Webサイトのアクセスを増やす・効果を高めるためには、SEO施策が必要不可欠です。Webサイトの運営について調べると、必ずといっていいほどSEOという文字を目にするのではないでしょうか。
SEO施策を正しく行い効果を高めるためには、まずは基本的なポイントを押さえることが大切です。いきなり応用やテクニックから学ぼうとしても、基礎がついていなければ失敗してしまうリスクが高いです。
本記事ではSEOの基本として、施策の概要や具体的な方法、注意点などを解説します。
SEOに必須の基本知識
まずはSEOの基本的な部分として、概要や必要性について紹介します。SEOに取り組む意味を意識するうえで重要なポイントのため、必ず押さえましょう。
SEOとは
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジンの検索結果で上位表示をさせるために行う施策です。日本語では「検索エンジン最適化」と表現します。
検索エンジンにおける結果の表示順位は、さまざまな要素が絡み合って決定されます。検索エンジンが理解しやすいサイト構造やコンテンツ内容にすれば、検索エンジンによる正しい認識・評価が得やすいです。逆にいうと、SEOを意識しないでサイトやコンテンツを制作すると、評価が上がりにくくなるリスクがあります。
検索エンジンからの高い評価を獲得し、検索結果での上位表示を実現させるために、SEO施策が必要です。
SEOが必要な理由
SEOは検索結果での上位表示を目指して行う施策です。しかしそもそも、なぜ検索結果での上位表示を目指すべきなのでしょうか。
その理由は、検索順位はアクセス数に大きく影響するためです。ユーザーは何らかのニーズを抱えてキーワードを検索し、検索結果で表示されるページにアクセスします。そして多くのユーザーが、検索結果で上位表示されたページからアクセスする傾向です。すなわち上位表示されるほどアクセスを集めやすく、逆に順位が低いと検索エンジンからアクセスするユーザーが少なくなってしまいます。
Webサイト運営による成果を得るためには、何よりもユーザーからのアクセスが欠かせません。そしてユーザーの流入経路として、検索エンジンは非常に重要な存在です。検索エンジンからのアクセスを増やすために、SEO施策が必要といえるのです。
SEOの基本的な施策
一言でSEOといっても、さまざまな施策が存在します。数ある施策のなかでも基本的な内容として、今回は以下の5つを取り上げました。
- キーワード選定
- 量・質ともに兼ね備えたコンテンツ制作
- タイトル等の重要なタグにキーワードを入れる
- 適切な内部リンクの設定
- 使いやすいページにするための工夫
それぞれの施策について詳しく解説します。
キーワード選定
キーワード選定とは、対策キーワードを検討・決定する行為です。
SEOはキーワードで検索したときの結果における上位表示を目指すために行います。その「上位表示を目指すキーワード」を決めるために行うのが、キーワード選定です。すなわちキーワード選定は、SEOの方向性を決める要素ともいえます。
キーワード選定では以下のポイントを押さえる必要があります。
- 自社サイトのコンセプトやターゲット層に合っているか:自社のコンセプトやターゲット層に合わせたキーワードの対策が大前提です
- 検索ボリュームの大きさ:検索ボリュームが大きすぎると、競合が多く施策の難易度が上がります。一方で検索ボリュームが小さすぎると、検索するユーザー自体が少なく、結局成果が出ない恐れがあります
- 競合サイト・コンテンツの内容:キーワードで検索して上位に表示される競合サイトやコンテンツを確認しましょう。それより質の高いコンテンツを制作できる可能性が高いキーワードを選ぶと、施策が上手くいく可能性が上がります
量・質ともに兼ね備えたコンテンツ制作
コンテンツ制作も、SEO施策において大切な要素です。
サイト全体の評価を上げるには、ユーザーに有益な情報を提供するコンテンツを用意する必要があります。しかしどんなにコンテンツの質が高くても、数が少なければアプローチできる範囲が狭くなってしまい、大きな効果が期待できません。一方で数だけを重視して量産しても、内容が薄く質が悪いと判断されてしまい、高い評価につながらなくなってしまいます。
SEOのためには、コンテンツの量・質ともに意識し、適度なバランスを実現させる必要があります。
タイトル等の重要なタグにキーワードを入れる
SEOにおいて、キーワードの使い方も重要なポイントです。
なかでも特に、タイトルや見出しタグへのキーワード活用は欠かせないといえます。
検索エンジンはコンテンツの内容を判断するうえで、タイトルタグや見出しタグの内容を重視します。これらのタグに対策キーワードを入れれば、キーワードと関連する内容のコンテンツだと判断してもらいやすくなるのです。コンテンツ内容が正しく伝わり適切な評価を得られるため、検索順位が上がる可能性が期待できます。
見出しタグなどへのキーワード活用は、検索エンジンだけでなく、ユーザーに対するアプローチとしても重要です。ユーザーはタイトル・見出しなどからコンテンツで扱っている内容を推測し、読むか否かを判断します。そのため対策キーワードについて解説していると伝えるためには、タイトル・見出しなどにキーワードを入れる必要があるのです。
ただし無理やりキーワードを入れた不自然なタグなどは、逆にユーザーが離脱する原因になります。重要なタグには可能な限りキーワードを入れつつ、不自然にならないよう注意が必要です。
適切な内部リンクの設定
