SEO対策の成果がでない場合、意図しないうちにやってはいけないことをしている可能性があります。ペナルティを受ける原因にもなるので、検索上位を狙うために基本的な知識を身につけておくことが重要です。
本記事では、絶対にやってはいけないSEO対策をまとめました。ペナルティを解除する方法や評価を高めるためのSEO対策とあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
やってはいけないSEO対策のリスクとは
やってはいけないSEO対策を行った場合、検索順位が下がったり、一切表示されない可能性があります。なぜならGoogle検索は、優れた品質のコンテンツを優先的に上位に表示される仕組みを採用しているからになります。
Googleのアルゴリズムを欺き不正に順位を高めようとするやってはいけないSEO対策は、ペナルティの対象になります。順位が極端に下降したり表示されなくなったりするので、注意が必要です。
検索エンジンは常にアップデートされていて、古いSEO対策がマイナスに作用することも。意図せずやってはいけないSEO対策をしてしまい、検索順位が下がっているケースも少なくありません。
SEO対策を成果につなげるためには、正しい知識が必要です。やってはいけないSEO対策を避け、評価を高める施策を実行することが、検索順位を向上させるための近道となります。
やってはいけない8つのSEO対策
検索順位を下げる原因になるやってはいけないSEO対策を、解説します。SEO対策の基礎知識として、チェックしておきましょう。
悪質な被リンク
悪質な被リンクとは、不自然な形で貼られたリンクのことです。具体的には、以下のようなリンクが該当します。
- 購入したリンク
- 一つのサイトからの大量被リンク（リンクファーム）
- 不正に検索順位をあげるためのリンク（スパムリンク）
- 関連性の薄いサイトからのリンク
- 信頼性の低い低品質サイトからのリンク
以前は被リンクの数が多いほど、SEO対策に有効とされてきました。しかし、現在では不自然な被リンクはGoogleガイドライン違反であり、ペナルティの対象です。
知らないうちに、質の悪い被リンクが貼られているケースもあります。放置するとコンテンツの内容と関係なく検索順位が下がるので、リンクを外す対処が必要です。
コピーコンテンツ
他のサイトからコンテンツを複製・盗用することは、やってはいけないSEO対策です。Googleでは独自性を重視しているため、他と類似した内容のコンテンツは評価されません。
盗用していない場合でも、表現や使用する単語が類似していればコピーコンテンツと判断される可能性があります。ユーザーの検索意図を想定してコンテンツを作成することで、他の記事と似た内容になることは少なくありません。
コピペチェックツールを利用する、競合サイトとの差別化をはかるなど、コピーコンテンツを避けるための対策が必要です。他とは違うオリジナルのコンテンツを提供することが、検索順位の向上につながります。
タイトルやコンテンツの重複
同じドメインの中でタイトルやコンテンツが重複している場合、コピーコンテンツとみなされる可能性があります。Googleからの評価が下がりやすい、やってはいけないSEO対策の一つです。
同一検索キーワードや同一検索意図によって競合する、「キーワードカニバリゼーション」が発生することも。検索エンジンでの評価が分散されることで、重複したコンテンツがお互いの邪魔になります。
ページが増えてくると、タイトルやコンテンツの重複が発生しやすくなるので注意が必要です。重複がないかチェックしたうえで、独自性のあるものに修正しましょう。
価値のないコンテンツの量産
SEO対策では、一定以上の文字数や更新頻度が評価につながるとされています。しかし、量を重視するあまり内容が薄く質の低いコンテンツを量産するのは、やってはいけないSEO対策です。
文字数を水増ししたりテーマと関連性の低い情報が多かったりするコンテンツは、ユーザーの検索意図を満たせません。文字数やページ数を増やすより、ユーザーの検索意図にあった質の高いコンテンツを作成することが重要です。
AIによる過度なコンテンツ作成
AIの自動作成ツールを使用すれば、時間をかけずに多くのコンテンツを作成できます。しかし、AIだけで作成したコンテンツは、品質が保証されません。
専門性や信頼性を備えたオリジナリティのあるコンテンツを作成することは、AIには難しいとされています。間違った情報や不自然な表現が含まれることもあるため、人による監修が必要です。
ただし、構成案提案や下書き、校正にAIを使用すれば、コンテンツ作成の手間を軽減できます。過度なコンテンツ作成にならないように、あくまでサポートとしてAIを活用してください。
過剰なキーワード
SEO対策では、キーワードを適度に含めることが効果的とされています。しかし、過剰に詰め込みすぎると、コンテンツの質が下がるため注意が必要です。
昔はキーワードの乱用で検索順位をあげる手法は有効でしたが、現在はペナルティの対象に。同じキーワードが不自然に入る文章は読みにくく、ユーザーの離脱を招きます。
Googleから質の低いコンテンツと判断されるため、やってはいけないSEO対策の一つです。キーワードは自然な形で使用して、ユーザーにとってわかりやすいコンテンツにすることを優先しましょう。
隠しリンク・隠しテキスト
隠しリンク・隠しテキストとは、ユーザーから見えないように埋め込んだリンクやテキストです。背景と同一化させたり画面外に表示させたりすることで、検索エンジンにだけ認識させるようにします。
かつてはSEO対策として有効な手法でしたが、現在はペナルティの対象に。クローラーを騙して検索結果を操作するスパム行為にあたるため、検索結果に表示されなくなることもあります。
意図せず埋め込んだ場合でもペナルティが科される可能性があるので、注意が必要です。ページを全選択したりHTMLソースを確認したりして、隠しリンク・隠しテキストがないかチェックしてください。
不正なリダイレクト
