- 「検索順位がなかなか上がらない」
- 「SEO対策をしたいけど、何をしたらいいかわからない」
- 「最新のGoolge対策がわからない」
- 「検索の変動が大きすぎて何を対策したら良いかわからない」
そう考えている方も多いかもしれません。
Web集客としてはメジャーな方法ですが、曖昧な内容も多く、戸惑ってしまいますよね。
そこで今回は、
・順位の上げ方
・順位が上がらない際にチェックしたいポイント
について紹介します。
「SEO対策を始めてみたものの、なかなか成果が出ない」と感じている場合は、ぜひチェックしてみてください。
SEOとは?検索順位を上げるための基本的な仕組み
SEOは検索結果ページで上位表示になるための施策を指します。
順位の上げ方を知る前に、まずはSEOの基本的な仕組みを知ったほうが対策を立てやすくなります。
そこで本章では
- SEOの基礎知識
- 順位が決まる仕組み
をご紹介します。
SEOの基礎知識
SEOを理解する上で、まず押さえておきたいのは検索エンジンの基本的な仕組みです。
検索エンジンは、Web上の膨大な情報を収集し、整理し、そしてユーザーの検索ワードに対して最適な結果を提供することを目的としています。このプロセスは主に以下の3つの段階で構成されています。
① クローリング
「クローラー」と呼ばれる検索エンジンのロボットのようなものが、ウェブ上を巡回し、新しい情報や更新された情報を発見する
② インデックス作成
クローラーに収集された情報が分析され、大規模なデータベースに格納される
③ 順位づけ
検索ワードに対して、最も関連性の高いサイトが決定され、表示される
SEO対策には、各段階に応じた施策があります。
例えば、クローリングの段階では
- サイト構造の最適化
- サイトマップ(サイトにどのような情報があるか示す地図のようなもの)の作成
等が挙げられます。各段階におけるSEO施策を網羅的に行うことで、順位を上げやすくなるでしょう。
検索順位は更新され続けるGoolgeアルゴリズムによって決まる
検索順位はGoolgeのアルゴリズムによって定められます。
また、順位決定のアルゴリズムは常に変化しています。
例えばGoogleでは2024年も、現時点(2024年9月)で3月と8月の2回のアルゴリズムアップデートが行われています。
「毎年アルゴリズムが変わるのだったら、その都度コンテンツを作り直さなきゃいけない?」
と感じる方もいるかもしれません。
順位下落があった場合は、修正の必要があります。
ですが、集客に影響がない程度の変動であれば、記事の作り直しはしなくとも良いでしょう。
基本的には、検索エンジンは「ユーザー第一に考えられたコンテンツを上位表示する」といった特徴があります。順位決定のアルゴリズムもそれを反映するよう作られていると言われています。
そのため、毎回のアルゴリズム変更を気にするよりも「ユーザーにとって価値があり、独自性のある情報を提供する」ことを念頭にコンテンツを作ることをおすすめします。
その結果、アルゴリズムアップデートに左右されにくいサイトとなるでしょう。
検索順位を上げる具体的な方法7選
本章では、検索順位を上げるために取り入れやすい方法を7つご紹介します。
具体的には以下の通りです。
・分析ツールを活用する:Google サーチコンソールやGoogle アナリティクスなどのツールを使用して、継続的にサイトのパフォーマンスを分析し改善する。
・モバイル対応とページ速度の最適化:レスポンシブデザインを採用し、ページの読み込み速度を改善する。
・競合サイトを参考にリライトする:上位サイトの内容を参考にしつつ、独自の視点を加えてコンテンツを改善する。
・タイトルとメタディスクリプションの最適化:クリック率を高めるために、魅力的で適切なタイトルとメタディスクリプションを作成する。
・XMLサイトマップの作成:クローラーにページを発見されやすくするために、サイトマップを適切に作成する。
・外部リンクとサイテーションの強化:信頼性の高いサイトからのリンクやサイテーションを獲得し、サイトの評価を高める。
・内部リンクの最適化:ユーザーの回遊性を高め、サイト内の重要なページへの導線を確保する。
では、それぞれの項目をみていきましょう。
コンテンツの質を高める
検索エンジンの目的は、「ユーザーに価値ある情報を提供すること」です。
したがって、コンテンツの質を高めることは、検索順位を上げるための最も基本的かつ重要な戦略となります。質の高いコンテンツとは、単に長文であることや専門用語を多用することではありません。
むしろ、読者の疑問に的確に答え、実用的な情報を提供することが求められます。
例えば、「ダイエット 筋トレ」というキーワードで上位表示を目指す場合、単にダイエットや筋トレの大まかな説明を述べるだけでは不十分です。
- 体重を落とすにはダイエットと筋トレのどちらがおすすめか
- 専門家の意見はどのようなものか
- 具体的な実践方法
- 実際に体重を落とした人の事例
等を詳細に解説することが重要となってくるでしょう。また、最新情報や、オリジナルの画像やイラストを記載することで、コンテンツの独自性と価値を高められます。
ツールを用いて分析する
「SEOは記事を配信して、順位が上がるのを待つだけ」といった集客施策ではありません。
ツールを用いた分析が必要となってきます。
分析に応じて、コンテンツを改善し続けるのが一般的。
- Googleサーチコンソール
- Googleアナリティクス(GA4)
