SEO対策に取り組む際には内部対策と外部対策の両方が必要になります。内部対策とはサイト内部に関する対策の総称であり、外部対策はサイト外からの評価に関する対策です。
外部対策として特に外部リンクは重視されています。
SEO対策の重要度は内部対策が約6割、外部対策3割、その他1割と言うようにどれか一つが秀でてもSEO対策はうまくいきません。そこで今回はSEO対策の約3割の重要度を占める外部対策について解説を行いたいと思います。
※今回外部対策=外部リンクとして取り扱いご説明します。
本記事では外部リンクSEO対策について詳しく紹介します。外部対策に取り組みたいと考えている方は参考にしてください。
外部リンクSEO対策とは?
外部リンクはサイト外から張られたリンクのこと
外部リンクとはWebサイトに対して外部から張られたリンクを指します。外部リンクは、別サイトからリンクをされた状態のため、被リンクとも呼ばれます。ただし、Googleでは被リンクという言葉は使われず、外部リンクと記述するため注意しましょう。
外部リンクは検索順位に大きく影響する
Googleは検索順位を決める際に外部リンクの量や質などを重視しています。
Webサイトがどのくらいの数の外部リンクを受けているのか、どんなWebサイトから外部リンクを受けているのかがチェックされます。そのため、SEO対策を進める際には外部リンクを意識することが大切です。
外部リンクが多いサイトは信頼性が高いと判断される
外部リンクの多いWebサイトはGoogleから信頼性が高いサイトであると判断されます。外部リンクの多さは、多くのWebサイトから引用されているとみなされるからです。ユーザーにとって利用価値の高いWebサイトは、他サイトから多く引用されていると考えられます。
外部リンクは、Webサイトに対する投票と解釈できるでしょう。
コンテンツに価値があると判断したユーザーは自分のWebサイトにリンクを張るからです。外部リンクが多ければ、多くのユーザーが情報源として価値があると判断したことになり、Googleによって高く評価されます。
外部リンクは量だけではなく質も重要
外部リンクを集める際には、量だけではなく質を重視することが大切です。
質の低い外部リンクが多いと、逆に自社サイトの評価が下がります。低品質な外部リンクを意図的に集めたことでペナルティを受けるケースもあるため注意しましょう。
たとえば、自社でコピーコンテンツサイトを用意して自社にリンクさせるのは、Googleからの評価が下がります。質の高いコンテンツをたくさん提供して、自然に外部リンクを増やすことが大事です。
1の外部リンクを100集めるより30~50の外部リンクを複数集めた方が圧倒的に効果的です。低品質の外部リンクではなく高品質の外部リンクを獲得できる情報発信とWebサイトを制作することが重要です。
外部リンクSEO対策により質の高い外部リンクを集める
質の高い外部リンクを集めたいならば、外部リンクSEO対策に取り組みましょう。
質の高い外部リンクを増やすためのさまざまなSEO対策が存在します。質の高い外部リンクを多く集めることができれば、Googleから自社サイトが高く評価され、検索順位は上がるでしょう。
外部リンクSEO対策の方法
質の高い外部リンクを集めるためのSEO対策の方法はたくさん存在します。具体的にどんな対策方法があるのか紹介します。
良質なコンテンツを作る
良質なコンテンツを作ることは、外部リンクに直結します。有益な情報をたくさん提供するWebサイトには多くのユーザーがアクセスするからです。自社サイトへのアクセスが増えれば、自然と外部リンクも増加します。
SNSを活用する
良質なコンテンツの作成と並行してSNSを活用することをおすすめします。SNSを利用すれば、自社サイトのコンテンツを多くの方に広めることができるからです。
たとえば、SNSで自社製品のアピールを行い、興味を持った方を自社サイトへ誘導します。自社サイトのコンテンツに触れてもらい、高く評価されれば外部リンクを増やせるでしょう。
メディアに寄稿する
外部リンクを増やす方法としてメディアへの寄稿は効果的です。メディアに寄稿することで、掲載先のメディアを見ているユーザーとの接点を持てます。不特定多数のユーザーの目に触れることでファンを増やす効果を期待できるでしょう。
また、メディアに掲載されれば、自社サイトへのリンクが張られます。掲載先が信頼できるメディアであれば、そこから外部リンクが張られることで自社サイトの評価は高まるでしょう。
