「SEO対策ってクリニックにも効果ある?」
「クリニックがSEO対策で狙うキーワードって?」
「クリニックが集客を行う方法は?」
「クリニックがした方が良い施策は?」
今回は、そう感じているオーナー・経営者・Web担当者に向けて、クリニックにおすすめのキーワードや検索での上位表示のコツ、さらにSEO対策のメリットやおすすめの施策について詳しく解説します。
結論から言うと、狙いたいのは
・「地域名 + 診療科名」
・施術内容、症状
のキーワードです。
本記事では、それらのワードで上位表示を狙うコツのほか、「ローカルSEO(MEO対策)」の重要性など、具体的な手順もご紹介します。クリニックのサイトで集客するためのノウハウをお伝えしますので、ぜひご覧ください。
SEO対策とは
まずはSEO対策とそのメリットをご紹介します。メリットは主に以下の3つ。
1. 長期的な集客が見込める
2. 広告・宣伝費の削減に繋がる
3. 顧客との接点を持てる
詳しくみていきましょう。
SEO対策とは
SEO対策とは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称です。
シンプルに説明すると、検索した際の結果ページで上部に表示させるための施策を指します。検索結果で上位になるほどアクセス数が多くなるため、集客効果が高まる、という仕組みです。
近年、SEO対策はWEB集客の中でもメジャー施策となっており、ホームページ制作の際に一緒に依頼されることもしばしば。クリニックなどの医療機関でもSEO対策を取り入れるケースも増えています。
SEO対策のメリット
SEO対策のメリットは主に以下の通りです。
1. 長期的な集客が見込める
2. 広告・宣伝費の削減に繋がる
3. 顧客との接点を持てる
1. 長期的な集客が見込める
SEO対策のメリットの一つが、長期的な集客が見込める点です。検索結果で上位にランクされることで、継続的なアクセスが期待できます。
SNS運用だと、毎日~数日に1回投稿しないと、情報が埋もれてしまいアクセス数が減ってしまいます。
一方で、SEO対策では一度上位になると、数ヶ月以上その順位を維持することも。実際、更新をしていなくとも、1年以上も検索結果で3位以内に表示され続けているサイトも存在します。
2. 広告・宣伝費の削減に繋がる
検索結果からサイトへのアクセスが増えると、問い合わせや来院などの集患にも繋がるでしょう。
これにより、他の広告宣伝費を削減できます。
特にクリニックの場合、年間数百万円以上の広告宣伝費を費やしているケースもあるはず。SEO対策によってその費用を削減し、設備投資などに回すことで、さらなる集患が期待できます。
3. 顧客との接点を持てる
SEO対策でコンテンツ(記事)を配信し続けることで、顧客との接点を持ち続けることも可能です。患者との関係を築き、信頼を得ることで、口コミや紹介に繋がる可能性も。
外注する際の費用相場
SEO対策はSEO専門業者に依頼することが一般的。
というのも施策には専門的な知識が必要となるためです。順位を決めるためのアルゴリズムも定期的にアップデートされているため、それに対する適応力も必要です。本業もしながら、そうした情報を追うとなると負担に感じる方も多いでしょう。そのため、SEO対策は外注がおすすめです。
外注費の相場は、月額10万円から50万円ほど。ただし、クリニックの規模や目標によっては、大きく変動するケースも。
具体的な費用は、狙うキーワードや地域の競合状況などによって異なります。競争の激しいキーワードや地域では、より高額な費用がかかるでしょう。
狙いたいキーワード・コンテンツ例
やみくもにキーワードを狙っても、来院数は増えません。効果的なキーワードを選ぶことは、SEO対策の要です。本章では、クリニックが狙いたいキーワードと、上位表示のコツ、コンテンツ作成時の注意点をご紹介します。
地域名を含めたワード
クリニックがSEO対策でまず狙いたいのは、地域名を含めたキーワードです。
例えば、「福岡市 皮膚科」や「福岡市 婦人科」など。
オンライン診療が普及し、全国のクリニックを受診することが容易になりましたが、近所でクリニックを探している人の方が多いはずです。そうした方達は地域名を入れて検索することが多いでしょう。そのため、地域名を含めたワードでの検索結果の上位表示が重要となります。
ちなみに、先ほどのキーワード「福岡市 皮膚科」の場合、上位3位以内で約100件から500件ほどの月間アクセスが見込めます。
このようなキーワードで検索している方たちは、早く診察を受けたいと考えている場合が多いはず。そのため、検索したユーザーの数%から10数%の人の来院が見込めるでしょう。(サイトのコンテンツに不備があったり、他の要因で上下することはあります)
もし「地域名 + 診療内容」で上位表示が難しそうな場合は、
・「福岡市 皮膚科 女医」
・「福岡市 皮膚科 アトピー」
といったように、キーワードを増やしてみてください。キーワードを増やした分、競合するサイト数が減るため、上位表示されやすくなります。
診療内容や症状を含めたワード
診療内容や症状を含めたワードでの上位表示もおすすめです。
例えば、
・「アトピー治療」
・「二重整形 埋没」
といったキーワードです。
「アトピー治療」の場合、上位3位以上に表示されると、月間のアクセス見込み数は約100件から500件ほど。「二重整形 埋没」では、1位になると月間1,000件以上のアクセスが見込めます。
ただし、全国のクリニックのウェブサイトが競合するため、上位表示の難易度は高くなるでしょう。
上位を狙うためには、コンテンツ(記事)の充実が大切です。「アトピー治療」と検索した方が、どのような悩みを抱えていて、このページで何を知りたいと感じているか、に意識を向けてコンテンツを作ることが必要でしょう。
