「WordPressを設置したいけど、レンタルサーバーって何?」
「レンタルサーバーはどこを選べばいい?」
「おすすめのレンタルサーバーはどこ?」
「レンタルサーバーは必要なの?」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
サイト運営は専門用語も多く、迷ってしまいますよね。
そこで今回は、WordPressを使うにあたって
- レンタルサーバーの概要
- おすすめのレンタルサーバー6選
について解説します。
WordPressを使う場合にどのような機能やサービスを重視したほうが良いのかも合わせて紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
レンタルサーバーとは
サーバーは、ユーザーがサイトを訪問した際に、必要な情報を提供するコンピュータのことです。サーバーを自社で用意する場合もありますが、レンタルすることも多いです。
WordPressで利用するレンタルサーバーはホームページの情報を管理する役割を行い、メールアドレスの発行や管理も同時に行う機能を備えています。その為、事業に影響を及ぼす部分でもありますので価格だけで選択するのはNGです!価格や機能、サービス、サポートも含めて検討することをおすすめします。
そこで利用されるのがレンタルサーバー。
本章では、レンタルサーバーの概要と種類をご紹介します。
レンタルサーバーとは
レンタルサーバーとは、1台のサーバーを複数名で共有して利用するサーバーのことです。
サーバーは、情報を提供するコンピューターを指します。
「コンピューター」ということで、「普段使っているパソコンと何が違うのだろう」と感じる方もいるかもしれません。
両者の違いとしては性能が挙げられます。
パソコンは「パーソナルコンピューター」というように、個人的な利用に応じた機能となっていることが多いです。
一方でサーバーはネット上のデータや情報を提供するために設計されています。
パソコンは自家用車、サーバーは運送トラックと例えるとイメージしやすいかもしれませんね。
このサーバーは、自社で用意することもできますが、費用やメンテナンス面で負担がかかります。
そのためレンタルサーバーを活用している企業が多いのです。
サイトの内容や規模によっては、月額1,000円前後でレンタルできるため、サイト運営を検討している方にはレンタルを推奨しています。
レンタルサーバーの種類
レンタルサーバーと一言で言っても、種類はさまざまです。
代表的なものは、以下の4つ。
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- VPSサーバー
- クラウドサーバー
それぞれの特徴を見ていきましょう。
共用サーバー
1つのサーバーを複数の契約者で共用するサーバーを指します。ブログや個人のポートフォリオサイトのほか、企業サイトで利用することも多い形態です。
他の形態よりも安価なことが多いですが、同じサーバーを利用している契約者のサイトにアクセスが集中すると、自身のサイトもサーバーダウンしてしまうなど、影響を受けやすいのがデメリット。
専用サーバー
共用サーバーと違い、1台のサーバーにつき1契約者のみの形態をとります。法人や団体はこの契約が多いでしょう。ですが、共用サーバーよりも料金が高くなる傾向があります。
VPSサーバー
VPSサーバーは、「Virtual Private Serever」の略称です。「仮想専用サーバー」と呼ばれることも。1台のサーバーに仮想のサーバーを複数設定し、それぞれに1契約者を割り振ります。
イメージとしては、専用サーバーと共用サーバーの特徴を併せたような形態です。他の契約サイトの影響を受けにくく、専用サーバーよりも安価。
ですが、保守運用には専門知識が求められることが多いので注意が必要です。
クラウドサーバー
文字通り、クラウド上のサーバーを活用する形態です。サーバー内にある仮想サーバーをユーザー専用として扱うため、VPSサーバーと似ている点も多いです。
VPSでは元々容量やスペックが定められていますが、クラウドサーバーでは自由に変更できるのが異なる点。そのため、Amazonなど大規模なサイトで活用されることが多いです。
VPSと同様に専門知識が必要となるため、サイト運営が初めての方にはおすすめできません。
レンタルサーバーなしでもWordPressは利用可能(ただし制限あり)
「WordPressを使いたいけど、サーバーって契約しないとダメ?」
アメーバブログやJimdoなど、無料でブログやサイトが作れるサービスも多いため、そう感じる方もいるかもしれません。
結論からお伝えしますと、レンタルサーバーを契約しなくともWordPressを利用することはできます。
ですが、おすすめはしません。
というのも、制限が多いからです。
「WordPress.com」というサービスを使えば、サーバーなしで運用できます。
一方で、
- 独自ドメインが使えない
