新しいホームページを立ち上げたものの、期待していた問い合わせが全く来ない。
そんな悩みを抱える経営者の方は少なくありません。実は、ホームページから集客できない企業には共通する原因があり、その多くは改善ができるものもあります。
本記事では、なぜホームページから成果が出ないのか、その原因を明らかにし、今日から実践できる具体的な改善策をお伝えします。
なぜホームページから問い合わせが来ないのか
ホームページを公開したのに反響がない場合、そこには必ず理由があります。
制作会社に依頼して見栄えの良いサイトを作ったはずなのに、なぜ成果につながらないのでしょうか。多くの企業が陥りがちな代表的な失敗パターンを見ていきましょう。
「誰に何を伝えたいか」が曖昧なまま
ホームページ制作で最も重要なのは、実は見た目のデザインではありません。「どんな人に」「どんな価値を提供するサイトなのか」という根本的な設計です。
多くの失敗事例では、ターゲットとなる顧客像が具体的に定まっていません。たとえば、30代の経営者なのか、60代の個人事業主なのかを明確にする必要があります。都市部の企業なのか、地方の中小企業なのかも集客の上では非常に重要になります。
その結果、誰にでも当てはまるような一般的な内容になってしまい、本当に届けたい相手の心に響くメッセージになりません。例えば、高級志向のサービスなのに価格の安さばかりアピールしていたり、若い世代向けの商品なのに堅苦しい説明文ばかりだったりすると、ターゲット層とのミスマッチが生じます。
対策:理想的な顧客像(年齢、職業、地域、課題)を1〜2行で定義し、その人たちの言葉で語りかけるメッセージを作りましょう。
検索エンジンに見つけてもらえない
いくらサイトの中身やデザインが素晴らしくても、誰にも見つけてもらえなければ意味がありません。現在、多くのユーザーは検索エンジン経由でホームページにたどり着きます。(最近ではAIからの回答として誘導されるユーザーも増えていますが基本は検索エンジンの対策になります)
基本的なSEO対策が施されていないサイトは、検索結果の上位に表示されにくいです。主な問題点は次の通りです。
- ページ内に適切なキーワードが含まれていない
- ページの読み込み速度が遅い
- モバイル対応が不十分
- セキュリティ対策が不十分
- 大手と同じ一般的なキーワードだけで勝負している
特に中小企業は、地域名を含めた複合キーワードやロングテールキーワード、エリアキーワードで勝負するのが有効です。また、技術的対策だけでなく、ユーザーにとって価値あるコンテンツを継続的に提供することが重要です。
作ったきり放置の放置状態
ホームページは「完成したら終わり」ではありません。むしろ、公開してからが本当のスタートです。
多くの企業が公開後に更新を止めてしまい、最終更新日が2年前で止まっているサイトや、新着情報が長期間更新されていないサイトを見たユーザーは「この会社は今も営業しているのだろうか」と不安に感じます。
検索エンジンも定期的に更新されているサイトを高く評価します。更新がないサイトは「情報の鮮度が低い」と判断され、検索順位が下がる傾向にあります。
対策:ブログ記事の追加、お客様の声の更新、季節のキャンペーン情報など、週に1回以上、定期更新の習慣を作りましょう。
訪問者がストレスを感じるサイト設計
訪問者が来ても、使いにくいサイトではすぐに離脱してしまいます。特にスマートフォンからのアクセスが多い現在、モバイルでの使い勝手は必須です。
よくある問題点
- スマホで文字が小さく読みにくい
- ボタンが小さくタップしづらい
- 横スクロールが必要で操作が面倒
- 過度なアニメーションや派手な配色で情報に集中できない
- スマホ対応になってPC版が表示されている
対策:スマホでの見え方を最優先に、CTA(問い合わせボタン)を分かりやすく配置し、不要な装飾は控えめにしましょう。
集客できるホームページに共通するもの
集客に成功しているサイトには共通する4つの要素があります。これらを自社サイトに取り入れることで、問い合わせが増える可能性が高まります。
ターゲットの悩みに刺さるメッセージ
成功サイトは、ターゲット層の課題や願望を的確に捉えたメッセージを発信しています。具体的な価値提案(例:「創業3年以内の社長へ。資金繰りの不安から解放します」)があると強い訴求力を持ちます。
検索上位を狙えるSEO対策
SEOは小手先のテクニックよりも、ユーザーに価値ある情報を継続して提供することが基本です。地域名を含めたニッチなキーワードや、専門性の高いテーマで記事を増やしていく戦略が有効です。
技術面では以下を確認しましょう
- 表示速度の改善(画像最適化、不要プラグイン削除)
- 適切な見出し構造(h1/h2/h3の整理)
- モバイルフレンドリーな設計
- 各種タグ回りの設定
- エリアページの作成・ローカル対策
定期的な情報発信
定期更新はユーザーの信頼獲得と検索エンジン評価の両方に効きます。更新内容は必ずしも大掛かりである必要はなく、
- 新しいお客様の声の追加
- 季節に応じたお役立ち情報・イベント情報
- 業界の最新動向の短い解説
などを継続的に行い、サイトを「生きている」状態に保ちましょう。
問い合わせに誘導する導線
問い合わせにつなげるためには、訪問者を自然に行動させる導線が必要です。成功サイトに見られる工夫は次の通りです。
- 問い合わせボタン・フォームがどのページからでも見つかる位置にある
- 「無料相談はこちら」「まずは資料請求」「限定○○人」といった具体的なCTAを使う
- フォームは必須項目を最小限にし、スマホで入力しやすい設計にする
今すぐ始められる集客改善の具体策
ここからは、予算や技術的ハードルを考慮した、すぐに着手できる改善策を紹介します。
お金をかけずに実践できる基本施策
現在のサイトがCMSや自社で更新できる仕組みになっている場合は一度以下内容を参考に改善されてみてはいかがでしょうか?自社で更新できる状態であれば費用も掛からずすぐに実践ができるためおすすめの施策になります!
