今回はリライトについてご紹介します。記事は公開して終わりではありません。定期的にリライトすることで、SEO効果を高めることができます。反対に、放置したままだと順位が下がってしまうことも。
そこで今回は、リライトについて
- 必要な理由
- リライトの効果、メリット
- 方法
- リライトに活用できる無料ツール3選
をご紹介します。記事のリライトをどうしたらいいかわからない場合は、ぜひチェックしてみてください。
リライトとは
リライトは記事の文章を書き直すことです。記事は時間が経つと情報の更新が必要になることも。そのため、定期的にリライトすることが必要なのです。そのほか、リライトの効果もみていきましょう。
リライトが必要な理由
検索エンジンからの評価を高めるためにも、リライトは必要です。
記事はそのまま数年放置しておくと、情報の鮮度が落ちてしまいます。その結果、検索結果の順位も下がりやすくなります。
例えば、「【2023年最新】SEOコンテンツの作り方」という記事が、2023年時点で3位に位置しているとしましょう。この記事が2025年も3位を維持しているかと言われると、順位が下がっている可能性が高いと考えられます。そのため、2025年にも上位記事にするためには、記事をリライトして情報を更新する必要 があるのです。
最新情報を届ける記事でなくとも、随所で情報の更新が必要な場合もあります。例えば、お店を紹介する記事では、営業時間やメニューが変わっていることもあります。そのため、「トレンドを紹介する記事じゃないから、リライトは必要ない」と決めつけずに、最新の情報を掲載するようにしましょう。
リライトの効果
リライトの効果は主に以下の通りです。
1. ユーザーが正確な情報を知ることができる
2. 検索エンジンからの評価が高まりやすい
3. 新規記事よりもコストがかからない
それぞれの項目をみていきましょう。
1. ユーザーが正確な情報を知ることができる
リライトし、最新の情報に更新することで、ユーザーは正確な情報を知ることができます。一方で、古い情報を載せていると、
「掲載されていたお店に来たのに閉業していた」「紹介された手法を試したのに効果がなかった」
というケースも起こり得ます。そうなると、サイトコンテンツ自体の信用も落ちてしまうでしょう。そうしてPV数が下がり、離脱率が上がるとSEOとしても悪影響です。また、サイトを通じた購買や集客といった直接的なWEB集客力も落ちてしまうかもしれません。
そのため、リライトをしてユーザーに正確な情報を届けることが大切なのです。
2. 検索エンジンからの評価が高まりやすい
リライトでは、最新の情報に書き換えるほか、
- タイトルや見出しをわかりやすく変更する
- 専門家からの監修コメントや、実体験情報を掲載する
なども施策として挙げられます。こうした内容は、Googleが求めているものと言われています。それらを満たした結果、評価が高まり順位が上がる可能性が高くなるのです。
GoogleアナリティクスやサーチコンソールといったSEO分析ツールを活用して、ユーザーの滞在時間や離脱率など、指標を分析することでリライトすべき内容も見えてくるでしょう。そこを重点的に加筆・修正することで、よりSEO効果が高まる可能性があります。
3. 新規記事よりもコストがかからない
リライトはSEO効果が高まりやすい上に、新規記事を作成するよりも、コストがかからないのがメリットです。
記事のテーマや内容にもよりますが、新たに記事を外注すると1本あたり3~5万円かかることが多いです。一方でリライトであれば、その半額ほどで外注できることも。既に公開されているため、
- ユーザーがどこを重点的に読んでいるか
- どこで離脱しているか
といったデータも集まっています。そうした情報を活かしてリライトするため、新規記事よりもSEO効果が高い場合もあるのです。
SEOに効果的なリライト方法4選
続いてSEOで効果を出すためのリライト方法を4つご紹介します。全てを一度に行わなくても良いので、取り入れられるものから1つずつ実践してみてください。
最新の情報に更新する
まず行いたいのが、最新の情報に更新することです。情報の鮮度が古いと、検索エンジンからの評価が下がるほか、ユーザーの不利益になりかねません。
そのためリライトする際は、最新の情報が掲載されているかどうかをチェックポイントとして、進めてみてください。特にトレンド紹介記事では、新たな情報が出たら早急に更新するようにしましょう。
「経験要素」を追加する
実際に経験したことを示す文章を記事内に加筆・修正することもSEO上効果があると言われています。
2022年12月にGoogleのコンテンツガイドラインが変更されました。そこでコンテンツの評価軸として新たに追加されたのが「Experience 経験」です。このことから、今後のSEO記事では、コンテンツ作成者が実際に経験したことがわかる内容が評価されやすくなると言われています。