などの無料かつ高性能のツールも多いため、導入をおすすめします。
モバイル対応とページ速度の最適化
現代のインターネット利用者は、スマートフォンなどのモバイルデバイスを使用する方が過半数だそうです。
そのため、モバイル端末からも見やすいサイトであることは、検索順位を上げるための重要な要素となっています。
というのも、使い勝手の悪いサイトだとユーザーはすぐに離脱してしまうためです。離脱率が高いと、検索エンジンは検索順位を下げる傾向があります。そのため、内容だけでなく使いやすさの面でもユーザー第一に考えることが大切なのです。
「レスポンシブデザイン」を採用し、どのデバイスでも快適に閲覧できるようにしましょう。
また、ページの読み込み速度も重要な要素です。
数秒の遅延で離脱ユーザーが数十%上昇するという調査データも。
- 画像の最適化
- 不要な要素の削除
- キャッシュの活用
など、技術的な施策を通じて、ページ速度を改善することをおすすめします。
競合サイトの記事をふまえてリライトする
競合サイトの記事を参考にしながら、自社のコンテンツをリライトするのもおすすめです。
すでに1位になっているサイトには、
- 何が記載されているか
- 何が記載されていないか
をチェックするだけで、自社サイトのコンテンツ案も出やすくなるでしょう。ただし、模倣やコピペにならないように気をつけることが必要です。
タイトル、メタディスクリプションをリライトする
メタディスクリプションは、検索結果ページでタイトルの下に表示される情報です。
ユーザーは、検索エンジンで検索した後、
- タイトル
- メタディスクリプション
を見てアクセスするかどうか決める傾向があります。
そのため、上記をリライトすることでアクセス数を伸ばすことができるでしょう。タイトルを変更しただけで、アクセス数が数十%上がったという事例も。特に、「順位が上位の割にアクセスされていない記事」は積極的にタイトルとメタディスクリプションをリライトすることをおすすめします。
XMLサイトマップを作成する
XMLサイトマップは、サイトの構造を検索エンジンに明確に伝えるためのツールです。
「別にいらないだろう」
と考えている方も多いのですが、作っておくことをおすすめします。
適切に作成されたサイトマップは、クローラーにページを発見されやすくなります。
その結果、検索順位の向上に繋がることも。
XMLサイトマップは「sitemap.xml Editor」や、WordPressのプラグイン(追加機能のようなもの)を利用することで、手軽に作成できます。
外部リンクとサイテーションの強化
- 外部リンク(他サイトに貼られた自社サイトへのリンク)
- サイテーション(ウェブ上での引用)
は、サイトの信頼性を高める上で非常に重要です。また、それらを増やす施策をSEOの「外部対策」と呼びます。(自社のサイト“外”で行う施策のため、そう呼ばれています)
外部対策の結果、
- 外部リンクからアクセス数が増える
- ユーザーが直接社名を検索してサイトにアクセスする
ことで、検索エンジンからの評価も高まり、順位がも上がりやすくなるでしょう。
しかし、単に多くのリンクを獲得すればよいというわけではありません。
関連性の高い、信頼できるサイトからのリンクやサイテーションを獲得することが大切です。
- プレスリリースを配信する
- 業界イベントでゲスト登壇する
- 関連サイトに記事を寄稿する
などの施策を通して、外部対策を進めていきましょう。
内部リンクを設置し、欲しい情報にたどり着きやすくする
適切な内部リンク構造は、サイトの使いやすさの向上に繋がります。
内部リンクとは、サイト内に貼られた別コンテンツへのリンクのことです。
例えば、ダイエット食品を販売しているA社が記事内で商品の説明をしていたとしましょう。
ユーザーが説明を読んで「買いたいな」と感じても、購入ページへのリンクが無いと、「面倒だし、買うのはまた今度でいいか」と離脱してしまうかもしれません。
そのような際、商品の記事に併せて「ご購入はこちら」、「お問い合わせはこちら」などの文言とリンクがあれば、ユーザーは購入や問い合わせをしていたかもしれません。
そのため、内部リンクの整備は非常に大切な指標となります。
また、ユーザーが欲しい情報にアクセスしやすくなることにより、滞在時間やアクセス数の増加に繋がるでしょう。
その指標を反映し、検索順位の向上が期待できます。
順位が上がらないときにチェックしたいポイント
「SEO対策をしたのに、思うように検索順位が上がらない」
そう感じている方も多いかもしれません。
そんなときこそ、冷静に状況を把握することが大切です。
本章では、検索順位が上がらない際にチェックしておきたいポイントを4つご紹介します。理由がわかることで対策法も明らかになるはずです。
今後のSEO施策を決めるためにも、参考にしてみてください。
対策してから数ヶ月も経っていない
SEO対策の効果が現れるまでには、一定の時間がかかります。
弊社の事例では、早ければ3ヶ月、通常ですと6ヶ月ほどかかるケースが多いです。他社の事例ですが顕著な成果が出るまでに2年かかったというケースも。
Web集客というと、「すぐに効果が出る」、「記事を配信してすぐに順位が上がる」と思われる方も多いかもしれません。ですが、検索エンジンがサイトの変更を認識し、評価を更新するには、通常数週間から数ヶ月かかると言われています。
そのため、SEO対策は中長期的な視点で取り組むことが大切です。
最新のアルゴリズムに対応している?
