Webコンサルティング(Webコンサル)会社は何を、どこまでしてくれるのか?また、業務内容や相場・費用についても合わせて解説します。自社サイトのWebコンサルティング(Webコンサル)業務を依頼したいと考えている場合はぜひ参考にされてください。
Webコンサルティング(Webコンサル)とは
WebサイトやWeb上のサービスを通して売上の改善や問題・課題解決をしたいお客様に、最適なWebマーケティングの戦略や方法を提案
基本的にWebコンサルティング(Webコンサル)会社は、実際の作業を行わず、現在の状況を把握し、最適な施策の提案を行うことが主な業務になります。
その中でもWebコンサルティング(Webコンサル)業務と実務を行ってくれる会社も存在し一気通貫での依頼も可能です。どちらが良いかは一概には言えず、専門的な分野Webコンサルティング(Webコンサル)はWebコンサルティング(Webコンサル)会社に、実際の作業や実務はホームページを制作した制作会社に依頼するパターンも存在します。
このあたりは予算の検討や対応範囲などの切り分けが必要になりますので、Webコンサルティング(Webコンサル)を依頼する場合はマネージャー的な存在が必要になることも事前に理解しておくことが必要です。
Webコンサルティング(Webコンサル)の業務内容と相場・費用
Webコンサルティング(Webコンサル)の業務内容は以下になります。
- 現状の問題点や課題点を見える化
- 改善提案・改善プランの立案
- 市場調査・競合調査・企画立案
- 集客案の立案(SEO対策・Web広告・SNS)
- サイト分析・サイト改善・レポート作成
これら内容がWebコンサルティング(Webコンサル)会社が行う業務になります。費用はプランやサービス内容により異なりますが、基本的に月額での費用発生で最低でも6ヶ月以上の契約が必要なところが一般的です。
※6ヶ月未満であれば結果を出すことが困難で、最低期間として考える必要があります。
Webコンサルティング(Webコンサル)の相場と費用
項目 | 内容 | 費用 |
コンサルティング業務 | 現状の問題点や課題点を見える化、改善提案・改善プランの立案、市場調査・競合調査・企画立案、集客案の立案(SEO対策・Web広告・SNS)、サイト分析・サイト改善・レポート作成、Webミーティング | 月額20万円~ |
サイト修正(実務) | 改善案に対して実際に作業を行う費用 | 月額5万円~ |
費用は上記5項目をすべて依頼した場合、月額で20万円ぐらいのボリュームとなります。それにプラスして実際の修正作業や実務を行う必要があり修正規模に応じた費用が別途必要になります。
もちろんすべてを依頼する必要はなく、部分的な依頼でも受けてくれる会社が多数存在していますので予算や依頼したい内容に応じてWebコンサルティング(Webコンサル)会社を選定しましょう。
現状の問題点や課題点を見える化
すでにサイトを運営している場合はGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソール、ヒートマップ等を駆使し現状の問題点や課題点を浮き彫りにします。その内容をクライアントが求める目標や目的をどのように達成できるかを見える化し、戦略と戦術を組み立てる役割を行います。
改善提案・改善プランの立案
目的や目標に対し、戦略と戦略のプランを立案しスケジュールやこれにかかる費用を算出します。いかに早く、どのようにして目標を達成できるかを考えるのがWebコンサルティング(Webコンサル)の業務内容になります。
市場調査・競合調査・企画立案
プロジェクト始動前であれば事前の市場調査や競合調査を徹底的に行います。そのデータに基づいた企画を立案し、目的達成へのプラン策定を行うことになります。
集客案の立案(SEO対策・Web広告・SNS)
決まった目標に対してどの戦術でPRしていくのかを具体化しSEO対策であればキーワードの選定から集客方法、Web広告であればGoogle広告、Yahoo広告、SNS広告などの選定します。
またSNSでの集客も視野に入れた戦術であれば利用する媒体やターゲット層の選定も行うことになります。Webでの集客は現在非常に多くの集客方法があります。自社に合った方法と今後も継続することができる集客を行いましょう。
サイト分析・サイト改善・レポート作成
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソール、ウェブツールなどを駆使しサイトの分析と改善レポートの作成を行います。そうすることで今後の改善点や今後の対策内容を浮き彫りになり、より具体的な改善内容となります。
その際最低でも月に1度Webの戦略会議を設ける必要があり、Webコンサルティング(Webコンサル)会社と自社で密な連携をとることも重要です。すべて任せきりの依頼は成功する確率を下げてしまいます。
一緒に取り組む姿勢で依頼を行いましょう!
