検索順位が下がったときに考えられる主な原因と対策について解説を行っていきたいと思います。現在Googleのアップデートは年に数回(2回~4回ほど)行われており、2022年は3回のアップデートが行われました。
その際、検索の影響を受けるサイトもあり、どのように対処すれば良いかわからないと思います。今回はGoogleのアップデートを受けた場合やアップデートが起きていない場合でも検索順位が下がったときに考えられる主な原因と対策についてプロの目線から解説していきたいと思います。
検索エンジンへの最適化をすることでより効果的な集客ができますので、ぜひ自社でも取り入れて対策されてみてはいかがでしょうか。
2022年Googleアップデートの情報および内容
2022年のGoogleアップデートは3回(5月、9月、12月)行われました。(12月20日現在3回目のアップデート中)また細かいアップデートを含めると年に数十回以上のアルゴリズムの更新が行われています。
では実際にどのようなGoogleアップデートが行われたのかGoogle公式の発表内容をもとに解説を行っていきたいと思います。
コア アップデートを含む Google アルゴリズム アップデート履歴のリストはこちら
2022年5月 コア アップデート
Google では年に数回、ランキング処理全般に大幅な改良を加えており、このような改良をコア アップデートと呼んでいます。コア アップデートは、検索結果の全体的な関連性を向上させ、すべてのユーザーにとって利便性と有用性が高まるようにすることを目的としています。
Google公式の案内になります。
基本的にはすべてのユーザーにとって利便性が向上するアップデートがメインであり、有益な情報を常に発信しているサイトやブログが上位へと表示される傾向です。また最近のアップデートでは「品質評価ガイドラインと E-A-T 」が重要視される傾向で今回のアップデートでもその動向が顕著にでたアップデートと言えるでしょう。
品質評価者は、Google が E-A-T と呼ぶ基準をコンテンツが満たしているかを判断するために特別な訓練を受けています。この基準は「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」を意味します。ガイドラインを確認することで、E-A-T の観点からコンテンツを評価して、検討すべき改善点を見つけられるかもしれません。
このように専門性や権威性、信頼を重視する内容をより強固に信頼あるサイトや企業(法人サイト)が上位表示されている状況です。以上が2022年5月に行われたGoogleアップデートの内容になります。これらの内容は2019年頃から頻繁に行われており、継続してのアップデートとなります。
2022年9月 商品レビューに関するアップデートの仕組み
商品レビューに関するアップデートは、質の高い商品レビュー、洞察に富んだ分析と独自の調査を提供し、そのトピックのことをよく知る専門家や愛好家によって書かれたコンテンツを高く評価することを目的としています。現在、このアップデートは世界中の英語による検索のみを対象としています。
商品レビューに関するアップデートは、主にページレベルで商品レビュー コンテンツを評価しますが、サイトの商品レビュー コンテンツが膨大な場合は、アップデートによってサイト内のすべてのコンテンツが評価される可能性があります。商品レビューがあまり多くない(商品レビューがサイト全体に占める割合が実質上数パーセントにも満たない)場合は、サイト全体の評価が行われる可能性は低くなります。
今回は英語圏を中心に実施されたアップデートであり、商品レビューに関する内容となります。9月のアップデートで日本のサイトが大きく影響を受けた報告はあまり見受けられず、9月のアップデートに関してはそこまで気にする内容ではなかったアップデートと言えると思います。
ただ基本的にはユーザー目線に応じたレビューや評価を重視したアップデートに違いありません。
2022年12月 ヘルプフルコンテンツシステムの仕組み
2022年12月21日現在もアップデートが実施されているヘルプコンテンツに関するアップデートになります。
Google 検索のヘルプフル コンテンツ システムでは、シグナルが生成され、自動ランキング システムで使用されます。これにより、人間が人間のために作成した独自性のある有用なコンテンツが検索結果に表示されやすくなります。このページでは、ヘルプフルコンテンツシステムの仕組みと、コンテンツの評価・改善の方法について説明します。
内容はこちら自動で生成したコンテンツや複製、有益ではないコンテンツが排除され、人間が人間の為にしっかりとライティングしたコンテンツが重要視されるアップデートになります。
近年AIがライティングした記事が非常に性能が高く、一日で数百もの記事コンテンツを配信することが可能になっています。また記事の内容も当たり障りない文章となっており、一目見ただけではAIが書いた記事とは判断できにくくなっています。
それら有益とは言えないコンテンツを排除するためのアップデートであり、今回のアップデートで複製や質の低いコンテンツは順位が下がる可能性があると想定されます。ロールアウト(完了)は約2週間と想定されており、今月内には完了予定となっています。
更にGoogleアップデートはロールアウト後も順位の変動が起きることが想定され、ロールアウト発表後も安心はできません。Googleは常に細かいアップデートを行っているため今後の検索順位の動向についても確認する必要があります。
ここまで年に数回行われているGoogleアップデートについて解説を行いましたが、Googleの方針や検索が下落する可能性があるサイトの傾向が少し理解できたのではないでしょうか?