- 広告が表示される
- 容量が3Gまで
- テーマやプラグインが使えない
といったデメリットがあります。
趣味ブログなら良いかもしれませんが、ビジネス用途となると、不自由さを感じることが多いでしょう。そのため、WordPressはレンタルサーバーとセットで運用することをおすすめします。
レンタルサーバーのトラブル事例
選んだレンタルサーバーによっては、トラブルに遭うこともあります。トラブルとしてよく挙げられるのが、データ消失とサーバーダウンです。
本章では、防止する方法と併せてトラブル事例をご紹介します。
データ消失
予期せぬ事故によって、データが消失することもあります。
例えば、2012年にレンタルサーバー会社のファーストサーバ(大阪市)で、大規模なデータ消失が起こりました。
被害件数は5,000件以上。
サイト以外にもメールや顧客情報が消失した契約者もおり、事業再建にかなりのコストがかかった例もあるそうです。
このような大規模事故が起こることは稀かもしれませんが、備えておいて損はありません。
レンタルサーバーのバックアップ機能を追加で申し込んだり、顧客情報等を別のシステムでも管理するなど、対策をおすすめします。
レンタルサーバーの中には、無料で自動バックアップ機能がついているものもあるため、契約の際にはオプション内容をぜひチェックしてみてください。
サーバーダウン
一時的にアクセスが集中した結果、サーバーがダウンし、サイトが表示されなくなることもあります。特に近年は、SNSのバズによってアクセスが急激に増加しサーバーに負担がかかる例も。
そのほか、サイバー攻撃や自然災害でサーバーダウンが発生することもあります。
サイトが表示されない間、売上や申し込みも落ちてしまうでしょう。
また、メールの送受信もできないため、通常業務に支障が出る場合も。
レンタルサーバーの場合、サーバーダウン時は速やかにレンタルサーバー会社に問い合わせるようにしましょう。
なお、サーバーダウンによる機会損失を小さくするためにも、
- 専用サーバーを契約する
- セキュリティ対策が万全なレンタルサーバーを契約する
の検討もおすすめです。
レンタルする際にチェックしたいポイント
レンタルサーバーを契約するにあたって、チェックしたいポイントは主に以下の5つです。
- WordPress設置に関連する機能
- 費用
- サーバーの安定性
- 容量
- セキュリティ
確認しておきたい理由と、具体的にどこを見ると良いのかもご紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
WordPress設置に関連する機能
WordPressを利用するなら、チェックしておきたいのが各レンタルサーバーのインストール機能です。
簡単インストール機能が導入されていれば、WordPressのインストールを簡単に行うことができます。過去の事例ですが、簡単インストール機能を使うことによって、サイトを作るのが初めてというクライアント様も、自身でWordPressの導入ができた例もあります。
そのため、Webの専門知識に自信が無い方には特に、検討しているレンタルサーバーにWordPressの設置機能がついているかどうか確認することをおすすめします。
費用
レンタルサーバーの費用も必ず確認しておきたい項目です。
サイトの規模にもよりますが、相場は月額1,000円前後、中規模のサイトとなると5,000円前後。専用サーバーだと月額数万円かかることも多いです。
一方で、月額300円以下、もしくは無料というレンタルサーバーもあるでしょう。「運用コストは安い方が良い」と、そうしたサーバーを即決するのはおすすめしません。
容量やセキュリティ、サポート体制等に不備がある可能性もあります。相場と比べて高すぎる、安すぎる場合は、内容を良く検討するようにしてみてください。
サーバーの安定性
選んだレンタルサーバーによっては、サーバーが安定しておらず、サイトが表示されなくなる可能性も。
サイトが表示されないとなると、その分売上の低下などが予想されます。そのため、できるだけ安定しているレンタルサーバーがおすすめです。
サーバーの安定性は、レンタルサーバーの「稼働率」でチェックできます。
稼働率は、サーバーが実際に動いている時間を示しています。数字が高いほど、安定していると言えるでしょう。
具体的には、稼働率99.99%以上のレンタルサーバーがおすすめです。
容量
容量もレンタルサーバー契約でチェックしておきたいポイントです。
小規模サイトであれば100GBあれば十分でしょう。(コンテンツによって異なる場合もございます)「大きければ大きいほど良い」と、500GBなど大容量のプランを契約してしまうと、月額数千円以上が料金に加算されます。
効果的に使用しているのであれば問題ありませんが、500GBを契約したものの、使っているのは数年経っても100GB未満であれば、コストが無駄になってしまいます。
そのため、自社サイトの容量はどのくらいになるか見積りをしてから、レンタルサーバーのプランを検討してみてください。
