SEOで月間1万PV超を狙う!中小企業がやるべき内部対策チェックリスト17選

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集客力向上やブランドの認知強化に効果的なSEO対策は、中小企業にとって非常に重要です。しかし、大企業と比較すると上位表示されにくい傾向があるため、戦略的なSEO対策が必要とされます。

本記事では、中小企業で月間1万PV超を狙うための内部対策をまとめました。SEO対策の成果が出にくい原因や効果的な外部対策についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

中小企業におけるSEO対策の重要性

SEO(検索エンジン最適化)対策とは、Googleなど検索エンジンで自社サイトを上位表示させるための施策になります。以下のようなメリットがあります。

  • 集客力が高い
  • 費用対効果に優れている
  • ブランディングができる
  • 自社のサービス・商品に興味がある顧客を集客できる
  • 継続的な集客が期待できる
  • 蓄積したコンテンツが資産になる

検索結果に上位表示されれば認知拡大につながり、幅広いユーザーにアプローチできます。リソースが限られた中小企業でも、適切にSEO対策を実施することで、大きな成果を得られるはずです。

中小企業でSEO対策の成果がでにくい原因とは

大きなメリットが期待できるSEO対策ですが、思ったように成果がでないことも。なぜ成果がでないのか、具体的な理由を解説します。

明確な戦略がないままSEO対策をしている

SEO対策の効果を最大化するには、中長期的な戦略が必要不可欠です。問い合わせ数を増やしたい、ブランドの認知を向上させたいなど、サイトを運営する目的はそれぞれ異なります。

中小企業の場合、目的が曖昧なままSEO対策をしているケースも。調べたSEO対策を試すだけでは、十分な成果は得られません。長期的な視点で戦略を立てたうえでSEO対策をすることが、中小企業に求められます。

大企業と比較してドメインパワーが弱い

ドメインパワーとは、ウェブサイトの質や価値を数値化したものをさします。一次情報を配信したり、良質な外部リンクを得たりすることで、数値が高くなる仕組みです。

ドメインパワーが高いほど、上位表示されやすくなり、新しいページのインデックスも早くなります。そのためSEOでは、ドメインパワーが高い大企業ほど有利です。

しかし、中小企業であっても、ドメインパワーを少しずつ高めていくことはできます。良質なコンテンツを継続して追加してサイトの価値を向上させることが、中小企業のSEO対策必要です。

中小企業がやるべき基本の内部対策9選

中小企業がやるべき内部対策をまとめました。基本的なSEO対策の知識として、チェックしましょう。

E-E-A-Tを高める

E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツやサイトを評価するための基準です。質の高いコンテンツを作成するには、E-E-A-Tを高める必要があります。

Experience(経験)

個人の体験を通して得た知識のことです。信頼性が高く実体験に基づいたものなら、コンテンツを作成した本人以外の体験でもかまいません。導入事例や体験談のインタビューなども、Googleから高く評価されます。

Expertise(専門性)

特定の分野や業界における専門的な知識・スキルのことです。詳細かつ正確な情報や最新の知見を取り入れることで、専門性が高まります。専門家に執筆や監修を求めたり、網羅性を高めたりすることがポイントです。

Authoritativeness(権威性)

企業サイトやコンテンツがその分野において、どのくらい権威を持っているのかを意味します。行政機関・研究機関からの認知や、良質な被リンクが多いほど高く評価。ただし、購入した悪質な被リンクを集めても、逆効果にしかなりません。

Trustworthiness(信頼性)

企業サイトの信頼性や安全性、誠実性のことです。情報源を明確にしたうえで、事実に基づいた正しい情報を提供することを重要視しています。信頼性を高めるためには、SSL(暗号化通信)や運営する企業の情報記載なども必要です。

ターゲットを明確にする

中小企業のSEO対策をする場合、コンテンツを発信するターゲットを明確にしましょう。誰がなぜ検索したのか想定することで、ターゲットに刺さるコンテンツを作成できます。

性別や年齢など詳細なユーザー像(ペルソナ)を設定して、どのような疑問や悩みがあるのか想定。検索意図を読み取り、ユーザーが求める情報を過不足なく伝えるコンテンツを作成することが重要です。

