ホームページを作成する際、個人に依頼するか、法人に依頼するか悩む場合があるかと思います。
今回は費用だけに焦点を絞りランク別での個人(フリーランス)に依頼した場合と法人に依頼した場合の費用相場について解説していきたいと思います。
【個人版】ホームページ作成の費用相場早見表
- 10 年以上ウェブ業界で仕事をしている個人
- クラウドワークスやランサーズココナラで評価30以上
- 学生・主婦・副業
個人に依頼する場合でもその個人のランクがありますので要点をまとめて解説します。
小規模サイト:1P~5P以内
中規模サイト:5P~30P以内
大規模サイト:30P以上
DBサイト:100P以上
上記の小規模から大規模サイトのカテゴリ分けを仮定した費用となります。作成費用の中には構成・デザイン・コーティング業務が含まています。
【個人】 | 10 年以上ウェブ業界で 仕事をしている個人 | クラウドワークスやランサーズ ココナラで評価30以上 | 学生・主婦・副業 |
小規模サイト | 30万円~45万円 | 20万円~35万円 | 1万円~10万円 |
中規模サイト | 50万円~70万円 | 30万円~50万円 | 10万円~30万円 |
大規模サイト | 80万円~120万円 | 50万円~80万円 | 35万円~60万円 |
DBサイト | 150万円~ | 100万円~ | 80万円~ |
写真撮影 | 10万円~ | 5万円~ | 5万円~ |
文章作成 | 5万円~ | 3万円~ | 1万円~ |
アニメーション | 5万円~ | 3万円~ | 1万円~ |
10 年以上ウェブ業界で仕事をしている個人
業界歴は長く様々な要件やデザイン、ホームページの作成が可能な方になります。10年以上の経験に合わせてヒアリング等もできる方がほとんどですので、安心して任せることができるのがポイントです。この様な方ですと法人とあまり遜色ないクオリティ高いホームページを作成することができますので、費用的にも比較的高くなってしまいます。
レスポンスが早く、仕事を丁寧にしてくれる方を求めている方は10 年以上ウェブ業界で仕事をしている個人に依頼しても良いでしょう。
クラウドワークスやランサーズココナラで評価30以上
駆け出しから数年仕事をし安定して依頼を受けている個人の方になります。経験は数年程度の方が多く、費用はかけたくなくある程度しっかりしたホームページの作成を考えている方は、この様な方がおすすめです。
経験は豊富ではありませんが、個人で仕事を受けることにある程度慣れており連絡や途中での音信不通はあまりないと言えます。まずはその方が作成したポートフォリオ等を確認し依頼してみても良いでしょう。
学生・主婦・副業
最後に学生・主婦・副業の方になります。(副業でもWeb作成会社の方は省きます)この様な方はスクールに通っている方、完全独学で駆け出しの方が多い印象です。まずはお問い合わせを行いどのくらいで返信が来るかのレスポンスの速度にて今後の依頼を検討・確認することが重要です。
また、連絡ツールでのやり取りを行い一緒に、ビジネスできることが前提になりますのでその点事前に確認しましょう。また、とりあえずホームページがあれば良い、とにかく費用を安く抑えたい方は駆け出しの方に依頼しても良いでしょう。
※学生や主婦の中でもスペシャリストでの対応ができる方も中にはいます。
【法人版】ホームページ作成の費用相場早見表
- 【大手】100名以上の規模
- 関東・都市部
- 地方の制作会社
法人に依頼する場合でもその法人の規模で費用に差がありますので要点をまとめて解説します。
小規模サイト:1P~5P以内
中規模サイト:5P~30P以内
大規模サイト:30P以上
DBサイト:100P以上
上記の小規模から大規模サイトのカテゴリ分けを仮定した費用となります。作成費用の中には構成・デザイン・コーティング業務が含まています。
【法人】 | 【大手】100名以上の規模 | 関東・都市部 | 地方の制作会社 |
小規模サイト | 50万円~100万円 | 50万円~80万円 | 30万円~60万円 |
中規模サイト | 70万円~200万円 | 65万円~150万円 | 35万円~70万円 |
大規模サイト | 200万円~1000万円 | 200万円~500万円 | 80万円~200万円 |
DBサイト | 500万円~ | 350万円~ | 100万円~ |
写真撮影 | 20万円~ | 20万円~ | 10万円~ |
文章作成 | 15万円~ | 15万円~ | 5万円~ |
アニメーション | 20万円~ | 20万円~ | 5万円~ |
【大手】100名以上の規模
安心の大手になります。営業から技術担当者、サポート体制などすべて別の担当になっており、役割分担と得意分野のすみ分けができている制作会社がほとんどです。デザインもクオリティが高いものが多く、デザインに合わせたアニメーション等も豊富で動画の撮影から編集まですべてクオリティが高く提供されることになります。
その分費用も高くなってしまい、大手からの依頼が多くあります。(大手から大手への依頼)
関東・都市部
地方に比べ同じようなホームページのクオリティでも1.5倍~3倍ほど高くなってしまう場合があります。それは諸経費や人件費などが地方とは異なっておりその分が費用に加算されてしまうイメージです。ただ費用が高いだけその分クオリティが高いことでもあり、地方の企業が関東周辺の制作会社に依頼されることも多数あります。
同地区の制作会社にこだわりないがない場合は関東または都市部の制作会社に一度依頼をしてみるのもありですね!
