まず初めにSEO対策とはいったいどのようなことでしょうか?
SEO対策は以下のように定義されています。
検索エンジン最適化とは、検索エンジンのオーガニックな検索結果において、
特定のウェブサイトが上位に表示されるようウェブサイトの構成などを調整すること。
日本国内の検索エンジンのシェア率は、1位のGoogleが約76%で、2位のYahoo!が約15%となっており、Yahoo!のアルゴリズムも、Googleの検索アルゴリズムを採用していますので、Googleのアルゴリズムに対してSEO対策を行うことで国内での検索上位獲得は約9割ほど網羅することができます。
2023年に重要なSEO施策とは?
2023年は、実体験に基づいた情報・コンテンツが評価されるようになるでしょう。2022年12月、Googleは検索品質評価ガイドラインの評価基準として「E-E-A-T」を公開しました。
- 経験 Experience
- 専門性 Expertise
- 権威性 Authoritativeness
- 信頼性 Trustworthiness
の頭文字をとったもので、着目すべきは「経験」です。これまでは「E-A-T」だったのですが、同発表から「経験」が追加されました。そのため2023年のSEOでは、経験要素のあるコンテンツが評価されやすくなるのではないか、と言われているのです。
例えば、トレーニングやリフォーム会社の内容を紹介するホームページでは
- 実際に行っている写真
- ビフォーアフターの写真
- 利用者の写真やコメント・口コミ
が入っているコンテンツが評価されやすくなっています。また、旅行系のコンテンツについても、
- 実際に訪れて撮影した写真
- オリジナル性ある写真や体験
- 現地に住んでいる人ならではの最新情報
が評価されつつあります。では実際にSEO対策を行った場合のメリット・デメリット、初心者でも簡単に実践、調査できるSEO対策について解説をしていきたいと思います。
SEO対策を行う5つのメリット
SEO対策を行うメリットは5つあります。
- サイトへの訪問数・流入数がアップ
- 資産価値になる
- 広告費用を抑えることができる
- ブランディングになる
- 認知度向上
サイトへの訪問数・流入数がアップ
SEO対策を行い検索の上位を行うことでサイトへの訪問数・流入数が一気にアップしま「SEO対策」というキーワードで例を出すと「SEO対策」の月間検索数が約30,000ほどあり、このキーワードで1位表示を行うと約3割のユーザーをサイトにアクセスさせることができます。
1位でも約3割で2位は2割、以降順位が下がるごとに流入される率は下がってしまいます。なのSEO対策を行う上での上位表示は非常に大切であり、サイトへの訪問数増加には欠かせない施策となります。
資産価値になる
一度検索の上位表示を行ってしまえば、よほどのことがない限り検索一気に落ちることはありません。検索が常に上位表示することでサイトへの訪問数・流入数が安定しそれだけで非常に大切な資産となります。
これがGoogle広告やYahoo広告と一番違う部分で、費用をかけずに集客することがでSEO対策の醍醐味でもあります。
広告費用を抑えることができる
SEO対策は初期費用や検索が上がるまでに継続的な費用が掛かってしまいますが、一度検索の上位表示をすると大きな費用をかけることなく、安定したアクセスを集めることができます。広告は一度配信を停止してしまうとアクセスがゼロになってしまいますが、SEO対策はそのようなことがありません。
ただ常にGoogleのアルゴリズムが変動している為、サイトを更新しないなどの放置をしてしまうと検索順位が落ちてしまうことがありますので、しっかりと最新の情報に更新し訪問したユーザーの問題解決をすることが大切です。
ブランディングになる
常に上位表示または1位表示を続けることで検索すると常に上にいる、色んなキーワードで検索してもこのサイトが常に表示されるいった状態までになるとブランディングの成功になります。
常に見えるもの、常に表示されるものに対して親近感を沸き、ついお問い合わせや商品の購入を行ってしまうという心理的な安心感を与えることができます。後はサイトのデザインやサイト内で魅せる内容を統一することでサイト上でのブランディングになります。
認知度向上
こちらもブランディング同様、常に上位表示させる、検索でいつもこのサイトが表示されるといった状況を作り出すことで認知度の向上につながります。
認知度の向上につながるとユーザーの獲得や新規顧客の獲得も行うことができます。SEO対策で上位表示されるだけで非常に多くのメリットがあり会社や個人の事業発展と役立てることができます。
最近ではYouTubeにアップロードした動画も検索結果に表示されており、YouTube動画でのSEO対策も有効になります。コラムや記事と合わせて文字起こしをした動画の作成SEO対策を行うとダブルで効果的となります。
では次にSEO対策のデメリットについて紹介します。
SEO対策を行う際の4つデメリット
SEO対策を行うデメリットは4つあります。
- 結果が出るまでに時間がかかる