ジャンルを限定してキーワード選定をする

SEO対策では、ジャンルを限定してキーワードを選定することが重要です。中小企業では一つのジャンルに特化することが、専門性を高めることにつながります。

集客力を高めるために、企業の強みを活かせるジャンルを選ぶことが重要に。ただし、人々の生活や生命への影響を与える「YMYLコンテンツ」に該当するジャンルは、取り扱いに注意が必要です。

  • ニュース・時事問題
  • 政府・市民権・法律
  • 金融・財産
  • ショッピング・買い物
  • 健康・安全・医療
  • 集団・グループ(人種・国籍・宗教など)
  • その他(栄養・大学・就職など人生の局面に関係するサイト)

Googleでは、上記のジャンルには通常より厳しい評価基準を設けています。中小企業でYMYLコンテンツを扱う場合、より高い基準の正確性や信頼性が求められるでしょう。

適切なタイトルにする

タイトルは、ユーザーが最初にクリックする箇所です。ユーザーがコンテンツの内容が一目で把握できるように、以下のポイントに注意しましょう。

  • わかりやすく具体的なタイトルにする
  • 他の記事と同じタイトルや定型文のタイトルを避ける
  • タイトルにキーワードを詰め込まない
  • 簡潔かつ目立つタイトルにする

パソコン検索なら32文字、スマートフォンなら30字まで表示されます。文字数が多すぎるとタイトルの内容がわからなくなるので、注意してください。

わかりやすい見出しにする

SEO対策では、記載されている情報がわかるように見出しを設定します。見出しだけ流し読みをしてもコンテンツ全体の内容がわかるように要約することが、見出し作成のポイントです。

狙っているキーワードは、見出しにも適切に入れましょう。ただし、入れすぎると長くなったりわかりにくくなったりするので、詰め込みすぎはNGです。

表示速度を改善する

ページの表示速度は、Googleの検索順位に影響するとされています。さらに表示が遅いと顧客満足度やCVR(コンバージョン率)にも悪影響なので、以下の方法を試しましょう。

  • ブラウザのキャッシュを使用する
  • 画像のサイズを小さくして最適化する
  • 不要な記述を削除してソースコードを整理する
  • サーバーのスペックを見直す
  • 表示するコンテンツの優先順位を決める
  • CMSのプラグインやツールを活用する

「Google Search Console(サーチコンソール)」などのツールを使用すれば、表示速度や遅くなる原因を確認できます。サイトの状況をチェックして、ページ表示速度を改善しましょう。

内部リンク設計を整える

ページ同士をつなぐ内部リンクは、適切に設定することが重要です。リンク先との関連性を考慮してリンクすることで、両ページの品質を高められます。

内部リンクをクリックしたとき、ユーザーが求める情報が表示されるように貼ること。リンクの内容を表すアンカーテキストの文言とリンク先のページ内容を一致させることが、SEO対策のポイントです。

パンくずリストを設置する

パンくずリストとは、サイト内でユーザーがどこにアクセスしているか把握するためのナビゲーションです。パソコンサイトでは上部に設置されることが多く、スマートフォンサイトだと下部に設置されることもあります。

ユーザーやクローラーにとってわかりやすいサイト構造になるため、内部リンクの最適化におすすめです。パンくずリストのアンカーテキストにはページを理解させる役割があるので、SEOを意識しつつわかりやすいテキストにしてください。

モバイルフレンドリーを意識する

モバイルフレンドリーとは、モバイル端末における表示・操作を最適化することです。現在ではスマートフォンによる閲覧が増えているため、中小企業のSEO対策でも重要視されています。

  • スマートフォンからの見やすさを考慮する
  • レスポンシブデザインを実装する
  • モバイルによる表示速度を最適化する
  • ポップアップの使用をなるべく減らす