ただし、まったく関係のないジャンルのメディアに寄稿しても意味がありません。自社と関連性の高いメディアに寄稿依頼をしましょう。また、メディアの信頼性を確認することも大切です。信頼性の低いメディアに寄稿するのはSEO的に逆効果になります。
インフルエンサーに依頼する
SNSなどで注目されているインフルエンサーに依頼することで良質な外部リンクを得られます。特定のジャンルで影響力のあるインフルエンサーと提携すれば、インフルエンサーを通じて多くの外部リンクを得られるでしょう。すでにたくさんのフォロワーを抱えるインフルエンサーに協力してもらえば、大きな効果を期待できます。
ただし、インフルエンサーに依頼するには報酬を支払わなければいけません。人気のインフルエンサーの場合は高額な報酬が必要になり、多くの依頼が殺到する点に注意しましょう。事前に予算を決めた上で慎重にインフルエンサーを選定することが重要です。
相互リンクを依頼する
相互リンクを依頼してリンクを張ってもらえば外部リンク対策になります。
相互リンクとは、お互いのWebサイト内でリンクを張り合うことです。
ただし、相互リンク先を選ばないとペナルティを受ける可能性があります。たとえば、コピーコンテンツばかりで中身のないWebサイトと相互リンクをしても意味はありません。
自社と関連のあるWebサイトに相互リンクを依頼しましょう。同じジャンルや業界に属する相手と相互リンクできれば、ユーザーの流入を期待できます。
相互リンク時の依頼定型文
弊社の○○特集またはトピックス欄に無料で貴社を
ご掲載させて頂けませんか?
弊社が運営するオウンドメディアまたはWebサイトに貴社を掲載させて
もらえないかと思いご連絡いたしました。
◆弊社の掲載先
タイトル:
※dofollowでリンクかつ無料で掲載いたします。
◆実績
オウンドメディアサイトの実績またはアクセス数等を掲載
◆もし可能であれば、相互リンクとして、以下のような形で掲載い
・貴社サイトのお知らせなどで「ランキング記事に掲載された」旨
◆ パフォーマンス
DR(Ahrefs): 36
DRに関してはAhrefsのツールで調べることができますので、調査後依頼をしましょう。このDRが高いほど相互リンク先は要望に応じてくれます。逆にDRが低いと相互リンクの対象にはなりませんのでまずは自力でDRを高めて相互リンクの依頼を行いましょう。
以上が相互リンク時の依頼定型文になります。無造作に送るのではなく相互リンク先を選定し自社サイトに効果的やお互いにメリットのある依頼を心がけしましょう。
イベントを開催する
イベントを開催して注目を集めて外部リンクを集めるという方法があります。最近はさまざまなオンラインイベントが開催されています。イベントに参加して自社に興味を持ってくれた人がいれば、流入を増やすことができ、外部リンクの獲得も期待できるでしょう。
たとえば、オンライン展示会やオンライン交流会、ウェビナーといったイベントがあります。魅力的なイベントを企画することで大きな効果を得られるでしょう。
だめな外部リンクSEO対策
外部リンクSEO対策としてだめな対策の例を紹介します。
サテライトサイトはペナルティのリスクがある
サテライトサイトからの外部リンクの獲得はペナルティを受ける可能性が高いです。サテライトサイトとは本サイトとは別に新しく立ち上げられたサイトを指します。
現在のGoogleのアルゴリズムではサテライトサイトを見抜くことが可能です。単に外部リンクの獲得を目的に質の低いサテライトサイトを設立してリンクを張るとペナルティの対象になります。
ただし、すべてのサテライトサイトがペナルティの対象になるわけではありません。本サイトとは別に作成する意義があり、質の高いコンテンツを提供することが大切です。
リンクを買うのは逆効果になる
リンクを買って外部リンクを獲得するのはペナルティの対象になるため、SEO対策としては逆効果です。Googleはリンクを買う行為を禁止しています。リンクを買う行為はリスクがあり、Googleにバレる可能性があるため、絶対に避けましょう。
Googleに一度でもペナルティを受けてしまうとそのサイトのSEO対策は困難になりますのでリンクを買う方法は控えた方が良さそうです。
リンク集からのリンク
リンク集に登録をして外部リンクを集めるのは逆効果になります。
リンク集は相互リンクを目的としたサイトと扱われる可能性が高く、質の低い外部リンクに該当するからです。リンク集を利用して外部リンクを獲得するのはメリットがないため避けましょう。
※ただすべてのリンク集で効果がないとも言い切れません。一部のリンク集では効果がある為、見極めが必要になります。
質の低い外部リンクを外すことが重要になる
