- 「SEO対策のキーワードってどう決めれば良いの?」
- 「キーワード選びに使える無料のツールは?」
SEO対策を行う上で、そう感じたり思っている方も多いのではないでしょうか。
SEO対策においてキーワード選びは、WEB集客の要になるほどの重要な要素です。ですが、このワードで良いのか不安に感じてしまうこともありますよね。
そこでこの記事では、キーワード選定の手順を解説します。
また、キーワード選びに役立つツールや、上位表示を狙うための効果的なキーワード(ロングテールワード)についてもご紹介します。SEO対策では、キーワード選びは不可欠なステップです。気になる箇所からでも良いので、ぜひチェックしてみてください。
キーワード選定は上位表示の鍵
どのキーワードを狙うかは、SEO対策において極めて重要です。なぜなら、狙うキーワードによって、ウェブサイトの集客効果が大きく変わってくるからです。
例えば、あなたがペット用品のオンラインショップを運営しているとしましょう。「犬 おもちゃ」などのキーワードで上位表示ができれば、多くのユーザーがあなたのサイトにアクセスする可能性があります。その結果、製品の売り上げやの知名度が高まるでしょう。
一方で、「トマト 育て方」といった自社商品と関連性のないキーワードで上位表示になっても効果は薄いでしょう。これは極端な例ですが、このように狙うキーワードによって、SEO対策の効果は大きく変わってしまうのです。
かと言って、「犬 おもちゃ」が最適という訳でもありません。というのも、競争の激しいキーワードに挑む場合、上位表示を獲得するのは難しく、集客数が伸びにくいこともあるためです。
(月間検索件数が1万以上のものは上位表示の難易度が高いと言われています。先ほどの「犬 おもちゃ」の場合月間14,000件ほど)
だからこそ、SEO対策を行う場合、目的に沿ってキーワード選定をしっかりと検討することが大切です。
キーワードの選び方手順
続いて、キーワードの選び方をご紹介します。手順としては、
- ペルソナの悩み・課題を探る
- ①を元に検索ワードを挙げる
- 検索ボリュームを調べる
- 競合サイトを分析する
と進めていきます。それぞれの項目をみていきましょう。
①ペルソナの悩み・課題を探る
まずは自社の商品・サービスのペルソナが抱える悩みや課題を見つけます。ペルソナ設計がまだの場合は、以下で手順を紹介しておりますので、チェックしてみてください。
<関連リンク>
「ペルソナとは?ウェブで売上を伸ばすための設定方法とメリット・デメリットについて解説します。」
あなたの会社がスイーツを製造・販売しており、ペルソナは取引先への差し入れを探しているビジネスパーソン(30代女性、営業職)としましょう。
彼女の課題・悩みは、
- 見栄えの良いお菓子を渡したい
- 現在人気で評判の高いスイーツを知りたい
- 日持ちするスイーツを見つけたい
- 高級感のあるパッケージのお菓子を知りたい
- 予算内に収まる金額(送料込み)のスイーツを知りたい
などが挙げられます。
続いて、これらをもとに検索ワードを考えていきます。
② ①を元に検索ワードを挙げる
①で出た課題をもとに、検索ワードを考えていきましょう。まずは、間違っているかどうか、検索数がどうかなどは気にせず、できるだけ多く書き出すことをおすすめします。そのほうが狙い目のキーワードも見つけやすくなるでしょう。
先ほどの例の場合、
- 高級 お菓子
- 差し入れ お菓子 おすすめ
- スイーツ 流行
- 賞味期限長い お菓子
- インスタ映え お菓子
- 3000円以下 お菓子 ギフト
などが考えられます。
③ 検索ボリュームを調べる
続いて、予想されるキーワードの検索ボリューム(検索数)を調べます。
- Googleキーワードプランナー
- aramakijake.jp
などのツールで無料で調べられるため、ぜひ試してみてください。
検索数が大きい方が、上位表示された際のアクセス数が増えますが、その分難易度も上がります。
まだSEO対策を始めていないWEBサイトの場合、そうしたキーワードではさらに難易度が高いはずです。上位表示される記事を作成するにはコストもかさむでしょう。