既存コンテンツの見直しと充実化
まずは既存ページの内容を充実させましょう。
お客様の立場で読んだときに疑問が残らないか確認し、よくある質問や問い合わせ内容を反映させます。抽象的な表現は具体的な数字に置き換えると説得力が上がります(例:「年間300件の施工実績」「お客様満足度95%」)など。
また情報が古くなっているコンテンツに関しては最新の情報を追加することで検索にも上がりやすくなります。
Googleビジネスプロフィールの活用
Googleビジネスプロフィールは無料で使える強力な集客ツールです。
特に地域密着型ビジネスでは必須の対策項目です。基本情報の更新、写真の掲載(5枚以上推奨)、投稿機能での定期発信、新規口コミの獲得、既存レビューに対しての返信を実施しましょう。
飲食店や美容室のビジネスプロフィールであれば閲覧1ヶ月以内の来店率は60%以上も超える非常に有効な集客ツールになります。また企業に関するビジネスプロフィールも検索結果によっては有効な集客ツールとなり、エリアのSEOと組み合わせたローカル検索で一気に見込み客を獲得することができます!
お客様の声と成功事例の収集
実際に利用したお客様の声は最も信頼されます。
具体的なエピソードや数値、実名・顔写真の許可を得ることができる場合は随時掲載すると非常に効果的です。
TOPページ、会社概要ページの次によく閲覧されるページでもあり、実績、お客様の声は常に更新を行う必要があるページになります。
サイトの表示速度改善
速度改善でまずできること
- 画像をWeb用に圧縮する(元画像をそのままアップしない)
- 不要なプラグインの削除
- 自動再生動画の見直し
- スマホ最適化
即効性を求めるなら広告も視野に
短期間で成果を出したい場合はGoogle広告・Yahoo広告が有効です。代表的なのは検索連動型広告(Google広告)で、
- 「今すぐ客」に直接アプローチできる
- 初めてなら予算を1日1,000円程度から試すことも可能
- 広告文やランディングページの改善を繰り返すことでCVRやROIの改善ができる
SNS広告(Facebook・Instagramなど)もターゲティング精度が高く有効ですが、広告は継続コストが発生することを念頭に置き、並行して無料施策を進めることが重要です。
SNSを味方につける情報発信
ターゲット層に合わせたプラットフォームを選び、単なる宣伝ではなく価値ある情報を発信しましょう。投稿頻度は週2〜3回を目安に、投稿には必ずホームページへのリンクを含めて誘導を行います。
そうすることでサイテーションの獲得や外部の被リンク獲得も可能です。ホームページだけにこだわらず自社のターゲット層が利用する他、媒体も積極的にかつようすることが重要です。
効果測定と改善を繰り返すPDCAの回し方
GoogleGA4(アナリティクス)、GoogleSearchConsole等で現状を把握し、具体的な目標(例:3ヶ月でアクセス2倍、問い合わせ率1%→2%)を設定します。施策実施後は必ず効果検証を行い、改善を繰り返してください。
必要であればヒートマップの導入なども実施し、より具体的なデータ分析を行いPDCAを実施しましょう!
「作っただけ」から「集客できる」ホームページへ
ホームページは単なる会社案内やパンフレットページではなく、24時間365日働く営業ツールになり得ます。
ターゲットの明確化、SEO対策、定期更新、使いやすい設計、これらは特別な技術や大きな予算がなくても経営者の意識と行動で改善することができます。大切なのは完璧を求めすぎないこと。
まずは小さな一歩から始め、効果を見ながら改善を重ねていきましょう。すぐに実践できる改善案(例)
- 週に一度のブログ更新を習慣化する(個人ブログではなくターゲット層への訴求ブログ)
- お客様の声を一つ追加する
- 問い合わせボタンをスマホで目立つ位置に設置する
- 問い合わせフォームの必須項目を最小限にする
これらの積み重ねがやがてホームページの成果となって表れます。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「ホームページ作ったのに集客ゼロ…」中小企業経営者に知ってほしい失敗の原因と改善策について実際の改善例も合わせて解説を行いました。
ホームページは作っただけでは成果はでません。また短期的に改修を行い、その後は放置でもダメです!とにかくコツコツと更新を行いユーザー目線のホームページを作っていくことが重要になります!
ユーザー目線のホームページを作ることでGoogleからも評価され必然的に検索結果も上昇するという相乗効果が表れます。まずは簡単な部分から更新するという一方を踏み出してみましょう!
私たち株式会社Soelu(ソエル)ではお客様と一緒に二人三脚でホームページを使って企業の売り上げ最大化を実施しております。ホームページに関する制作、集客についてはぜひ一度お問い合わせ・ご相談ください。
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この記事の監修者

永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国で多くのクライアント様のウェブを支援。
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