Google Search Consoleの、モバイルユーザビリティを活用しましょう。発生したエラーを改善することで、モバイルフレンドリーなサイトになります。

中小企業が大企業に勝つための内部対策8選

中小企業が大企業に勝つためには、さらに踏み込んだ内部対策が必要です。効果的な8つの対策を、以下にまとめました。

CVに近いキーワードを優先する

SEOにおけるCV(コンバージョン)とは、企業サイトの最終的な目標達成のことです。SEO対策で検索流入が増えても、成果につながらなければ意味はありません。

中小企業の場合、CVにつながりやすいキーワードから優先してSEO対策をすることが重要です。自社の商品・サービスに関心を持つと想定されるユーザーが検索する可能性が高いキーワードを、選びましょう。

たとえば「〇〇 外注」「〇〇 価格」などのキーワードなら、検索意図が限定されます。このようにCVに近いキーワードから始めて、成果を出しながら獲得キーワードの範囲を広げてください。

ロングテールキーワードを狙う

ロングテールキーワードとは、複数の単語で構成された検索ボリュームの少ないキーワードです。検索意図を推察しやすく、特定のニーズをもったユーザーに直接リーチできます。

検索ボリュームが大きいビッグキーワードだと、中小企業が検索上位を狙うのは難しいかもしれません。ロングテールキーワードのコンテンツを増やし、少しずつ検索流入を増やしていきましょう。

潜在層向けのキーワードを対策する

潜在層とは、自らの課題や問題に気づいていないまたは探すまでに至っていない層のことです。今すぐにではないものの、自社の商品・サービスにいずれたどり着く可能性があります。

自社の商品・サービスが解決できる悩みや課題に関連するキーワードを、対策しましょう。たとえば化粧下地クリームの場合、「化粧崩れ 防止」「化粧崩れ 対策」があげられます。

商品・サービスを認知している顕在層向けのキーワードとあわせて、対策しましょう。潜在層と顕在層の両方にアプローチすることが、中小企業におけるSEO対策のポイントです。

著者情報や監修者情報を記載する

中小企業のサイトで信頼性を高めるには、著者情報を記載するのがおすすめです。資格や専門的な知識がある人が執筆した記事は、ユーザーにも高く評価されます。

どのような人物が執筆したかわかるように、プロフィールや肩書を記載しましょう。専門知識がないライターが執筆する場合は、専門家の監修を依頼することでコンテンツの正確性と信頼性を高められます。

その情報に関して専門的な商品・サービスを提供している企業なら、企業情報をコンテンツに入れる方法がおすすめです。情報の提供者が信頼できることを示せば、検索順位の向上につながります。

自社独自のコンテンツを作成する

Googleでは、独自性(オリジナリティ)が評価されます。中小企業が大企業に勝つためには、他にはない独自のコンテンツを作成することが重要です。

  • 自社が培ってきたノウハウ
  • 著者の経験・考察
  • インタビューや事例
  • アンケートなど独自の調査結果
  • 業界や商品・サービスの最新情報
  • オリジナルの写真・動画

ただし、ユーザーが求める情報がなければ、ニーズを満たすコンテンツは作成できません。検索意図にあった情報と、独自性を組み合わせることがポイントです。

効果を測定して分析する

中小企業で効果的な対策を実施するには、SEO対策の効果測定がかかせません。SEO対策において重要な指標は、以下の通りです。

  • 流入キーワードの順位
  • オーガニック(自然検索)経由の流入数
  • コンバージョン数・コンバージョン率
  • エンゲージメント率

「Google Analytics(アナリティクス)」など、ツールを活用することで効果が可視化できます。期間ごとにデータを分析して、数値が悪ければ要因を洗い出しましょう。改善点を明確にし、解消するための対策を立案してください。

ページを更新したらインデックスをする

SEOにおけるインデックスとは、作成したページの情報を検索エンジンのデータベースに登録することです。ページがインデックスされないと、検索結果には反映されません。

ページを更新したときはもちろん、タイトルや文章、hタグなど変更を加えるときにもインデックスは必要です。Google Search Consoleを活用しましょう。

