- 「SEO対策で売上って上がるの？」
- 「上位表示は難しい業界だからSEOは諦めてる」
という方もいるかもしれません。
Web集客は不明瞭な部分も多いため、そう感じることも多いですよね。
そこで本記事では、SEO対策が売上につながる仕組みと、上位表示以外のメリットについて詳しく解説します。
SEO対策が売上増に繋がる理由
- 「SEO対策しても意味あるの？」
- 「サイトの訪問者が増えるだけで売上にはあまり効果が無さそう」
そう感じている方もいるかもしれません。
そこで本章では、SEO対策により売上が上がる背景をご紹介します。
主な要因は以下の５つです。
- サイトへの流入数が増えるから
- 良質なコンテンツによってユーザーの満足度・信頼感が高まるから
- 外部対策で集客経路が増えるから
- 集客にかかるコストを下げられるから
- 認知度が高まるから
売上に直結するものから、副次的な効果によるものまで、それぞれの要因をみていきましょう。
サイトへの流入数が増えるから
SEO対策の最も直接的な効果は、サイトの訪問者数の増加でしょう。
検索結果ページで上位に表示されるほど、ユーザーが流入しやすいと言われています。
また、流入してくるユーザーは関連ワードを検索して訪問しているため、
あなたの商品やサービスの潜在顧客層の可能性が高いです。
SEO対策ではこのように、単なる訪問者数の増加だけでなく、
商品やサービスに興味を持つユーザーのリードを獲得しやすいため、結果的に売上増に繋がることが多いのです。
良質なコンテンツによってユーザーの満足度・信頼感が高まるから
SEO対策は細かな設定を行うだけではありません。
効果的なSEO戦略には、ユーザーの意図に沿った質の高いコンテンツ作成が必要となる場合も多いです。
SEOコンテンツでは、「訪問者の疑問に答え、問題を解決する情報を提供しているコンテンツ」が良質なものとされています。そのようなコンテンツが多いサイトは、訪問者の満足感を獲得しやすく、結果として潜在顧客の購買意欲が高まり、コンバージョン率の向上も期待できます。
加えて、質の高いコンテンツには、ブランドの信頼性を高める効果も。
ブランディング力が高まることで、
- リピーターが増える
- 業界の価格競争に巻き込まれにくくなる
といったメリットを得られる可能性があります。
外部対策で集客経路が増えるから
「外部対策」と呼ばれる「自社のサイト外で実施するSEO対策」を行うことで、
よりユーザーへの訴求力は高まるでしょう。
外部対策の例としては、
- プレスリリースの作成
- SNSアカウントやYoutubeチャンネルの開設、運用
- 関連サイトへのコラム寄稿
- イベントの主催
- Web媒体や各種サイトへの登録申請及びPR活動
等が挙げられます。
SEO対策するまでは検討していなかった集客施策に取り組むこともあるかもしれません。
その結果、集客経路が拡大し、売上の増加が期待できます。
集客にかかるコストを下げられるから
SEO対策は、長期的には非常にコスト効率の高い集客施策と言われています。
広告費用が継続的にかかる有料広告とは異なり、一度SEO対策を行えば、その効果は長期にわたって持続します。
もちろん、継続的なコンテンツの改善や分析等は必要ですが、時間とともにその投資効果は累積していくでしょう。
特に中小企業にとって、限られた予算で最大の効果を得られるSEOは、有効な選択肢となりえます。
そうして削減できた集客コストを別の予算に組み込むことで、より売上を高められるでしょう。
認知度が高まるから
検索結果の上位に表示されることで、企業の認知度向上にも繋がります。
ユーザーは、頻繁に目にするブランドや企業名に親近感を持ち、信頼を寄せる傾向があります。
心理学では「単純接触効果」、「ザイオンス効果」とも呼ばれており、検索結果で常に上位に表示されることで、潜在顧客があなたの企業に対する親近感が高まりやすくなります。
これにより、購買や申し込み等の増加が見込まれるでしょう。
SEO対策は上位表示されなくてもメリットがある
SEO対策というと、検索結果の上位表示を目指すことが主な目的だと思われがちです。
確かに、検索順位が上がることで多くの潜在顧客にアプローチできるのは事実です。
しかし、SEO対策には上位表示以外にも、ビジネスにとって重要なメリットがたくさんあります。
例えば、SEO対策に取り組んだことにより
- サイトの質が上がり、ユーザー満足度が増す
- ユーザー理解が深まる
- 新たな集客経路が見つかる
といった効果が期待できます。