Webコンサルティング(Webコンサル)会社に依頼をした際のメリットとデメリット
Webコンサルティング(Webコンサル)を依頼した場合にはもちろんメリットやデメリットが存在します。それらを理解しておくだけでも依頼する際の指標となります。
ここではメリット・デメリットについて解説します。
Webコンサルティング(Webコンサル)を依頼した際のメリット
- 専門的な知識からの提案や改善を聞くことができる
- 中立的な立場で要望とユーザーが求めていることの判断や提案が可能
- 戦略と戦術(施策)を分けて提案することが可能
- Web制作会社との連携や施策を提案してもらえる
- 集客から成約までの流れを一緒に考えてもらえる
- Web上の知識を得ることができので、自社従業員の育成に活用できる
メリットとして考えることができる点は専門的な提案や中長期的なプランを出してもらえることになります。またそれら考え方の部分を自社に取り入れることで若手社員や新入社員にも共有を図ることができます。
Webコンサルティング(Webコンサル)を依頼した際のデメリット
- 依頼した際の費用が比較的高い傾向にある
- 基本的に提案や改善部分の指示なので、実際の施策とずれが生じる可能性がある
- 提案内容に対して実際に作業を行うことが別に必要であり費用もかかる
- 知識やノウハウだけの提供で、実際に施策を行う立場での提案がない場合がある
- 責任の所在を決める必要がある
- Webコンサルティング会社とWeb制作会社の中間管理が必要となる場合がある
以上がデメリットとして考えらえる項目になります。ただ専門的な知識を得ることができるという点でデメリットをカバーすることができる場合があります。
依頼内容や依頼する部分のすみわけを行い効率的な依頼をすることで費用を抑えることができます。まずは自社の予算や依頼するべき内容をしっかりと決めておくことが大切です。
Webコンサルティング(Webコンサル)会社に依頼する際の確認点・ポイント
Webコンサルティング(Webコンサル)会社に業務を依頼する際のポイントを説明します。依頼を考えている際は事前に確認しておきましょう。
- 契約内容や最低契約月の確認
- 責任の所在と対応業務の範囲
- 今までの実績や提案内容の確認
まずはこちら3点を事前に確認しておくだけでも契約時や相見積り時の選定指標となります。
契約内容や最低契約月の確認
契約する内容の適応範囲、契約終了時の対応、最低契約契約月の有無を事前に確認することをお勧めします。依頼の適応範囲は予算や実際に依頼する内容に応じて変動すると思われますが、契約終了時の権限や今まで取り組んでもらった部分の著作権等の問題は明確にしておくことが重要です。
更に最低契約月も確認することが重要であり、費用が安いからと言って契約してしまうと契約ができないこともありますので、必ず確認しておきましょう。
責任の所在と対応業務の範囲
Webコンサルティング(Webコンサル)会社が負うことになる責任部分を事前に明確にしましょう。Webコンサルティング(Webコンサル)会社とすでに依頼をしているWeb制作会社など複数の業者が同時に業務を行うことが責任の所在が不明確になってしまう場合があります。
責任の明確化は非常に大切なことでもあります。
今までの実績や提案内容の確認
自社と同業種での実績や他社で成功した事例や実績をWebコンサルティング(Webコンサル)会社のホームページ上で確認することが大切です。ホームページ上に掲載されていない場合は一度お問い合わせを行い打ち合わせ時に確認しましょう。
Webコンサルティング(Webコンサル)を元にサイト制作を行った事例
ホームページのリニューアル成功事例
株式会社Alesco様
ホームページのリニューアルとSEO対策の実施により、メインキーワード「名古屋 パーソナルトレーニング」で3位を獲得(対策前には圏外)。その他サブキーワードでも網羅的に上位表示を実現し、お問い合わせの増加と収益アップに協力させていただきました。
- 名古屋 パーソナルトレーニング
メインキーワード対策実施から約半年で30位から3位に表示
株式会社安心頼ホーム様
デザイン性とSEO対策を考慮したホームページを制作させていただきました。全面リニューアルにあたり、旧サイトから「お客様の声」500件近くを移行、メール設定や各種サポートもトータル対応。リニューアル後の1ヶ月間のお問い合わせ件数は約90件に上り、ホームページの効果を早速実感されたとのうれしいお声をいただきました。
ホームページリニューアル後、約90件のお問い合わせ
まとめ
Webコンサルティング(Webコンサル)会社に依頼するは会社の特性や強みなどをしっかりと把握し、一体どこまでやってくれて、何を強みとしているのかを必ず確認するようにしましょう。
依頼したのは良いが、あとから責任の所在など宙に浮いているということが多々ありますので、複数の業者が一緒に仕事をする際は役割分担を決め、どこまでやってくれるのかを決めておきましょう。
Webサイト制作会社とWebコンサルティング(Webコンサル)会社の違い
一番の違いは実際に作業を行うかどうかの違いになります(Webコンサル会社でも実作業を行う会社多数存在します。)
Webサイトの制作会社は依頼者から受けた内容をもとに自社のディレクターやデザイナー、開発部隊で修正を行いますが、Webコンサルティング(Webコンサル)会社が行う業務は制作前の市場調査や制作後の運営部分(戦略部分)の考案、提案、レポート作成がメインとなります。
最近ではWeb制作会社がWebコンサルティング(Webコンサル)を行い、Webコンサルティング(Webコンサル)会社がWeb制作を行っていることが多くあり、自社一貫での請負が多くなっています。
依頼する前は、それぞれの会社の強みや特徴を理解することが大切であり、失敗しない為の内容でもあります。以上今回は、Webコンサルティング(Webコンサル)会社は何をどこまでしてくれるのか?業務内容や相場・費用について解説しました。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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