- 正解がないため結果がでない場合がある
- 継続的な費用がかかる
- SEO対策専用の人材確保が必要
結果が出るまでに時間がかかる
SEO対策は中長期的な計画を立てて取り組む必要があります。ただサイトを作成するだけ、ただ記事を作成するだけですぐに上位表示をすることは困難です。数年かけてサイトを育て安定したSEO対策が必要になります。
SEO対策は一夜に対策することはできず、継続的な対策が必要となります。すぐに結果を出したい計測したい方は広告での配信を選択することをお勧めします。
正解がないため結果がでない場合がある
SEO対策には正解がありません。かのGoogleもSEO対策に努めており、一定の要件を明示していますが確実な正解は存在しないと言われています。その為1年かけてSEO対策を行ったが思ったような結果がでないというこもよくありこの部分が非常にデメリットとして重く思われることがあります。
ただどんな事業や仕事でも成功が約束されているものはないと思います。SEO対策もそれと同じで必ず成功する、上位表示するということが約束できない為、今回デメリットとして挙げさせていただきました。
継続的な費用がかかる
SEO対策の専門業者に依頼する場合サイトの規模や実施するSEO対策・地域にもよりますが、月額最低でも10万円~の費用が必要となります。大規模なデータベースサイトであれば月額100万円などざらにあり、それだけ集客することが重要と捉えられているということになります。
SEO対策は最低1年最長2-3年は計画として見ておいた方が良いでしょう。もちろん継続的な対策で方針の変更や実施する対策の変更などPDCAは常に行うことが条件となります。ただやみくもに年月をかければ良いということではありませんのでしっかりとして事業計画を立てることをお勧めします。
SEO対策専用の人材確保が必要
小規模や中小企業のサイトであれ代表者が担当になるケースがよくあります。ただその場合は代表者と合わせて常にサイトの把握をしている担当者を選任としておく必要があります。代表者はサイト以外に会社経営のことで頭がいっぱいで、スケジュール的にも対応できないケースが多数あります。
そのようなときに選任の担当者がいればSEO対策会社とやり取りができ、すぐに対策を実施することができます。SEO対策はスピード感が非常に大切です。後回しにするだけ結果は後になります。いかに早く対策ができるかがカギにもなりますので、代表者以外の選任担当者を設けることも検討しましょう。
SEO対策を行っていくうえで、人材の確保や人件費の捻出、運用費用など費用に関するデメリットが多数ありますが、損益分岐点を考えた計画が大切になります。
では今回のメリットをどのようにいかしデメリットをどのようにカバーすれば良いのか?初心者でもすぐに実践できる10のSEO対策をご紹介します。
その前にSEO対策の大まかな概念を理解する必要があります。SEO対策は大きく分けて3つに分けることができます。
- 内部SEO対策
- 外部SEO対策
- コンテンツSEO対策
内部SEO対策
内部SEO対策とは、自社のサイト上で行うSEO対策になります。
サイト内の構造・構成を整えることやタイトルの調整、見出し、内部リンク、導線の設定等サイト内部で行う施策になります。
SEO対策の重要度は内部6割といわれておりサイト内部が対策されていないと中々上位表示をすることができません。まず最初に行う対策が内部SEO対策と認識しておきましょう。
外部SEO対策
外部SEO対策は、自社サイト外に対して行う対策となります。
代表的なものが被リンクの獲得です。被リンクとは、質の高いコンテンツを作成するなどして、外部サイトから自社サイトへリンクをつないでもらう手法です。
他の外部SEO対策ではSNSでコンテンツをシェアすることで、集客を行う方法も外部SEO対策の一部として用いられることがあります。
2023年最新のGoogleアルゴリズム評価では外部サイトからの被リンクの品質や獲得数を指標にして評価する傾向でもあり、より多くのリンクの獲得や質の高いリンクを獲得することが外部SEO対策としての評価となります。
外部SEO対策はSEO対策全体の約3割の要素を占めています。
コンテンツSEO対策
コンテンツSEO対策とは、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作成し、継続的なアクセスを狙う対策のことです。
Googleが掲げる10の事実では、ユーザーの利便性を第一に考えることが重要とされています。SEO対策において、ユーザーの悩みを解決できるようなコンテンツを作成・発信することがSEO対策に効果的と言われています。
こちらも内部的なSEO対策となり、コンテンツの配信や事例やコラム等ユーザーの問題解決となる情報発信が重要となります。
お待たせしました。上記のことを念頭に、初心者でもすぐに実践できる10のSEO対策についてご紹介します。
初心者でもすぐに実践できる10のSEO対策
初心者でもすぐに実践できる10のSEO対策
- 対策するキーワードは明確になっていますか