そのままでもクローラーには認識されますが、URL検査からリクエストすることでインデックスを早められます。更新や変更のたびに、インデックスを行うことが重要です。

必要に応じてコンテンツをリライトする

SEOにおけるリライトとは、投稿したコンテンツを加筆修正して改善することです。検索順位が伸び悩んでいる記事や、CTR(クリック率)が低い記事を対象にします。

  • タイトル・メタディスクリプションをリライトする
  • 文章の構成を見直す
  • 記事公開日・更新日を最適化する
  • 競合サイトが含んでいる要素・キーワードを追加する
  • 関連性が高い記事と内部リンクを設定する
  • 加筆してボリュームを増やす
  • 古い情報や誤った情報があれば修正する
  • 独自のオリジナルコンテンツを追加できないか検討する
  • オリジナルの画像を挿入する

新規公開から3か月後を目安に、リライトを検討しましょう。競合他社と比較して、検索順位が伸び悩む理由を分析します。SEOを意識しながら、コンテンツの品質を高めることが重要です。

中小企業のSEO対策で行うべき外部対策5選

中小企業のSEO対策では、良質な外部リンクを獲得するための外部対策が重要です。内部対策とあわせて実施したい、5つの対策をまとめました。

SNSで企業アカウントを運営する

企業アカウントを運営すれば、幅広い層のユーザーにリーチできます。直接検索順位には影響しませんが、集客力の強化が期待できるでしょう。

投稿が拡散されれば、商品・サービスや企業サイトに注目を集められます。認知度がアップすることで信頼性が高まり、指名検索の増加も期待できるはずです。

ビジュアルで訴求できるアパレルなどSNSと相性がよい事業を行う中小企業なら、大幅な集客につながる可能性も。利用するユーザー層がそれぞれ異なるため、ターゲット層が使用しているSNSを選択しましょう。

Googleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップに情報を表示するためのツールです。店舗を運営する中小企業にとっては、登録はかかせません

「地名 サービス名」など、関連するキーワードが検索されたとき企業・店舗情報が表示される可能性があります。上位表示されるための方法は以下のとおりです。

  • 店舗情報を正確に入力する
  • 複数枚の写真を追加する
  • 定期的に情報を更新する
  • ユーザーからの口コミに返信する

特定エリアだと競合が少ないため、中小企業でも上位表示がされやすくなります。検索時点で購入や来店の確度が高いユーザーが多く、集客につながりやすいことが魅力です。

専門家やインフルエンサーとコラボする

専門家やインフルエンサーとコラボすれば、独自性の高いコンテンツになります。影響力や情報発信力が高く、自社コンテンツの効率的な拡散が狙えるはずです。

自社の商品・サービスと関連した専門家やインフルエンサーを選ぶことで、そのファン層に効果的なアプローチができます。SNSによってコンテンツが拡散してもらえば、良質な被リンクの獲得にもつながるでしょう。

業界団体や大企業のサイトに登録する

信頼度が高い業界団体や業界のサイトには、良質な被リンクが集まります。自社の情報を登録すれば良質な被リンクの獲得につながり、検索順位の向上が期待できるでしょう。

ユーザーからの信頼感や認知度の向上に役立ち、さらにブランディングにも効果があります。業界によって独自の団体や協会があるので、自社の理念に合致するものがあれば積極的に登録してください。

プレリリースやポータルサイトを活用する

プレリリースでは、企業が新商品・新サービスやキャンペーン、ニュースを発信できます。外部メディアに取り上げられるため、ブログやSNSでシェアされることもあるでしょう。

良質な被リンクが集まりやすくなり、結果的にGoogleからの評価を高めることにつながります。継続的に質の高いプレリリースを配信する事が重要です。

また、ポータルサイトに登録すれば、より多くの人の目に触れやすくなります。地域のポータルサイトや業界のポータルサイトなどさまざまなサイトがあるので、中小企業はぜひ活用してください。

まとめ

中小企業のSEO対策で成果を出すためには、戦略が必要です。基本の内部対策を徹底し、さらに一歩踏み込んだ対策をすることが重要です。

さらに外部対策をあわせて行えば、中小企業でも月間1万PV超は夢ではありません。紹介したSEO対策を実行して、検索の上位表示を目指してください。