そのため、月間検索ボリューム1万件以下のものがおすすめです。
先ほどのキーワードの月間検索ボリュームは
以下の通りです。
- 高級 お菓子 約5,400件
- 差し入れ お菓子 おすすめ 約 110件
- スイーツ 流行 約 1,900件
- 賞味期限長い お菓子 約 480件
- インスタ映え お菓子 約 1,600件
- 3000円以下 お菓子 ギフト データなし
数が少ないほど、上位表示の可能性は高まるでしょう。ですが、その分ユーザーが訪れる数も少なくなりがちです。
例えば、「差し入れ お菓子 おすすめ」をaramakijake.jpで調べてみると、1位に表示されたとしても、見込まれるアクセス数は月間40件弱。
この場合、その記事は作成せず、「高級 お菓子」に2本分のコストを使用して上位表示を狙ったほうがアクセス数が多くなることもあります。
どのような選択をするかは、
- 企業の知名度を上げる
- ECの売上を伸ばす
- ブランディングに繋げる
など、SEO対策の目的にもよるため、検索ボリュームと照らし合わせて、キーワードの候補を絞ることをおすすめします。
④ 競合サイトを分析する
続いて競合サイトの状況を調べていきます。競合サイトは、狙うキーワードで検索してすでに上位10位以内に表示されているサイトです。
検索ボリュームの観点からは上位表示しやすいように思えても、競合サイトが強く、難易度が高い場合もあります。
例えば、上位表示されているサイトが大手企業が運営しているメディアで、オリジナルの図解やイラスト、画像も掲載しており、動画での解説もしているとしましょう。コンテンツ数も多く、サイトの評価もすでに高い状態です。
となると、このサイトよりも上位に表示されるためには、より魅力的なコンテンツを作らなければなりません。それには相応のコストがかかってきます。この場合、別のキーワードを狙った方が費用対効果が高いかもしれません。
そのため、「検索ボリュームが少ないから」と狙うキーワードを即決せずに、競合サイトや費用対効果をふまえて検討することをおすすめします。
キーワード選びに使えるツール5選
SEOのキーワードを選ぶには専門のツールも利用できます。
今回ご紹介するのは、無料で使える5つ。中でも、検索ボリュームを調べるツールはぜひ取り入れたいですね。それぞれの特徴も併せてみてみてください。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Googleが提供しているツールです。
検索ボリュームや、競合となる企業がどのようなキーワードでアクセスを集めているのかを調べることができます。
キーワード選びのツールとしてはメジャーで、WEB広告の運用にも使われることが多いです。そのため、SEO対策以外にWEB広告(リスティング広告)も検討している方は、ぜひ取り入れてみてください。
aramakijake.jp
ブラウザ上で簡単に検索ボリュームを調べられるのが、aramakijale.jpです。
チェックした用語と関連するワードも提案されるため、キーワード候補を多く書き出したいときにもおすすめです。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、無料で使えるキーワードリサーチツールです。関連する語のほか、類語や記事タイトルの提案等もチェックできます。
また、競合サイトがどのようなワードで検索され、アクセス数を増やしているかも調べられます。基本は無料ですが機能に制限が付いているため、注意しましょう。(1日50回まで)
Googleサジェスト
Googleのサジェスト欄をキーワード選びに活用することもできます。サジェストは、検索ワードを入力した際に下に出てくる用語のことです。
例えば、検索窓に「差し入れ」と入力すると、
- 差し入れ おすすめ
- 差し入れ 夏
- 差し入れ おすすめ 男性
- 差し入れ おすすめ お菓子以外
が出てきました。メインの用語に関連したサジェストが出てくるため、そのままキーワード候補にできます。
簡単に調べられるため、ぜひキーワード選びに取り入れてみてください。
Yahoo!リアルタイム検索
