.エビデンスのない医療記事
6.悪質な被リンクの獲得
7.隠し文字、隠しリンク
解除するには、コンテンツを修正し再審査リクエストを送りましょう。(手動ペナルティのみ)
ペナルティを課されていなくとも、現在NG施策をしているコンテンツは速やかに改善することをおすすめします。ガイドラインを守った上で、順位アップを目指したいですね。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
ウェブコラムでさらに詳しい情報を発信中
福岡のまとめ企業を情報を発信中