コンテンツ作成に関しては、以下で詳細を確認いただけます。記事を作る前にぜひチェックしてみてください。
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薬機法を守ったコンテンツが重要
医療情報を扱う記事では、薬機法の遵守が必須。
薬機法では、医薬品の製造や販売などに関する規則が定められており、虚偽や誇大な広告などに対する規制も記されています。
薬機法に違反すると、罰則が科される可能性も。また、検索エンジンも「Your Money or Your Life(YMYL)」と呼ばれる「人生に大きな影響を及ぼすとされる分野」の記事に対して厳しい審査を行っています。虚偽・誇大広告と判断されれば、ページが検索結果から削除されるなど、ペナルティが課されることもあるでしょう。
そのため、
- この薬でシミは絶対に消える
- この処方で1ヶ月で12kgの減量に成功
- 使った人の100%が完治しました
などの記述は絶対に避けるべきです。
また、知らないうちに薬機法に違反してしまうこともあるかもしれません。そのため、記事を作成する際は、薬機法に詳しいライターやSEO業者に依頼することをおすすめします。
ローカルSEO(MEO)でより集患効果を高める
SEO対策以外にも、「ローカルSEO(MEO)」対策もおすすめです。SEO対策よりも方法が比較的シンプルで始めやすいのが特徴。SEO対策よりも優先しておこなっているクリニックもあります。本章では、ローカルSEO対策の概要をご紹介しますので、ぜひ検討材料にしてみてください。
ローカルSEO(MEO対策)とは
ローカルSEO(MEO対策)は、「マップエンジン最適化(Map Engine Optimization)」とも呼ばれているWEB集客の施策です。
Googleで検索すると、検索結果の上部にマップが表示されることがありますよね。マップ内には、お店の名前と口コミの「★」マークも表示されているかと思います。そのお店情報を上位に表示させるために行うのがローカルSEO(MEO)対策です。
検索結果ページでマップ部分を見るユーザーは、当日から数日以内に来店や来院を意識していることが多いと言われています。そのため検索結果で上位に表示されるよりも、集客効果が高いという説もあります。
そのほか、MEO対策のメリットは、以下の通りです。
MEO対策のメリット
1. SEO対策よりも短期で効果が出やすい
2. 少額で始められる
3. 競合が少ないため、SEO対策よりも難易度が低い
1. SEO対策よりも短期で効果が出やすい
まず、ローカルSEOのメリットは、SEO対策よりも短期間で結果が出やすいという点です。ローカルSEOの施策は比較的シンプルで、早ければ3ヶ月以内に上位になることも。SEO対策では、効果が出るまでに6ヶ月以上かかるケースが多いため、短期で効果が出るのはメリットと言えるでしょう。
2. 少額で始められる
また、少額で始められるという利点もあります。MEO対策の外注費用は、月額3~10万円が相場(競合や狙う地域によって異なります)。「成果報酬型」の契約であれば、上位表示になるまで費用が発生しません。そのためWEB集客の始めの一歩として、MEO対策をする事業者もいます。
3. 競合が少ないため、SEO対策よりも難易度が低い
ローカルSEO対策は、SEO対策よりも世間に浸透していません。今初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。そのため競合が少なく、上位表示を狙いやすいのもメリットです。
ローカルSEO(MEO対策)のやり方
ローカルSEO(MEO対策)の具体的な手順は以下の通りです。
1. Googleビジネスプロフィールに登録する
ローカルSEOをするには、まず「Googleビジネスプロフィール」に登録する必要があります。
2. 正確な情報を記載する
ビジネスカテゴリや住所、電話番号などを正確に入力しましょう。意外と誤った情報を載せているケースも多いもの。それでは集客効果が薄れてしまいます。ダブルチェックをするなどして、防ぎたいですね。
3. 口コミを増やす・返信する
患者や顧客からの口コミは、マップ内の順位を決める重要な要素。口コミで良い評価を集めることが大切です。
また、Googleは口コミへの返信も評価する傾向があります。たとえネガティブな内容が来たとしても感情的にならず、冷静かつ丁寧に返信することが大切です。
4. 最新の情報を保つ・発信する
診療時間の変更や休診日など、来院する方に大切な情報は常に最新のものにしておく必要があります。
プロフィールに「診療中」と書かれているにも関わらず、訪れたら休診日だった場合、ネガティブな口コミが寄せられることもあります。そうした事態を防ぐためにも、最新の情報を掲載するようにしましょう。
まとめ
クリニックのSEO対策は、サイトからの集患を増やすために不可欠な施策です。狙うキーワードは、地域名や診療内容を含めたワード。効果的に運用することで、広告宣伝費などの削減にも繋がるでしょう。
今回ご紹介した施策は独学でもできますが、専門業者に依頼するのがおすすめです。ペナルティを課せられると解除までに数ヶ月かかってしまうケースもあります。効果的に結果を出すためにも、弊社では外注を推奨しています。
クリニックの集客効果を伸ばすために、この記事で解説した施策を元にWEB集客の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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