では実際に検索順位が落ちた原因について詳細含め解説していきたいと思います。
検索順位が落ちた原因について考えてみる
検索順位が落ちる(下がる)原因はGoogleアップデートの影響はサイト本来の影響など多岐にわたります。それら原因を改善することで順位は復活する可能性がありますので、ぜひこちらの内容を参考に検索順位の対策をされてみてはいかがでしょうか?
Googleのアップデートで検索順位が下落した
これが一番多い検索下落の原因ではないでしょうか。
Googleの傾向としてはユーザー目線が重要視されており、「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」が担保されたサイトが上位表示される傾向にあります。
自社のサイトがそれらに当てはまっていない場合は早急に改善する必要があります。
専門性については特化した情報、権威性については専門家監修のもと書かれた記事、信頼性についてはエビデンスが明記された記事など、ユーザーが本当に信じて良い情報なのか?他社サイトのコピーコンテンツではないのか?アフィリエイトのように収益重視で書かれた記事ではないのか?など、ユーザーにとって不利益となる内容がある場合は検索順位に大きく影響される可能性があります。
これらを一つずつ改善することでGoogleアップデートに対する対策を実施することが出来ます。
Googleからペナルティを受けて順位が落ちる
検索が一気に下落した、突然圏外にいってしまったといった経験はないでしょうか?そのような場合一度GoogleSearchConsole上にセキュリティと手動による対策部分の確認を行ってみましょう。
手動による対策とはGoogleのスタッフ自らがスパムサイトと認定した際に対策される内容になります。上記画像部分にエラーとして判断された内容が表示されるようになっています。
それらエラーの対策後再度インデックスの送信を行い、Googleの結果を待つことになります。手動による検索下落の影響は大きくすぐに検索が戻る場合が少ないです。常に健全なサイト運営を行うことが大切となります。
他社サイトがより良質なコンテンツを配信した
Googleのアップデートは常に行われています。他社が自社サイトより、より有益な情報発信や回数を実施することでGoogleは有益なサイトを上位表示することになります。
1位だから何も対策しないといったことにはなっていませんか?1位だと常に研究され、配信されているコンテンツの中身も参考にされています。他社よりも優れたコンテンツ、オリジナルのコンテンツ配信は常に行う必要があります。
自社よりも上位表示されたサイトが配信していないオリジナルのコンテンツで検索順位を取り戻しましょう。
対策コンテンツがnoindex設定になっていないか
noindexタグとは、Google・Yahooの検索エンジンにサイトやページをインデックスさせないようにするためのメタタグのことです。サイト全体や記事単体での設定が可能です。
記事の移行やサイト内の変更、記事の統合、サーバーの変更などを行った際にnoindex設定になっていませんか?最近のサイトでは記事ごとで簡単にnoindex設定ができる為、統合した際などに誤ってチェックが入っている場合があります。
まずはサイト全体の確認と記事単体、記事一覧などの確認を行ってみましょう。
重複コンテンツとみなされている
上位表示されているサイトの構成や文章をそのままコピーして利用していませんか?
そのような行為はコピーコンテンツとして対処され検索結果に表示されなくなります。参考にする程度であれば問題ありませんが、文章をすべてコピー、画像をそのまま利用するいった行為はNGですので絶対にやめましょう。
また文章を利用する場合は必ず引用元の明記と引用の範囲内にて掲載を行うことが大切です。
サイトのリニューアルを行った
サイトのリニューアルを行うと今まで上位で表示されていたコンテンツが下落することがあります。その原因としてページの統合、見出しやタイトル、説明文の変更、構成、デザインの変更など原因は多岐にわたります。
今までそのサイトだったから上位表示されていた訳でその内容が一気に変わると検索の順位も変わる可能性があります。さらにパーマリンクと言われるサイトのURLも変わっている場合もあり、その場合はリダイレクト処理といったサーバー側での対応が必須になります。
これらリダイレクト処理を行わない場合はページがないと判断されてしまい、アクセスの流入にも影響することが予想されます。リニューアルを行う際はSEOも理解している制作会社に依頼することお勧めします。
ただのデザインのやり替えや集客を意図していない場合は問題ありませんが、集客やアクセスを意図したリニューアルであれば、必ず考える必要がある部分になります。リニューアル前には現在の状況と今後考えられる内容含めて検討することが大切です。
以上ここまでが検索順位が下落する理由になります。もちろんこれだけが原因ではありませんが、主な原因として考えることができる内容になります。まずはこれらの内容を確認し対策できる部分は早急に対策し検索順位を復活させましょう!