セキュリティ
サイバー攻撃等によるデータ消失のリスクを下げるためにも、セキュリティ面もチェックしておきたいポイントです。
おすすめは、
- IPS (Intrusion Prevention System)
- WAF (Web Application Firewall)
のあるレンタルサーバーです。
IPSは「不正侵入予防システム」の略称です。
不正な通信の検知ができ、確認され次第、管理者に通知が行くシステムとなっています。加えて侵入防止の機能もあります。
WAFは、Webのアプリケーションに対するウィルスや不正アクセスといった攻撃を防止する役割を担っています。
IPSと併せてWAFも導入されているレンタルサーバーであれば、その分セキュリティの高さも期待できるでしょう。
WordPress設置におすすめのレンタルサーバー6選
本章ではWordPressを利用するにあたっておすすめのレンタルサーバーを6つピックアップしました。
- エックスサーバー
- さくらのレンタルサーバー
- ConoHa WING
- mixhost
- シン・レンタルサーバー
- ロリポップ
特徴とともに、各項目をみていきましょう。
エックスサーバー
エックスサーバーは国内シェア率No.1のレンタルサーバーです。
速度も速く、WordPressを使ったサイト運営が初めての方にはぜひおすすめしたいサーバーとなっています。また企業サイトでの導入も多く、個人から法人の利用率も多くなっています。
更に通常のサーバーとは別に法人向けのエックスサーバービジネスも用意されており、速度、セキュリティなど総合的にも初めての方や法人での利用時に契約したいレンタルサーバーになります。
また、WordPress簡単インストール機能と自動バックアップがついておりWordPress運用に適している点も魅力の一つと言えるでしょう。
サポートは24時間365日対応可。そのため、トラブルがあってもすぐに問い合わせられる体制となっています。
さくらのレンタルサーバー
価格の安さと使いやすさが特徴な、さくらのレンタルサーバー。
初期費用は無料で、月額は425円〜と他のサーバーよりも安価です。
WordPressの簡単インストール、自動バックアップ機能もついています。
14日間の無料トライアルも実施されているため、気になった方は体験してみても良いかもしれません。
ConoHa WING
速度に定評のあるConoHa WING。
サイトの表示速度に関しては、国内No.1とも言われています。こちらもWordPress簡単インストールと自動バックアップ機能が導入済み。
無料で独自ドメインが2個ついてくるのも魅力的ですね。速度を重視してレンタルサーバーを選ぶ場合ConoHa WINGのレンタルサーバーをおすすめします。
mixhost
WordPressの使い勝手が良いと言われているのがmixhostです。簡単インストール機能や自動バックアップもついています。
30日間の返金保証サービスがあるため、リスクをとらずに試すことができます。
シン・レンタルサーバー
冒頭にご紹介したエックスサーバーのシステムをベースに展開されているのが、シン・レンタルサーバーです。エックスサーバーは安定性に重きが置かれているのに対し、シン・レンタルサーバーでは新機能や低価格が重視されています。
300GBのプランが月額770円と、エックスサーバーのベーシックプランより半額ほど安くなっています。期間によっては半額キャンペーン等も行われているため、お得な時期であれば、検討対象に入れてみるのも良いかもしれません。
ロリポップ
コスパが良いと話題なのがロリポップのレンタルサーバーです。(コスパNo1宣言も自社サイトで行っています)
WordPress簡単インストール、自動バックアップ機能付き。最安プランは月額99円〜と、今回ご紹介したレンタルサーバーの中でも最も低価格となっています。10日間の無料お試しもある為、管理画面の操作性や速度など確認してみても良いでしょう。
また、契約すると
- PIXTA
- ラッコキーワード https://related-keywords.com/
といったサイト運営に活用したい他社サービスを割引価格で利用できるのも魅力の一つです。
まとめ
今回は、WordPressを使いたい方に向けて
- レンタルサーバーの概要
- おすすめのレンタルサーバー6選
を解説しました。
WordPressを利用するなら、レンタルサーバーはほぼ必須。
おすすめのサーバーは以下の6件です。
- エックスサーバー
- さくらのレンタルサーバー
- ConoHa WING
- mixhost
- シン・レンタルサーバー
- ロリポップ
WordPress簡単インストール機能がついているレンタルサーバーを契約すれば、初期設定にかかる時間や手間を大きく短縮できるため、上記がおすすめです。
それぞれのレンタルサーバーの特徴をみて、ぜひ自社に最適なサーバーを検討してみてください。