そのため、「上位表示は難しそうだからSEO対策はやらないでおこう」と即決するのはもったいないです。
上位表示を目指す過程で得られる副次的な効果が、思わぬ形で売上アップにつながることも少なくありません。
そこで本章では、SEO対策で上位表示されなくても得られる上記のメリットをそれぞれ解説します。
サイトの質が上がる
検索エンジンのアルゴリズムは、ユーザーにとって価値のあるサイトを
高く評価する仕組みがあるため、SEO対策をすることで、自ずとサイトの質が高くなるでしょう。
例えば、
- サイトの読み込み速度が速くなる
- スマートフォンからも見やすいサイトになる
- 内部リンク等の整備により、知りたい情報にアクセスしやすくなる
といった改善がみられます。
これらの取り組みは、直接的に検索順位向上につながらなくても、
サイトを訪れた顧客の満足度と購買意欲を高める効果があります。
その結果、売上アップに繋がるでしょう。
ユーザー理解が深まる
SEO対策を進める中で、ターゲットとなる顧客層の理解が深まっていきます。
キーワード調査やコンテンツ作成の過程で、顧客が何を求めているのか、
どんな悩みを抱えているのかを詳細に分析することになるからです。
この過程で得られる顧客心理は、SEO対策だけでなく、製品開発やマーケティング戦略全般に活かすことができます。
また、SEO対策では分析も重要な施策の一つです。
施策の効果をアクセス解析ツールで分析することで、サイト訪問者の行動パターンや興味関心を詳細に把握できます。
これらのデータもマーケティングに活用できるでしょう。
SEO対策を通して
- マーケティングに活かせるデータを得られる
- 顧客理解が深まる
ことが期待できます。
結果として検索順位が上がらなくとも、上記によりビジネスの拡大が見込めるのもSEO対策のメリットの一つです。
新たな集客経路が見つかる
SEO対策を進めていく中で、新たな集客経路が見つかることがあります。
例えば、当初は想定していなかったキーワードでアクセスが集まったり、
特定の記事が予想外に反響を呼んだりすることがあるのです。
こうした「想定外の成功」は、新たなビジネスチャンスの発見につながる可能性があります。
ニッチな需要を掘り起こしたり、これまで見落としていた顧客層を開拓したりする機会になるかもしれません。
また、SEO対策の一環としてSNS運用やプレスリリースの配信をすることもあるでしょう。
その結果、「サイトよりもSNSの方が集客しやすい」というケースもあるかもしれません。
プレスリリースをきっかけにメディアから取材依頼が届くことも。
そうしたメディアへの露出は、認知度が大幅に高まる効果が期待できます。
このように、SEO対策を通して新たな集客経路が見つかることもあるのです。
SEO対策の行う上での注意点と効果が出るまでの期間
SEO対策は、サイト集客をする上で有効な手段です。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、いくつかの重要な注意点があります。
そこで本章では、SEO対策で成果を出すために押さえておきたいポイントを解説します。
計画無しにSEO対策をすると失敗しやすい
SEO対策は、単に検索エンジン向けにキーワードを詰め込めば良いというものではありません。
明確な計画なしに始めてしまうと、効果が出ないどころか逆効果になることもあります。
例えば、ある文具店がSEO対策を始めるとします。
「文具」というキーワードだけを狙って対策を行っても、
大手文具チェーンとの競争に巻き込まれ、上位表示を獲得するのは困難です。
また、そうした競合の多いワードでは、コンテンツ制作費も高くなる傾向が。
その結果、「コストをかけて記事を作成したけど、何も効果が得られなかった」となる可能性もあります。
一方で、「オリジナル文具 制作」「文房具 サブスク 企業」や「手帳術 ワークショップ」など、自社の強みを活かしたニッチなキーワード(ロングテールワード)を狙う戦略を立てることで、効果的なSEO対策がしやすくなるでしょう。
SEO対策では、競合分析やキーワードリサーチを行い、自社の強みを活かせる領域を見極めることが重要です。
明確な目標と戦略を立ててから対策を始めることで、効果的なSEO施策が実現できるでしょう。
売上を求めすぎるとコンテンツの質が下がることもある
SEO対策の目的は最終的に売上アップにあります。
しかし、短期的な売上にとらわれすぎると、コンテンツの質が低下し長期的には逆効果になる可能性があります。
例えば、記事内にその企業のセールス文章や広告画像が多すぎてサイトを