不正なリダイレクトとは、アクセスしたユーザーを別のサイトへ自動的に転送することです。ユーザーやクローザーを騙すためなど、悪意をもって誘導したケースが該当します。
不正なリダイレクトはペナルティの対象なので、絶対にやってはいけません。ただし、新しいアドレスへの移転や、ログイン後の内部ページへの移転など、正常なリダイレクトは認められています。
SEO対策のペナルティを解除する方法
やってはいけないSEO対策でペナルティが科された場合、放置してはいけません。担当者が手動で実施する手動ペナルティと自動で科す自動ペナルティに分けて、解除方法を解説します。
ペナルティの確認方法
ペナルティが疑われる場合は、「Search Console（サーチコンソール）」を確認しましょう。サーチコンソールは、Google検索におけるパフォーマンスを管理できるツールです。
手動ペナルティを受けた場合、「セキュリティと手動による対策」から表示できる「手動による対策」にメッセージが届きます。ペナルティの該当ページや内容など、修正箇所をチェックしてください。
ただし、自動ペナルティは通知されないため、確認する方法がありません。急激に検索順位が落ちたり、検索流入が減ったりしたときはペナルティを疑い、解除方法を試してみましょう。
手動ペナルティの解除方法
サーチコンソールのメッセージを確認して、原因となる問題点を修正します。そのあとに「再審査リクエスト」を送信しましょう。
再審査が行われてガイドライン違反が解消されたと認められれば、ペナルティは解除されます。修正が不十分なときは解除が見送られるので、もう一度見直したうえで再申請してください。
自動ペナルティの解除方法
自動ペナルティは通知されないため、まず原因を突き止める必要があります。上記で紹介したやってはいけないSEO対策をしていないか、まずはチェックしてください。
悪質な被リンクやコンテンツの重複がないか確認したうえで、コンテンツの質を高めましょう。一定期間たって順位が戻れば、自動ペナルティが解消されたと判断できます。
評価を高める5つのSEO対策
評価を高めて検索順位を向上させるための、SEO対策をまとめました。やってはいけないSEO対策とあわせて学ぶことで、確実な成果につなげられます。
E-E-A-Tを高める
E-E-A-Tとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で示されたコンテンツの品質管理基準のことです。それぞれの意味と具体例をまとめました。
| Experience（経験） | 作成者の体験・実践 |
| Expertise（専門性） | 専門的な知識・スキル 最新の知見 専門情報の網羅 |
| Authoritativeness（権威性） | 客観的な第三者からの評価 信頼できる機関からの認知・言及 |
| Trustworthiness（信頼性） | 正確な情報の提供 HTTP通信などサイトの安全性 運営者や利用規制の提示 |
上記の要素によって、Googleから高い品質をもったコンテンツと評価されます。E-E-A-Tを意識してコンテンツを作成すれば、検索結果に上位表示されやすくなるはずです。
検索意図に応じたコンテンツを提供する
検索意図（インテント）とは、ユーザーがキーワードを検索した目的のことを指します。検索意図を読み取り、ユーザーの疑問や悩みを解決に導くことが重要です。
- キーワードを検索して上位のサイトを確認する
- 関連キーワードやサジェストキーワードをチェックする
- Q＆Aサイトでどのような疑問が投稿されているか調べる
上記の方法を試すことで、キーワードの検索意図を推測できます。誰がなぜどのような情報を求めているのか分析して、ユーザーが求める情報を過不足なく伝えるコンテンツを作成しましょう。
オリジナルコンテンツを作成する
競合サイトにはない情報を取り入れたオリジナルコンテンツは、Googleから高く評価されます。具体的な方法は以下の通りです。
- 個人の体験談を含める
- 独自の調査や分析を盛り込む
- 個人的な見解や意見を取り入れる
- より専門的な情報をわかりやすく解説する
- 最新の情報を発信する
- 専門家に監修を依頼する
- オリジナルの画像や動画を掲載する
他のサイトにはない独自の価値を示すことで、質の高いコンテンツを提供できます。時間と手間はかかりますが、Googleから高い評価を得られるはずです。
ページの表示速度を改善する
ページの表示速度は、Googleの評価に一定の影響があるとされています。表示速度が遅いとユーザーの離脱を招くことも。コンバージョン率や顧客満足度の低下にもつながります。
- 画像や動画を軽量化する
- ブラウザのキャッシュを使用する
- ソースコードを軽くする
- サーバーのスペックを見直す
以下のような方法で、ページの表示速度を改善できます。「Google Search Console」などのツールで表示速度を計測できるので、ぜひ役立ててください。
質が高い被リンクを集める
質の高い被リンクとは、関連性の高いサイトや信頼性の高いサイトからの被リンクです。以下のような方法で、質の高い被リンクを集められます。
- 質の高いコンテンツを作成する
- 関連性の高い権威性のあるサイトに掲載を依頼する
- SNSを活用してキャンペーンやイベントを行う
- シェアボタンを設置する
- 関連性の高いサイトと相互リンクを獲得する
- 他サイトのリンク切れページがったときプライス（交換）を提案する
- 著名人や専門家のインタビュー記事を掲載する
良質なコンテンツを発信しながら、さまざまな施策を実施することが重要です。悪質な被リンクを防ぐことも大事なので、あわせて自社サイトの被リンク数を計測しましょう。
まとめ
やってはいけないSEO対策を行っていると、ペナルティが科され検索順位が極端に下がる可能性があります。知らないうちに行っていることも多く、改善には正しい知識が必要です。
紹介したやってはいけないSEO対策をチェックして、自社サイトに該当するものがないか確認しましょう。ペナルティの解決方法や評価を高める5つのSEO対策も紹介したので、検索順位の向上のために役立ててください。