検索順位が落ちた時に対策する内容
次に検索順位が下落した場合に対策するに内容について解説します。下落の原因と合わせることでより効果的な対策ができますのでまずは原因の調査を行い次に対策を行いましょう。
良質なコンテンツを作成する
Googleが最優先として掲げているユーザーにとって良質なコンテンツの作成です。では一体どのような内容が良質なコンテンツと判断されるのでしょうか?Googleが明記している良質なコンテンツの確認を行ってみましょう。
良質なコンテンツと品質に関する質問
※Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」より引用
- コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
- コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
- コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
- コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
- メインの見出しやページタイトルは、内容を要約して説明する有用なものですか。
- メインの見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張している、または読者に強いショックや不快感を与えるものではありませんか。
- 自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか。
- コンテンツには、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値がありますか。
- 検索結果に表示された他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供していますか。
これら内容が良質なコンテンツとして承認される項目となります。一つ一つ確認を行いより、ユーザーにとって良質・有益なコンテンツ作成に取り組むことが検索結果下落時にとる最善の対策となります。
競合他社の分析
自社サイトが下落したということは他社サイトが上位表示されているということになります。まずはなぜ検索結果が下落したのか?何がダメだったのか?どの部分が検索に影響したのかを他社サイトを分析しながら自社サイトも分析します。
分析の内容は以下
- サイト構成の確認
- 専門性を出しているか
- 記事に対して監修者などを設けているか
- 古い情報は新しい情報に更新されているか
- 無駄な情報や文章を増やすだけの内容になっていないか
- 画像が適切に配置されているか
- 見出しや目次、タイトル、ディスクリプションなどSEOの基礎となる部分は対策できているか
- ドメインの評価・外的要因(DR、被リンク数等々)
これら内容を競合サイトと比較し、自社にしかないもの、他社にしかないものを把握し既存コンテンツのリライト、新規コンテンツを作成する際の追加内容としましょう。
そうすることで他社より優れたコンテンツを作成することができ上位表示されやすくなります。
優先順位としてはユーザーにとって良質・有益なコンテンツの作成ではありますが、より質を高める場合は他社にないもの、自社にしか掲載できない情報を追加することで優位性を確保することができます。
サイトの技術的な部分のエラー対応
サイト内で技術的なエラーは出ていませんか?技術的エラーとは以下のような項目です
- 404エラー
- 500エラー
- 不正アクセスによるサイト閲覧不可
- SSL証明書の未発行・有効期限切れ
- メタタグの不整合(noindexや未入力)
- リダイレクト処理時のエラー
- サイトスピードの低速化
これらが長時間発生すると検索順位にも影響します。なるべくエラーの時間を短縮することで被害を最小限にとどめることが出来ますので、エラーを確認次第すぐに対処するようにしましょう。
エラーを対処することで一度下落した検索順位はすぐに戻る傾向でnoindex等は一時的に表示されませんが、noindex解除後、GoogleSearchConsole上でインデックスの登録を行うと数時間後には元の検索順位に戻っていることがほとんどです。
当社クライアント様のサイトで不正プログラムを埋め込まれ、ファイルの改ざんをされた場合も一時的に検索結果が下落しましたが、すぐに対処することで元の検索順位に戻るといった現象を経験しました。
いかに早く対処することが大切かであり、スピード感ある対処であれば大きな問題になることはありませんので追いついて対処しましょう。自社ですぐに対処できない場合は制作を行った会社に相談するか、休日であればネット上で検索しすぐに対処してくれる会社に相談することをおすすめします。
サイトをすぐに更新せず様子を見る
最後になりましたが、Googleアップデート時によく見受けられる光景ですが、検索結果下落すぐにコンテンツの改修や悪いと予想して対処するサイトが多々ありますが、数日様子を見るのもアップデートの対処となります。
数日後には元の順位に戻っている場合も多く、逆に何も扱わない方が良い場合もあります。焦って更新してしまうことも理解できますが、数日待つことで順位が戻ることも想定した対処をすることも念頭においておくことも大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか。検索順位が下がったときに考えられる主な原因と対策について解説しました。検索結果についてGoogleはユーザーにとっての有益なコンテンツを求めており、常に最新情報への更新と発信が必要となります。
また、今後もGoogleのアップデートは行われ、そのアップデートに対してコンテンツを磨いていくことで他社より上位表示される秘訣でもあります。Googleのアルゴリズムも年々進化しており、AI・コピー・複製などによるコンテンツ作成は常に排除・淘汰され最終的に残るものは人間が人間の為に作ったコンテンツとなるでしょう。
当社ではGoogleのアルゴリズムに最適化した検索エンジン最適化を行っており、コンテンツの配信から内部・外部対策をトータル的に提案・実行できる会社でもあります。
現在では福岡を中心に全国の企業様よりご依頼をいただいており、サイトの無料相談の引き合いも非常に多くなっています。リニューアルを行う予定だけど、この内容でSEOは問題ない?SEOをしているけどうまくいかない、このキーワードで上位表示したいけど何をどうすれば良いかわからないなど、皆様が疑問に思っていることや相談事などお気軽にお問い合わせください。
SEOに関するプロがすぐにお客様のサイトを診断させていただき、最適な改善案をご説明させていただきます。以上今回は検索順位が下がったときに考えられる主な原因と対策についての解説でした。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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