「Yahoo!リアルタイム検索」では、トレンドのキーワードを探すことができます。SNSで発信されている情報を集計しており、急上昇ワードでは現在バズっているワードを知ることが可能です。
また、検索窓に任意の語を入力することで、1ヶ月〜6時間単位でのツイート数の推移も調べられます。トレンドに合わせたSEOコンテンツを配信していきたい場合は要チェックです。
上位表示はロングテールワードが狙い目
「競合が強くて上位表示できるか不安」、「記事1本に割けるコストが少ない」。
そのような際におすすめしたいのが、「ロングテールワード」です。
上位表示が狙いやすく、記事内容も決めやすくなるのがメリットのワードとなっています。記事内容が明確であれば自社で記事制作ができるようになり、コスト削減にも繋がります。
この章では、ロングテールワードの概要と、キーワードの見つけ方をご紹介します。
ロングテールワードとは
ロングテールワードは、主に複数の単語を組み合わせたもので、月間の検索数が1,000件以下のキーワードを指します。(具体的な件数定義は専門家によって異なることがあります)
また、ロングテールワードを使って検索エンジンの上位表示を狙うSEO戦略を「ロングテールSEO」と呼びます。
ロングテールSEOのメリットは、
- ビッグワードよりも上位表示が期待できる
- 訴求力の高いコンテンツを作りやすい
の2点が挙げられます。
たとえば、「化粧水」という単語で検索を行った場合、検索結果には6,000万以上のページが表示され、月間の検索数(推定値)は約9万回。このようなキーワードは競争が激しく、上位表示を獲得するのは難しいでしょう。
このような場合、ロングテールワードを活用することで上位表示を狙いやすくなります。「化粧水 ランキング 40代 プチプラ」や「乾燥肌 化粧水 40代 ドラッグストア」といったキーワードが挙げられます。
それらのワードで検索するユーザーは目的が明確なことが多いのも特徴です。「化粧水 ランキング 40代 プチプラ」で検索する人は、40代に人気の化粧水を知りたい・買いたいという方が多いでしょう。このように、記事の内容を
作りやすいのも、ロングテールSEOのメリットです。
<関連リンク>
「複合キーワードで大きな成果!ロングテールSEOのメリットと注意点。外注見積り例も解説します」
ロングテールワードの見つけ方
ロングテールワードは、ペルソナの課題・悩みから関連するワードを足して決めていくとスムーズに進みます。
先ほどの取引先への差し入れを探しているビジネスパーソン(30代女性、営業職)の場合、「お菓子 ギフト」、「差し入れ」だけではなく、
- 取引先 手土産 おすすめ
- 手土産 おすすめ 日持ち
- 差し入れ お菓子 個包装
など、ペルソナの課題に合わせてキーワードを追加していきます。続いて、検索ボリュームをみていきましょう。
- 取引先 手土産 おすすめ 約70件
- 手土産 おすすめ 日持ち 約210件
- 差し入れ お菓子 個包装 約580件
と、いずれもロングテールワードとなりました。
しかし、ロングテールワードだからと言って記事作成をし続けても、コスパが悪いケースもあります。なぜなら、ロングテールワードは上位表示されても見込めるアクセス数が少ないためです。
そのため、SEOの目的と費用対効果を意識しながらキーワードを選んでみてください。
まとめ
今回は、SEO対策のキーワードの選び方を解説しました。手順は以下の通りです。
- ペルソナの悩み・課題を探る
- ①を元に検索ワードを挙げる
- 検索ボリュームを調べる
- 競合サイトを分析する
検索ボリュームを調べるには、
- Googleキーワードプランナー
- aramakijake.jp
- ラッコキーワード
などが挙げられます。いずれも無料で利用できるため、SEO対策に取り入れてみてはいかがでしょうか。。(ラッコキーワードは機能制限あり)
SEO対策では、キーワードによって、集客効果はかなり変わってきます。効果的にWEB集客するためにも、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。