地方の制作会社
費用的には10 年以上ウェブ業界で仕事をしている個人と大きく差がない地方の制作会社です。もちろん組織でしている制作会社も存在し、営業から制作、デザインなど一貫して兼任していることも多々あります。依頼者が地方であれば顔が見える人と人との付き合いを大事にしたい場合は地方の制作会社に依頼しても良いでしょう。
すべての制作会社にメリット・デメリットがあり、自社が求める事、制作会社が得意としていることがあります。一概に大手だから地方だから、個人だからと決めつけてしまうは良くありません。
個人でも非常に丁寧な仕事をされる方もたくさんいます。また法人でも突然連絡が取れなくなった、営業がコロコロと変わる等、よくあることです。まずは自社に合った制作会社を検討し比較検討することをおすすめします。
ここまで費用に関して説明をしてきましたが、どうしても依頼したい会社(方)がいるが費用的に難しいと思われる方がいるかもしれません。そのような場合に少しでも費用を抑えることができる制作会社への依頼のポイントをご紹介します。
ホームページの作成代金を安く抑えるポイント
制作会社やホームページを作成してくれる方にすべて丸投げではその分費用が加算されてしまいます。いかに費用を抑え、満足するホームページを作成するにはどうしたら良いのでしょうか。ホームページの作成代金を安く抑えるポイントについて解説します。
文章や写真を準備する
既存でホームページを運営している場合は、現在運営しているホームページの文章や写真をそのまま利用しましょう。ホームページの作成には文章作成や画像提供等が含まれている場合があり、それを自社で用意することができればその分費用を抑えることができます。
パンフレットや今まで作成したチラシ等もあればデータとして提供しましょう。一から作成ではなく既存の情報からホームページを作成することで費用を安く抑えることができます。
相見積りをとる
制作会社1社だけで検討してしまうと比較検討ができなくなってしまいます。同じような条件で2-3社制作会社の相見積りをとることをおすすめします。(あまり多すぎるとまとめややり取りが大変になります)そうすることで比較検討をすることができ減額箇所や追加箇所など細かく調整することができます。
ただあまり費用を抑えることに固執してしまうと当初予定していた目的の部分とはずれてしまう可能性がありますのであくまでも比較検討として相見積りをとるようにしましょう。
全て詰め込んだホームページにしない
すべて実装したいホームページを作成してしまうと規模やボリュームも増えてしまい、その分費用も掛かってしまいます。まずは費用最小限の機能に絞り込み、本当に必要な部分で作成することも可能です。ホームページは作成したから完成ということはあまりなく、ホームページ作成後からが本番になります。
今まで追加を行いたかった機能等はホームページ作成後の運用という形で随時追加されてみてはいかがでしょうか。そうすることで初期費用として抑えることもでき、ホームページの更新という点でもクリアすることができます。ホームページは作成までではなく作成後からの取り組みを行いましょう。
ホームページの作成が変動する要因について解説
以下ホームページの作成時に料金に大きく影響する要因についてまとめました。
- デザインの複雑さ
- 機能の追加
- 作成するコンテンツの数
- SEO対策
- 写真やグラフィック・動画・カメラマンの手配活用
- 制作会社の経験と規模
デザインの複雑さとは
ホームページを作成するにあたり、デザインを重視する場合とデザインにそこまでこだわりがない場合でホームページの作成費用は大きく異なります。
デザインを複雑にし、こだわったホームページであればその分費用がかかってしまい、逆に簡易的なホームページであれば費用を抑えることができます。
まずは自社がどのようなホームページを作成したいと思っているか参考サイトとして他社のホームページを伝えることで費用感を知ることができますので、自社のが求めているデザインホームページを事前に探しておきましょう。
機能の追加
ホームページに決まりはなく、ドメインとレンタルサーバーのみ契約することでホームページは公開が可能になります。もちろんテキストのみのホームページも公開可能になり、下限や上限はありません。
自社がホームページで行いたいことこれだけは実装したいことを事前にまとめることでデザイン同様費用感を知ることができます。