SEO効果を高めるには、サイト構造に関する施策も行う必要があります。なかでも重要なのが、適切な内部リンクの設定です。
内部リンクとは自サイト内の別ページへ結ぶリンクです。関連性の高いページ・コンテンツ同士を内部リンクで結べば、関連する内容を扱う別ページに移動しやすくなります。すると検索エンジンが巡回しやすくなり、よりスムーズかつ正確な評価につながるのです。
適切な内部リンクは、ユーザーの利便性を高めるという意味でも重要な意味を持ちます。関連するコンテンツを読むことで、検索したキーワードに対するより深い理解を得られます。関連性が高いコンテンツは興味を引ける可能性が高く、ユーザーの回遊を促しやすい点もメリットです。
検索エンジンから評価されやすく、ユーザーの利便性が高いサイトにするため、内部リンクを上手く設定しましょう。
使いやすいページにするための工夫
どんなに質の良いコンテンツを提供しても、使いにくいサイト・ページではユーザーのストレスが溜まってしまいます。ユーザーがアクセスしてもすぐに離脱・直帰されてしまい、高い評価が実現しません。そのため使いやすいページにするための工夫も必要です。
行いたい施策の具体例として、以下の3点が挙げられます。
- PC・スマホなど、デバイス問わず見やすいデザインにする:どのデバイスでも快適に閲覧できるページが大切です
- サイトマップを用意する:サイトの構造が把握しやすくなるため、回遊率の向上につながります
- ページの表示速度を速くする:ページが重く表示されるまで時間がかかると、ユーザーが離脱してしまうリスクが高くなります。ファイルサイズを小さくする、余計なタグを省くなど、ページの表示速度を速くする工夫が必要です
基本と同じぐらい大切!SEOの注意点
SEO効果を高めるには、基本を守るだけでなく、注意点を押さえることも大切です。特に確認したい注意点として、以下の3点が挙げられます。
- 事前にGoogleガイドラインを確認する
- 長期的な施策だと認識する
- 無理して自社のリソースのみで行おうとしない
それぞれ詳しく解説します。
事前にGoogleガイドラインを確認する
SEO施策を行う前に、Googleガイドラインを確認しましょう。
GoogleガイドラインとはGoogle公式が提供する、検索エンジンに関するルールブックのようなものです。ガイドラインにはGoogleがコンテンツを評価するポイントやSEO効果を高めるためのコツ、ペナルティの対象になる行為などが記載されています。Googleガイドラインを一通り確認すれば、SEOに関する大切な事項をしっかり押さえられます。
SEOの基本を押さえるため、ガイドラインのなかでも最低限「ウェブマスター向けガイドライン」はチェックしましょう。
長期的な施策だと認識する
SEOは効果が出るまでに時間がかかります。そのため施策に取り組むにあたって、あらかじめ長期的になると認識が必要です。
SEO施策は短くても数ヶ月、多くの場合半年という長い時間がかかります。1年たってようやく効果が実感できるケースも珍しくありません。検索エンジンによる評価を受ける・検索エンジンからのアクセスが増えるなどの成果は、どうしても施策を展開してすぐに得られるものではないためです。
短期的な効果を前提にすると、効果を実感できないから途中で諦めてしまう、確保していたリソースが足りなくなるなどの恐れがあります。長期的に取り組む前提で進めることが大切です。
無理して自社のリソースのみで行おうとしない
SEO施策を無理に自社のリソースのみで行おうとせず、外部の専門業者などのサポートも上手く活用しましょう。
前述したように、SEO施策は効果が出るまでに時間がかかります。すでに多くの業務が存在するなかで、いつ効果が出るかわからないSEO施策にリソースを割くのは大きな負担です。人手が足りなくなる・業務に支障が出るなどの恐れがあります。
また今回紹介したのはすべて基本的な内容ですが、それでもボリュームが小さいとはいえません。成果を得るためのコツや注意したいポイントはほかにも多くあり、すべてを把握するにはかなりの労力がかかります。SEO施策に向けた準備のためにも、大きなコストがかかるのです。
このように自社でのSEO実施にはさまざまな課題があります。しかし外部に依頼すれば、自社のリソースを割くことなく、効果的なSEO施策が可能です。
外注にあたってコストはかかりますが、リソースの問題や得られる効果などを考えると、トータルでプラスになる可能性が高いです。SEO施策を無理に自社のリソースのみで行おうとせず、ホームページ制作会社などの専門業者にサポートをご依頼ください。
まとめ
SEO施策で効果を出すには、基本的な部分の理解が必要不可欠です。SEOの意味や進め方・注意点など、基礎的な内容を押さえたうえで施策を展開します。
SEOは短くても数ヶ月という長い時間がかかり、必要とするリソースも大きいです。そのため自社のみですべて行おうとせず、ぜひ専門業者のサポートをご活用ください。自社のリソースを使うことなく、専門知識を活かした効果的なSEO施策を展開できます。
この記事の監修者
永田達成
TATSUNARI NAGATA / 代表取締役
株式会社Soeluの代表取締役。1987年生まれ。福岡県出身。
2010年に大学卒業後、地元福岡のウェブ制作会社に営業として入社。
2019年に個人事業主として独立し、2021年に株式会社Soeluを設立。
現在は福岡を中心に東京・神奈川・大阪・名古屋・札幌など全国から多くのクライアント様とウェブを通して活動中。
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