だめなSEO対策になるのを避けるには、質の低い外部リンクを外すことが大切です。
質の低い外部リンクが増えれば、Webサイトの評価が下がります。
ただし、勝手にリンクを張られてしまい、自社サイトの評価が落ちるケースは珍しくありません。そのため、常に自社サイトがどこからリンクされているか確認し、質の低い外部リンクへの対処が必要になります。
場合によっては、リンク元に削除を依頼することを検討しましょう。また、Googleの提供(SearchConsole)するツールを用いて特定の外部リンクを無効にすることも可能です。
自分のサイトへの不自然なリンクに対して手動で対策を行っている場合や、品質に関するガイドラインに違反する有料リンクなどのリンク プログラムに対処するために、手動で対策を行おうとしている場合は、他サイトからの自分のサイトへのそのようなリンクを削除してください。自分ではリンクを削除できず、削除してもらうこともできない場合は、リンク元の疑わしいページやドメインの URL を「否認」します。
リンクの否認は以下から申請が可能です。ただ申請方法は専門的な記述が必要な為、業者に依頼する等のことを行ってください。記述等が間違った場合自社サイトに悪い影響を及ぼすことがあります(そのような場合弊社では責任をとることができませんので、事前にご相談ください。有償にてご対応をさせていただきます。)
外部リンクSEO対策の効果測定方法
外部リンクSEO対策に取り組むならば、効果を測定することが大切です。外部リンクのSEO対策について効果を測定する方法を紹介します。
正確な外部リンク数を計測することは不可能
自社のサイトへの外部リンク数を正確に計測することは不可能です。Googleは、Webサイトに設定されている外部リンクの数をすべて公開していません。そのため、現状は一部の外部リンクしか確認できないです。
外部リンクチェックツールで外部リンク状況を大まかに確認できる
外部リンクをチェックできる機能のあるツールを利用することで、外部リンクの状況について大まかに確認できます。
外部リンクの数やリンク元の確認ができるため、外部リンクの量や質を把握する参考になるでしょう。ツールを利用して外部リンクの状態を確認した上で、必要なSEO対策に取り組むことをおすすめします。
おすすめの外部リンクチェックツール1:Google サーチコンソール
Google サーチコンソールはGoogleの提供する無料ツールであり、外部リンクに関する情報を集められる機能があります。
Google サーチコンソールではリンクに関するレポートがあり、以下の情報の確認が可能です。
- 外部リンクの数
- リンク元のURL
- リンク元のアンカーテキスト
- リンク元のドメイン
- 外部リンクを多く集めているコンテンツ
上記の情報を確認すれば、外部リンクを多く集めているコンテンツを把握できます。また、どんなWebサイトから外部リンクされているのか状況をチェックできるでしょう。
リンク元のアンカーテキストもチェックできるため、質の低い外部リンクを調べるのにも役立ちます。
おすすめの外部リンクチェックツール2:Google アナリティクス
Google アナリティクスはGoogleが無料で提供するツールであり、サイト内部でのユーザーの行動を確認できます。たとえば、サイト内にある外部リンクのクリック数をチェックすることが可能です。
自社サイトを複数運営している場合にGoogle アナリティクスは役立ちます。たとえば、コーポレートサイトに記事を掲載した場合には、そこから自社サイトへの外部リンクのクリック数の確認が可能です。クリック数をチェックすることで、自社サイトへの外部リンクの効果があるかどうかを把握できます。
おすすめの外部リンクチェックツール3:Ahrefs
Ahrefsは外部リンクや競合分析などができるツールです。Ahrefsは豊富な外部リンクのデータベースを保有しており、外部リンクに関するさまざまな情報を収集できます。
たとえば、Ahrefsの機能によって悪質な外部リンクの追加を確認できます。質の低い外部リンクを迅速に排除できるため、外部リンクの質を維持するのに便利です。
外部リンクの状況の詳細を把握したいならば、Ahrefsの利用を検討しましょう。
おすすめの外部リンクチェックツール4:Ubersuggest
UbersuggestはAhrefsに続き海外のSEOツールになります。Ahrefsよりも比較的安価で利用ができ買い切りの契約も一部存在している為、毎月費用を払うのが少し気になる方はUbersuggestを検討してみてはいかがでしょうか?