ホームページの機能については以下のような機能が存在します。
- Eコマース機能
- 検索機能
- コンタクトフォーム
- セキュリティ機能
- ユーザーアカウント管理
- お知らせやブログ、ポップアップ機能など
これらはあくまで一例であり、その他にも多くの機能が存在し無制限に機能を設けることができるのもホームページのメリットではないでしょうか。まずは参考のホームページを準備し予算に合わせた機能の追加を行いましょう。
作成するコンテンツの数
ホームページの作成費用はコンテンツの量や質に応じて大きく費用が変動します。5ページで収まるホームページと100ページの規模で運営するホームページであれば、デザインの工数やコーティングと呼ばれるデザインを形にする作業量が圧倒的に異なるため、その分の費用が加算される仕組みになります。
また作成するコンテンツ数とは別に質も非常に重要で、グラフィックをメインに作成するコンテンツなのか、テキストメインのコンテンツなのかで1ページの費用は異なりますので、その点も注意が必要です。一概に1ページいくら~ではなく、コンテンツ毎でのお見積りとなる場合がほとんどですので、事前に必要情報をまとめ掲載する情報や画像、動画の準備を行っておきましょう。
また、すべてのライティングを依頼する場合も追加費用がかかりますので、自社で用意できる掲載内容は準備することで少しでも費用を抑えることができます。
SEO対策
ホームページを作成しただけでは、そこにホームページがあることを誰も知りません。もちろん社名や自社独自のサービス名で訪問してくれる方だけであればSEO対策をする必要がありませんが、新規のユーザーを獲得する場合にはSEO対策は欠かせません。
その場合初期設定としてSEO対策を施しておく場合は専門的な知識や作成方法が必要になります。そういった場合にホームページ作成費用にSEO対策費用が加算されてしまいます。
SEO対策の初期費用はおおよそ20万円~の規模感になり、ホームページの規模やボリュームによって変動してしまいます。更にSEO対策は初期費用を行ったからと言って必ず上位表示されるとは限りません。継続的なSEO対策が必要になり、初期費用以外の継続的な費用が必要になることも視野に入れておく必要があります。
写真やグラフィック・動画・カメラマンの手配活用
ホームページの見た目やデザインは写真が7割以上の要素を占めています。デザインにこだわりがない場合は写真に費用をかける必要はありませんが、優先事項としてデザインにこだわりを持っている方であればプロカメラマンの手配は必須になります。
また必要に応じて動画の撮影やグラフィックな編集も必須となるでしょう。更にこちらの費用はホームページ制作とは別途かかる場合は多く、1日カメラマンの手配やスタジオレンタルの場合は20万円以上の費用がかかることを念頭に置いておいた方が良いでしょう。
ただ一度撮影した写真や動画は使いまわすこともできるため、ホームページ立ち上げ時に撮影をしておくことでコンテンツ作成時にも素材の写真を利用しなくて良いこともメリットになりますので、ホームページ作成時には必要経費として確保しておくことをお勧めします。
もちろん数時間単位のカメラマン手配であればもう少し費用を抑えることができますので、その点相談してみても良いかもしれません。
制作会社の経験と規模
大手の制作会社に依頼する場合とフリーランスに依頼する場合では同じ規模のホームページでも費用は1.5倍から2倍の費用が違ってきます。
大手は費用が高い分安心感や実績の多さがメリットになり、フリーランスの方であれば費用が抑えらえる分スピード感ある対応などがメリットになるでしょう。
この部分は自社が求めている分野やジャンル、強みや、信頼性などを考慮して依頼先を選定することが重要です。一概に大手だから良い、フリーランスだから悪いといった決めつけは良くありません。制作会社の実績やサポート内容で比較検討しましょう。
まとめ
今回はホームページ作成の費用相場について解説しました。
ホームページの作成は個人や法人、企業の規模、地域によって費用が変動します。依頼先の選定を行う場合は自社が求めていることや制作会社が提供できること、得意としていることをしっかりと把握し依頼の比較検討を行いましょう。
ホームページは作成するまでではなく、作成後が非常に大切ですのでその点お忘れなく。