「サイトを作ったけど、どう集客したらいいの?」
「SEO対策のメリットと費用相場を知りたい」
「SEO対策は本当に効果があるの?」
ネットを使って集客する方法は多く、混乱してしまいますよね。
そこで今回はweb集客の中でもSEO対策を重点的にご紹介します。
広告を出すよりも低コストで、長期的な集客が見込めると言われているSEO。「web集客と言えばSEO対策」という方も多く、メジャーな方法です。メリットや外注費を安くするポイントも併せてチェックしてみてください。
Web集客とは
web集客は、インターネットを利用して集客し、売上アップを狙う施策のことです。スマホやパソコンが普及した結果、商品やサービス選びにネットを参照するユーザーは増えてきています。
企業にとっては、無料で始められる施策も多いことがメリットの一つと言えるでしょう。
web集客と一言でいっても、種類はさまざま。SEO対策やSNS運用、web広告の出稿のほか、Youtube配信、オンラインイベント、メルマガ配信など多岐に渡ります。今回はそうしたweb集客の中でも、SEO対策についてご紹介します。
SEO対策とは
SEOは、「Search Engine Optimization」の略です。日本語にすると「検索エンジン最適化」。
少しわかりにくいですよね。簡単に言うと、「自社のサイトを検索結果で上位に表示させる施策」のことです。
Googleやyahoo!などで検索したときのことを思い出してみてください。縦にサイトがいくつも表示されますよね。上位に表示されるほどアクセス数も増加します。その順番は、アルゴリズムによって決められています。そのため、SEO対策をして上位表示を狙うのです。
その方法として多いのが「コンテンツSEO」です。サイトで良質な記事を定期的に配信するなどして、検索エンジンからの評価を高めていきます。
そのほか、SEO施策としては
- 外部対策
他のサイトからのリンク獲得を目的とした施策。
外部リンクについての説明はこちらで説明しています。
ホームページを運用する上やSEO対策の一環として重要視されている被リンク(外部リンク)について解説していきたいと思います。 ホームページを立ち上げたばかりや今後SEOで集客していきたいと思っている方には非常に大切な内容ですので、ぜひ対策や[…]
- 内部対策
検索エンジンが、サイトの構造を理解しやすいようにサイトを構築する施策。
内部対策についての説明はこちらで説明しています。
「SEOの外部対策をやった方がいいって聞いたけど本当?」 「外部対策と内部対策って何が違うの?」 「具体的に何をすればいいの?」 SEO外部対策は非常に効果の高い対策のため、優先的に対応したいところです。しかし、何から始めれば良いかわ[…]
などが挙げられます。
SEO対策のメリット5選
長期的な集客が期待できる
作ったコンテンツは、会社の資産となり、長期にわたって集客効果が期待できます。広告のように予算や期間を決めなくとも、半永久的にweb上に残るからです。
SNS運用では、毎日〜数日に1回は投稿しないとフォロワーのタイムラインに掲載されにくくなります。
そうしたSNSに比べると、SEOコンテンツは検索結果上位を取ると1ヶ月は維持できるでしょう。毎日何を投稿するか頭を悩ませる必要がないため、SNSに比べて負担を軽減できるのもSEOのメリットです。
web広告よりも低コスト
WEB広告を始めるには、初期費用として数十万円から100万円が必要となるでしょう。また、広告効果を出し続けるには、費用もかけ続けなければなりません。
それに対しSEOは、コンテンツ制作費が最初にかかりますが、その後は無料でweb上に残ります。SEOコンテンツだけで集客が可能となれば、広告費もカットできるため、投資としてSEO対策を始めるのも良いかもしれません。
ブランディングに繋がる
「美容に関連することを調べると、いつもこのサイトが上位に表示されるなあ」
「カフェを調べてると、大体このサイトに辿り着く」
ネット検索をしていて、そのように思ったことはありませんか。あなたの企業も「美容といえば○○」、「カフェといえば○○」などのように想起されれば、ブランディングに繋がります。
例えばユーザーが「化粧水を買いたい」と思った時、すぐにあなたの企業を思い浮かべると、その分買ってくれる確率も高まるでしょう。一朝一夕にブランディングが叶うわけではありませんが、長期的な視点でSEO対策を始めてみるのも良いかもしれませんね。
潜在顧客との接点になる
まだ商品やサービスを購入する前段階のユーザーとの接点を持てるのもメリットの一つです。
アフターサービス、注文をしてからの流れなど、見込み客が知りたい情報を定期的に発信することで、顧客になってくれる可能性も高まるはずです。
営業・提案資料に使える
SEOコンテンツに使った文章やデータは、そのまま営業資料やプレゼンデータに転用できます。
意外と時間をとってしまう資料作成。ある調査によると、営業パーソンが「最も時間がかかると感じている業務」は資料作成だそうです。既存のコンテンツから使えそうな部分を抜き出せば、その分時間を短縮できます。
営業でお客様から質問が出た事項は、あとでSEOコンテンツに追加することで、記事のブラッシュアップも可能です。
SEOで上位を維持するには、改善が大切。ですが、普段コンテンツを読んでいるユーザーは、不明点があっても尋ねにくいものです。コンテンツを資料に活用すると、営業場面で出た質疑をコンテンツに追加できます。それをまた資料に使うことで、よりわかりやすい営業・提案資料になるでしょう。
このように相乗効果が見込めるのもSEOコンテンツのメリットです。
SEO対策の費用を安く抑えるポイント
SEO対策を依頼するうえでなるべく費用を抑えて依頼をしたいと思うのが信条だと思います。そういった際に依頼を安く抑えるポイントについて解説をしていきます。
SEO対策を外注する際の費用相場
SEO対策にかかる費用の相場は、月額10~50万円ほどです。サイトの規模や業界にもよって異なり、相場があるようでない、というのが現状かもしれません。また、