- サイトタイトル・ディスクリプション・見出しは適切に設定されていますか
- コンテンツの文字量や検索ニーズに合うコンテンツになっていますか
- キーワードを乱用したサイトになっていませんか
- スマホ版の確認は行っていますか
- 自社サイトのURLをPRしていますか
- サイトの表示速度は適切ですか
- 重複コンテンツ(類似したコンテンツ)はありませんか
- 目的の項目にすぐ辿り着るサイトになっていますか
- アクセス解析の導入は行っていますか
対策するキーワードは明確になっていますか
対策を行っているキーワードが明確になっていないと検索で上位表示をすることは不可能です。例えばですが、会社が注文住宅を行っている会社でもあるにもかかわらず、対策しているキーワードは医療系のキーワードと言ったような事業や会社の趣旨と異なるキーワードで対策しても上位表示はできません。
特に最近のSEO対策は専門性を重視する傾向が強く出ている為、注文住宅でも更に絞った専門的なキーワードで対策する必要があります。自社が行っている事業とは異なるキーワードを設定している場合はすぐにキーワードの見直しを行いましょう。
サイトタイトル・ディスクリプション・見出しは適切に設定されていますか
サイトのタイトルは上画像の赤枠内に表示されている部分です。ディスクリプションはオレンジ部分の枠に表示されているサイトの説明文になります。
これらサイトタイトルとディスクリプション・見出しを各ページ毎で適切に設定を行っていますか?TOPページではTOPページのタイトルやディスクリプションを各ページではそれぞれ内容に見合ったタイトルとディスクリプションを設定することが必要であり、内部SEO対策として非常に重要要素をしめます。
更に見出しと言われるタグ「h1」「h2」「h3」等の設定もコンテンツ内に配置することでより効果的なSEO対策を実施することができますので、適切な見出しの配置や見直しを行ってみましょう。
コンテンツの文字量や検索ニーズに合うコンテンツになっていますか
適切なコンテンツ文章量は明確になっていませんが、数百文字程度の文章・コンテンツでの配信を行っている場合は一度更新をストップする必要があります。数百文字程度のコンテンツを一日1回更新するより数千文字の魅力あるコンテンツを週に1度更新する方がSEO対策的にも上位表示されやすく、かつユーザーの問題に対して解決することができるコンテンツの配信が可能です。
SEO対策のキーワードで上位表示している上位10サイトの平均文字数は約28,258文字になっています。もちろん競合多数のキーワードでもある為非常に多くの文字数が使われている事になります。しかし、ただ文字数が多ければ良いということではなくユーザーが求める情報・ユーザーの問題を解決できる情報の掲載が必須でありそうなると必然的に文字数が多くなる傾向にあります。
自社で対策をしているページやお知らせ・コンテンツ内の文字数や検索ニーズに沿っている内容か一度確認を行ってみましょう。
キーワードを乱用したサイトになっていませんか
上位表示をしたいキーワードをサイト内で多数使用していませんか?これらの対策はGoogleの規約違反となり一時的に上位表示がされた場合でもすぐにキーワードの下落する傾向にあります。またそのようなサイトは他キーワードでも除外されることになり、サイト全体(ドメイン)でのSEO対策が困難な状況となります。
ではどのくらいの割合で同じようなキーワードが入力されていればキーワードを乱用したサイトと判断されるのでしょうか?これらは明確な答えは出されていませんが、サイトを訪れたユーザーが違和感を感じるサイトが乱用サイト判断されると思って問題ないでしょう。
一昔のSEO対策では比較的効果的な対策ではありましたが、最新の検索結果ではほぼ見かけなくなっています。これはアルゴリズムの進化と合わせ検索するユーザーの質が上がったことも想定されます。
スマホ版の確認は行っていますか
2000年を以降にスマートフォンの普及率は一気に上がり2020年では約9割以上の方がスマートフォンを所持・利用している状況となっています。ホームページもその影響でBtoC向けのサイトであれば訪問者の約8割以上がスマートフォンというホームページも存在します。
コンテンツや情報を更新した際パソコン版のみの確認になっていませんか?スマートフォンで閲覧した際の表示やレイアウト崩れはありませんか?スマートフォンで閲覧した際にレイアウトが崩れていたり閲覧しにくくなっている場合は、ホームページの直帰率に大きく影響します。
また直帰率はSEO対策にも影響されると言われており、直帰率を改善することはSEO対策をするということにもなります。何かホームページを更新した際はパソコン版だけではなくスマートフォンでの確認を必ず行うようにしましょう。
※直帰率とは:特定のページを閲覧した際他のページに遷移することなくすぐにサイトを閉じる事
自社サイトのURLをPRしていますか
自社サイトのURL(アドレス)を様々なところで掲載しPRしていますか?PR箇所は名刺、メールの署名、プロフィール、パンフレット、看板などたくさんあります。