Ubersuggestでは他社サイトの状況や自社サイトの被リンク数やリンク先の調査、キーワードのボリューム数等の調査も可能です。
外部リンク対策の他にサイテーション対策も重要
外部リンクの対策だけではなくサイテーション対策も重要です。サイテーション対策の意味や方法について詳しく紹介します。
社名やブランド名などが言及されることをサイテーションと呼ぶ
サイテーションとは直訳すると引用・言及のことです。自社の社名や店舗名、Webサイト名などがネット上で言及されることをサイテーションと呼びます。
サイテーションはSEO対策において大きな効果を期待できるとされています。サイテーションされたWebサイトはGoogleから評価される可能性が高いからです。
外部リンクとサイテーションの違い
外部リンクとは、他のWebサイトに自社サイトのリンクが張られた状態を指します。
一方、サイテーションは自社サイトや自社に関する情報が他のWebサイトに言及されることです。外部リンクが張られていなくてもサイテーションは成立します。
サイテーションは検索順位に影響する
現在のGoogleはWebサイトの信頼性を重視しています。
そして、Webサイトの信頼性を評価する基準としてサイテーションが重要です。Web上で自社や自社サイトについて多く言及されていれば、客観的に信頼されていると評価されます。
サイテーションが検索順位に影響するとGoogleは言及していません。ただし、サイテーションによって認知度が高まり、好意的な意見が増えることで、検索数や外部リンク数は増加します。そのため、サイテーションは結果的にGoogleの検索順位を上げることに繋がると期待できるでしょう。
サイテーション対策を進めることがSEO対策に繋がります。
サイテーションの対策方法
サイテーションの対策として、言及してもらいやすい状態にすることが大切です。
たとえば、社名やサービス・製品名、Webサイト名はわかりやすく覚えやすいものにしましょう。単純で覚えやすく印象に残りやすい名付けを意識することで言及されやすくなります。
また、SNSや広告・テレビCMなどを活用して認知度を広げることも大事です。認知度を高めることで言及される回数が増えます。結果的に外部リンクを増やすことにも繋がるでしょう。
顧客満足度を高めることも効果的です。質の高い製品やサービスを提供する、キャンペーンを実施するなどで顧客に満足してもらえれば、SNSなどで言及されるでしょう。
外部リンク対策と同時にサイテーション対策を進めることで大きなSEO効果を期待できます。
外部リンクSEO対策に取り組もう
SEO対策ではコンテンツSEOや内部対策などが注目されることが多いです。
しかし、実際には総合的にSEO対策に取り組むことが重要であり、外部リンクやサイテーションのSEO対策も必要になります。本記事の内容を参考にして、適切な外部リンクSEO対策に取り組みましょう。
弊社では外部リンクに有効な登録リストを保持しています。こちらのリストを数ヶ月登録申請することが外部リンクとしての評価を得る事ができます。外部リンクに関して少しでも興味がある方はお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
ウェブコラムでさらに詳しい情報を発信中
福岡のまとめ企業を情報を発信中