- 記事作成は自社で行うのか
- サイトの構築から始めるのか
などの要素によっても費用は大きく変動します。そのため、月額10~50万円はあくまで目安として捉える方が良いでしょう。
自社でコンテンツを作成する(素材を用意する)
月額費用が懸念点になる方もいるかもしれません。そのような場合は、コンテンツ(記事)を自社で作成すると、コストを削減できます。
- SEOライティング
- 必要な素材の用意(写真やイラスト、映像など)
のほか、時間や労力が必要となりますが、自社で人材を配置できる場合は、コストカットに繋がります。
また、従業員がコンテンツ作成を通じて
- サービスや強みの理解を理解する
- 自社に対する信頼が高まる
といった副次効果も期待できます。企業広報戦略研究所の調査によると、自社に信頼や愛着があると答えた従業員は約50%だったそうです。信頼がないと離職率の増加にも繋がりますから、コンテンツ作成を通じて
- SEO外注費のコストカット
- 自社への信頼強化
を目指してみるのも良いかもしれませんね。
ロングテールワードを狙う
SEO対策では、キーワード選びが大切です。
月に1万回以上検索されているような「ビッグワード」は上位表示を狙うのが困難。10万円以上かけてコンテンツを作っても、ビッグワードで上位になるかどうかは、正直なところ不明瞭です。
そのため、関連する用語を組み合わせた「ロングテールワード」をおすすめします。
例えば、「化粧水」といったビッグワードではなく「化粧水 30代 乾燥肌」などと言葉を組み合わせることで、ビッグワードよりも上位表示が狙いやすくなります。
ただ、こうしたキーワード選びは費用対効果を考えるのが難しいことも。そのため、コンテンツ作成は自社で行い、キーワード設計は業者に依頼するのがおすすめです。
成果報酬型の契約を選ぶ
SEO対策では、成果報酬型の契約もあります。「定めた順位に表示された日数×数千円」が相場で、月額契約よりも安くなることも。ただし、
- 検索結果1~3位は料金が高いことが多い
- 悪質な方法で順位を高める業者もいる
- 月額よりも割高になることもある
という点に注意が必要です。
SEOを外注する際の注意点
とにかく費用が安いからで依頼をするのは危険です。自社に合った提案内容なのか?本当にその施策で大丈夫なのかをしっかりと説明をしてくれるかつ今までの実績についても説明を行ってくれる業者を選定する必要があります。
SEOを依頼する際の注意点について解説します。
「安いから」で業者を選んで失敗した事例も
SEO対策を外注する際の費用はピンキリです。記事のクオリティを高めようとするなら、1本10万円以上かかることも。
一方で「できるだけ安くしたい」と、格安のSEO業者に依頼する際にも注意が必要です。簡易な対策しかとってもらえず、料金を払っているのに集客効果がいっこうに出ない、といった事態に陥るかもしれません。
そのため、外注する際は
- 料金の内訳
- 施策内容
を具体的に説明してくれる業者がおすすめです。
また、効果測定やレポートなどで、どのくらい集客や売上が伸びたかを提示してくれる業者のほうが良いですね。
「契約したのに効果が出ていない」、「SEO対策で実際に集客できているのだろうか」などの不安を持ちながらだと、業者と付き合っていくのもたいへんです。そうした不安を解消してくれる業者を選びましょう。
コストパフォーマンスを考えてから依頼するのがおすすめ
「SEO対策=コスパがいい、絶対に元をとれる」。
そう考えている方もいるかもしれません。しかし、別の施策のほうが集客が見込めた、という例はいくつかあります。例えばある美容室の例をみていきましょう。WEBから集客するために、ホームページをリニューアルし、SEOコンテンツも配信しました。ところが、思ったように売上が伸びなかったのです。
お客様がどのように美容室を選ぶかを検討したところ、「美容室口コミ・予約サイトの掲載内容を改善するほうが効果があるのでは」という結論に至りました。その後掲載情報を直したことで、SEO対策よりも低コストで売上が伸びたそうです。
また、実店舗を持っている場合はSEO対策よりもMEO対策(地図エンジン最適化対策)のほうがコスパが良い場合も多いです。このように、SEOはWEB集客で絶対必要とまでは言い切れません。だからこそ、企業形態やかけられる予算、見込まれる効果等を把握した上で、施策を決めることをおすすめします。
悪徳業者に注意
SEO業者をかたる悪徳業者もいます。「○○万円払えば、絶対に検索結果で1位をとれる」、「1ヶ月でランクを上げられる」などと提案し、料金を請求します。
実際には何も施策をしておらず、料金を騙し取られたというケースも。
また、悪質な方法(ヤラセやリンクを買うなど)で順位を伸ばし、Googleからペナルティを課されたケースもあります。ペナルティを課されると、検索結果に表示されなくなる恐れも…。そこから上位まで持ち直すのは困難です。そのため、SEO対策を外注する際は慎重に業者を選びたいですね。
- 実績を公開している
- 施策内容が明確
- 具体的にかかる料金を説明してくれる
- 相性が合う
といった点はまず確認しておきたいところです。また、Googleからも「SEO業者の選択」として、SEO業者の選び方が公表されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
今回は、Web集客の方法としてSEO対策をご紹介しました。
SEOは、検索結果で上位表示を狙う施策です。長期的な集客が見込めるのがメリットで、自社でコンテンツを作ることで費用を安くできます。
ただ、費用対効果等を考えると、特に初期は業者に外注するのがおすすめです。SEO対策費の相場は月額10-50万円ほど。悪徳業者もいるため、事前によくチェックしてから依頼したいですね。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
永田達成の代表プロフィールはこちら
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