紙媒体や看板などは直接的な効果はありませんが、メールの署名やプロフィールに関しては外部的なSEO対策にもなりますので、リンクできる箇所にはしっかりと自社サイトのURLをリンクするようにしましょう。
また関係が良好な関連会社には関連会社としてのPRを依頼してみるもの外部としてのSEO対策になります。
外部の対策はSEO対策の約3割の要素をしめます。質の低いサイトからのリンクは好ましくありませんが、全くリンク内サイトはGoogleから評価されにくくなります。
自社サイトのURL(アドレス)を周知することは大切なSEO対策になりますのでPR活動の一環として広めていく施策を行いましょう。
サイトの表示速度は適切ですか
2021年Eコマースのトレンド調査は以下のように発表しています。
サイトの速度の問題:ほとんどの回答者は、読み込みに3秒以上かかると、買い物客の50%以上がサイトを離れることに気づいていませんでした。
2021年Eコマースのトレンド調査
ホームページの表示に3秒以上かかる場合は離脱率が50%以上にも上り、せっかくアクセスしてくれたユーザーを逃してしまうことになります。サイトの表示速度はそれだけ重要であり、改善できる箇所は改善を行う必要がある箇所になります。
Googleのpagespeed insightsを利用してサイトの表示速度を簡単に図ることができます。(無料)
サイトにアクセスしてURLを入力するだけ現在の速度と表示に時間がかかっている箇所を教えてもらえます。
エラー箇所を適切に対処することでホームページの表示速度を改善することができます。ホームページの表示速度が気になっている場合は一度調査をして確認してみましょう。修正や変更はご自身でできない場合もありますので、その場合はホームページの作成会社に相談することをおすすめします。
重複コンテンツ(類似したコンテンツ)はありませんか
目的のキーワードで上位表示されているサイトやコンテンツをそのままコピーして自社サイトに複製等していませんか?そのようなサイトは違反行為として検索から除外されてしまいます。また自社内でも同じコンテンツ等をたくさん複製し配信は行っていませんか?
それらはGoogleのアルゴリズムで違反と判断されてしまい、検索結果に表示すらできなくなります。
確認はGoogle Search Console上でセキュリティと手動による対策から手動による対策部分で何か問題が表示されていないかを確認してください。何か問題が発生している場合はそこに表示されるようになっている為、少しでも心当たりがある場合は早急に確認と改善が必要です。
目的の項目にすぐ辿り着るサイトになっていますか
ホームページが複雑な構造や作りになっていませんか?どのページからでも1クリックないし2クリニックで遷移できる構造が理想とされています。特定のページや特定の場所からしか閲覧できないサイトは訪問者もGoogleのロボットも中々見つけることができません(あえての場合は除きます)
見つけることができないということはSEO対策的にも不利とされ、質の高いコンテンツを作成しても見てもらうことができません。
どこからでも閲覧・遷移できるホームページ作りを行い、訪問者の利便性を考慮しつつSEO対策を行っていきましょう。
アクセス解析の導入は行っていますか
ホームページを公開・運用している場合必要最低限の解析ツールを導入することが大切です。必要最低限のツールはGoogleが無料で提供しているGoogleAnalyticsとGoogle Search Consoleになります。
GoogleAnalyticsは現在GA4の運用に切り替わっており、より高度なアクセス数やECサイトで売れた商品、どこを経由してお問い合わせ・商品購入を行ったかなどの非常に細かい分析や解析を行うことができます。
GoogleAnalytics
Google Search Console
Google Search Consoleは先ほどのエラーチェックをどこからリンクが貼られているか、キーワードの順位やクリック率などを確認することができます。
どちらも無料で導入することができますので、ホームページ開設後は必ず導入しておきましょう。
以上、初心者でもすぐに実践できる10のSEO対策のご紹介になります。実際の細かいSEO対策については専門の会社やホームページを作成した会社に相談することをおすすめします。
まとめ
以上ここまでSEO対策の概念からメリット・デメリット、実際の対策方法についての解説でしたがいかがだったでしょうか。SEO対策は継続的に対策することで非常に大きなメリットを与えてくれることがわかったかと思います。
現在運営しているホームページがSEO対策を行っていない場合や放置状態になっているホームページがある場合はぜひこちらの記事を参考に一度SEO対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。以上今回は【2023年最新】最新のSEOとは?SEO対策や基本的な施策・誰でも実践できるSEO対策をご紹介!についての記事でした。