「福岡で人気のカフェ10選」といった記事を例にみてみましょう。お店の公式サイトやSNSで得た情報・写真をもとに記事を構成することもできます。ですが、経験要素をプラスするには、
- 実際にお店を訪れて写真を撮影する
- 店主へのインタビューを掲載する
- メニューを実際に食べた感想を載せる
といった内容が考えられます。その分、記事にかかるコストはかかってしまうため、キーワードの選定や費用対効果等をよく検討してからコンテンツ作成することをおすすめします。
図解を入れる
Googleは、コンテンツの独自性を評価していると言われています。そうした評価をしなければ、同じようなサイトが検索結果上位になってしまうためです。似たサイトが上位を占めていると、ユーザーの満足度が下がる可能性があります。
例えばバイキングに出かけて、スクランブルエッグしか並んでいなかったら、残念な気分になってしまう方も多いのではないでしょうか。WEB上でも同様で、上位サイトをコピーしたようなサイトは評価が高まりにくいのです。
ですが、一言で「独自性」と言っても、記事にそうした要素を出すのは難しいこともあります。そこでおすすめしたいのが、図解を入れることです。オリジナルの画像ということで、独自性を評価されると言われています。
また、ユーザーも内容を理解しやすくなり、滞在時間の増加にも繋がるでしょう。
図解は外注すると1件あたり5,000~10,000円が相場です。(内容によって異なる場合もあります) 専門家に記事の監修をお願いしたり、記事全体の切り口を変えたりするよりも安価に済むため、独自性を出したい場合はリライト案として考えてみるのもおすすめします。
上位サイトを参考にして内容を追記する
すでに上位に表示されているサイトをチェックしてみるのも、SEOでは効果があります。現在上位に位置しているサイトは、すでに検索エンジンから評価されているサイトです。そのコンテンツに
- 記載されている情報
- リンクの張り方
- 掲載されている画像
などを参考にしてみてください。自社コンテンツに活かせる内容があるはずです。それらを中心にリライトすることで、検索結果の上昇が見込めるでしょう。コピーコンテンツにならないよう気をつけながら実践してみてください。
リライトに使いたい便利ツール
最後にリライトを効率的に行うためのおすすめツールをご紹介します。
Googleアナリティクス
SEO対策をする上で必須とも言われているのが、Googleが提供している「Googleアナリティクス」です。
- ユーザーの属性
- 滞在時間
- PV数
離脱率、直帰率
など、SEOの分析で使う基本的な指標を調べることができます。
Googleアナリティクスをおすすめする理由は、利用料が無料なことです。Googleアカウントを持っていれば、無料で利用することができます。リライト以外にもWEB集客の効果を高める分析をするために重宝するツールです。ぜひ活用してみてください。
chatGPT
2022年頃から話題になっている生成AIの「chatGPT」。SEOコンテンツをリライトする際にも活用できます。
例えば、「”福岡 カフェ 駅近”で上位にくる記事のタイトル案を作成して」などと入力するだけで、数十秒で結果が出てきます。そのまま転用するには精度が低い場合もあるため、出てきた案を組み合わせたり、新たな案を出すためのたたき台にしたりすることをおすすめします。
そのほか、
- このワードで検索するユーザーの意図は?
- この記事に書くべき内容は?
といった質問を入力し、結果をコンテンツリライトに活用することもできます。
chatGPTは無料で利用できますが、コンテンツ作成に使う場合は、高機能な有料版の方がおすすめです。(月額2,700円ほど)
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、無料で利用できるキーワードリサーチツールです。任意のワードを入力することで、関連するワード等を調べることができます。AI機能も無料で利用でき、
・記事タイトルの提案
・ワードに関連した疑問
等を調べられます。
無料版のほか、機能制限が解除された有料版(月額734円~16,500円)もあるため、使用用途や頻度に合わせて入会も検討してみても良いですね。
まとめ
今回はSEOコンテンツのリライトについてご紹介しました。
リライトのメリットは、主に以下の通りです。
1. ユーザーが正確な情報を知ることができる
2. 検索エンジンからの評価が高まりやすい
3. 新規記事よりもコストがかからない
リライト方法としては、
- 最新の情報に更新する
- 「経験要素」を追加する
- 図解を入れる
- 上位サイトの情報を参考に追記する
を参考に行ってみてください。SEOでは無料ツールも多数提供されているため、それらを活用し、リライトに役立ててみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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