検索エンジンのアルゴリズムは常に進化し続けています。
特にGoogleは年間数回コアアルゴリズムの更新を行っています。
更新の中には、検索順位に大きな影響を与えるものも。
そのため、最新のアルゴリズムに対応していないことが、順位が上がらない原因となっているケースもあります。
最新のアルゴリズム状況を見逃さないためにも、
- Google Serch Centralの Xアカウント https://x.com/googlesearchc
- 各SEO業社のオウンドメディア
等を日々チェックすることをおすすめします。
誤字・脱字は信頼感を損なうことも
些細に思える誤字・脱字の存在が、実はサイトの信頼性を損ない、結果として検索順位にも悪影響を及ぼす可能性があります。ユーザーにとって、誤字・脱字の多いコンテンツは、専門性や信頼性に欠けると判断される傾向があります。
特に医療や金融に関する堅いイメージのあるサイトでは誤字脱字には気をつけましょう。
サイト内に類似記事がないか
同一サイト内に類似したテーマの記事が複数存在する場合、
それらが互いに競合し、結果として全体的な順位低下を招く可能性があります。
例えば、
- ダイエット 30代
- ダイエット 40代
- ダイエット 50代
のワードを狙った記事が、どれも似たり寄ったりの内容となっていると、低評価になる可能性が高まります。
また、検索エンジンから「類似コンテンツ」と
判断され、低評価の要因になることも。
この問題に対処するには、類似記事の統合や、各記事のテーマをより明確に差別化することが効果的です。
先ほどの例では、
- 「30代以降のダイエット」でまとめて1本の記事にする
- その年代特有のトピックを含める(年代に刺さる例示、年代ごとの悩みなど)
といった施策が有効かもしれません。
SEO対策を始めた際は、早く記事数を増やそうと思う方も多いでしょう。
ですが、その分内容が薄くなったり、コピーコンテンツになってしまってはもったいないです。
それぞれの記事が濃い内容になるよう、工夫することをおすすめします。
まとめ
今回は検索順位を上げる7つの方法と、順位が上がらない際にチェックしたいポイントをご紹介しました。
具体的な方法は以下の7つです。
- コンテンツの質を高める:ユーザーに価値ある情報を提供し、実用的で独自性のあるコンテンツを作成する。
- 分析ツールを活用する:Google サーチコンソールやGoogle アナリティクスなどのツールを使用して、継続的にサイトのパフォーマンスを分析し改善する。
- モバイル対応とページ速度の最適化:レスポンシブデザインを採用し、ページの読み込み速度を改善する。
- 競合サイトを参考にリライトする:上位サイトの内容を参考にしつつ、独自の視点を加えてコンテンツを改善する。
- タイトルとメタディスクリプションの最適化:クリック率を高めるために、魅力的で適切なタイトルとメタディスクリプションを作成する。
- XMLサイトマップの作成:クローラーにページを発見されやすくするために、サイトマップを適切に作成する。
- 外部リンクとサイテーションの強化:信頼性の高いサイトからのリンクやサイテーションを獲得し、サイトの評価を高める。
- 内部リンクの最適化:ユーザーの回遊性を高め、サイト内の重要なページへの導線を確保する。
また、検索順位が上がらない際は以下が有効です。
- SEO対策の効果は、現れるまでに時間がかかるため、長期的な視点で取り組む
- 最新のアルゴリズムに注意を払い、適応する
- 誤字脱字に注意し、サイトの信頼性を維持する
- 類似コンテンツを避け、各記事の独自性を確保する
「SEO対策を始めてみたものの、なかなか成果が出ない」
とお考えの場合は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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