離脱してしまった、という経験がある方もいるかもしれません。
記事内の自社広告によって、短期的な売上は増えるかもしれません。
しかし、期待通りの情報が得られなかった読者からの評判が下がり、
長期的にはブランドイメージの低下につながる恐れがあります。
そのため、ユーザーを第一に「読者が知りたい情報は何か」、
「何を提供すると読者の悩みは解決するか」を念頭にコンテンツ作成する方が、
長期的には良い結果に繋がりやすいのです。
SEO対策の効果が出るには6ヶ月～かかることが多い
SEO対策は即効性のある手法ではありません。
一般的に、効果が現れ始めるまでに約6ヶ月程度かかることが多いです。
これは、検索エンジンがサイトの信頼性を評価するのに時間がかかるためです。
競合が多い業界であれば、１年以上かかることもあるでしょう。
ある小売企業のSEO対策について、顕著な成果が出るまでに３年かかったという例もあります。
このように、SEO対策は短期的な成果が見えにくいため、途中で諦めてしまう企業も少なくありません。
しかし、継続的な取り組みこそがSEO成功の鍵です。
6ヶ月、1年と長期的な視点で取り組むことで、持続的な集客効果を得られるでしょう。
SEO対策だけに頼りすぎない
SEO対策は効果的な集客手段ですが、これだけに頼りすぎるのは危険です。
検索エンジンのアルゴリズム変更により、突然検索順位が下がる可能性もあるからです。
中には、アルゴリズム変動により、サイトからの売上が前年度比-200％になったケースも。
そのため、SEO対策以外の集客経路を確保しておくことが重要です。
例えば、オンラインの生花店を運営している場合、SEO対策だけでなく、
SNSマーケティングやメルマガ配信なども併用することをおすすめします。
花やインテリア好きが集まるSNSコミュニティでの情報発信や、
既存顧客向けのメルマガでの新刊情報の配信など、多角的なアプローチを
取ることで、安定した集客を実現しやすくなるでしょう。
SEO対策を中心としつつ、他のデジタルマーケティング手法も組み合わせることで、リスク分散と相乗効果を狙うことができるのです。
専門家に依頼するのもおすすめ
SEO対策は奥が深く、常に変化しています。
企業内で全てを担当するのは、時間的にも技術的にも困難な場合が多いでしょう。
間違った施策を行うと、検索エンジンからペナルティが課され、検索結果ページに表示されなくなることもあります。
そうした事態を避けるためにも、専門家に依頼することも有効な選択肢の一つです。
専門家は最新のSEO動向に精通しており、自社では気づかなかった改善点を指摘してくれる可能性も高いです。
ちなみに、2024年の調査によると、SEO対策については
- すべて内製化している 29.3%
- 内製化と外注をハイブリッドで行っている 61.6%
- すべて外注している 8.1%
といった割合のようです。
画像は「【2024年SEO動向調査】9割以上の企業がSEO施策を実施、内製・外注のハイブリッド体制が最も多く6割以上の結果に」にて参照しております。
上記のように内製化と外注を組み合わせると、すべて外注するよりも費用を抑えることができます。
「専門業者に依頼したいけど、費用が不安」と感じている場合は、そうしたプランを検討してみても良いかもしれません。
参照元：「【2024年SEO動向調査】9割以上の企業がSEO施策を実施、内製・外注のハイブリッド体制が最も多く6割以上の結果に」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000202.000015060.html
まとめ
SEO対策により売上が上がる主な要因は以下の５つです。
- サイトへの流入数が増えるから
- 良質なコンテンツによってユーザーの満足度・信頼感が高まるから
- 外部対策で集客経路が増えるから
- 集客にかかるコストを下げられるから
- 認知度が高まるから
また、SEO対策は、検索順位向上だけでなく、
- サイトの質の向上
- ユーザー理解の深まり
- 新たな集客経路の発見
など、多面的な効果をもたらします。
これらの効果は、直接的・間接的に売り上げアップに繋がるでしょう。
ただし、成功には計画と継続的な改善が不可欠です。
そのため短期的な成果にとらわれず、長期的な視点で取り組むことをおすすめします。
また、SEO対策に頼りすぎず、他のマーケティング手法とのバランスを取ることも大切です。
専門家のサポートを受けながら、自社の強みを活かしたSEO戦略を展開することで、長期的な売上増を実現できるでしょう。
